イノベーションのポイントシリーズ2ー確信的カオス(RN)

 「イノベーションは新結合である。」

かの有名なシュンペーターの言葉であり、ご存知の方が多いだろう。世間はこの仮説を信じているようにみえる。実際にそのような経験をした人が多いからだろう。この言葉を信じれば、結合はこれまでにない新しい組合せでなければならない。そして、普通に思いつく結合はすでに試みられていることが容易に想像できる。では、どうすればよいのか。もはや、一人では無理である。一人の世界は狭すぎる。仲間が必要になる。それも、自分とはぜんぜん違う世界を持っている人で、変人であるほどに良い。しかし、そんな仲間を見つけるのは、そんなに簡単な話ではなく、もしそんな知人ができたとしても、パッとできた人と密なコラボレーションができるばずがない。つまり、日常的に変人と出会えて、顔見知りになれる環境が必要になる。だから、変人がたくさんいる企業は有利だ。トップが変人だと理想的かもしれない。が、そんな企業はたくさんは無い。となると、日本から続々とイノベーションが生まれる未来は描けなくなる。では、どうすれば良いのか。これまでの組織の枠組みを越えた日常を共有する場が各所に生まれることだ。すでに、サードプレイスが各所に生まれ企業を飛び出して働く人が増えている。が、これでは、ちょっとやんちゃなサラリーマンとしか出会えない。もっと多様な、変な人とであえる必要がある。つまり、多様な人が渦巻く「確信的カオス」が求められている。その具体的な内容は次回に!



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