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田舎に帰るということへの憧れ

大型連休で、帰省ラッシュのニュースが日々聞こえてきます。
我が家は、田舎がありません。
東京生まれの東京育ちの夫は、この時期いつも言います。

田舎に帰るってどんな気分なんだろう。
なんか羨ましいなぁ。

義父母は元気で、すぐ近くで暮らしているので、実家に行くことはたまにあるのですが、
郷里というより、そこは生活圏の家です。


嫁としては、渋滞に巻き込まれながら、お金を使い気を使い、慣れない義父母のところに連泊。
親戚も集まって、てんやわんやという、ミッションをクリアしなくて良いので、大変ありがたいのが本音。


今は二どめの結婚で、最初の結婚が、それこそ山の中の農家だっただけに、帰省の大変さは身に染みています。
あぁよかった。と、胸を撫で下ろしているのは秘密です。


田舎や郷里という言葉の持つ響きにノスタルジーを感じている夫の気持ちもわかりますが、ある意味それはタイムスリップのようなものかと。


青々とした木々の匂い
雨上がりの空や
電線が交差する夕焼け


友達と遊んだ公園
近所の駄菓子屋
自転車で走った路地裏など


都会育ちの郷里は、子どもの頃の昭和の風景で、
今はもう変わってしまってどこにもない。


一方で、田舎に帰る「帰省」には、都会育ちの大人たちは、もう行くことの出来ない子どもの頃の原風景に帰っているように思えて、羨ましく感じているのかもしれません。

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