動じない実力を摑み取る
パクられた!と憤るうちは実力不足
イベントやワークショップをしていると、避けて通れないほど聞こえてくるパクられた!問題。
私のアイデアを真似された!
あれは私が考えたことなのに、さも自分の発案みたいなことをブログで発信してる!
こっちが先なのに!
クラフト系の講師をしていたら、誰でも一度や二度はこんな話で盛り上がったことがあるはず。
私にもある。時々、いやいやそれ私が何年も前から続けているコンセプトそのものではないですか。とツッコみたくなるような事案も次々と発生する。
以前は私も相当気にしていたし、憤ることもあったし。
今でもイラッとすることのある小者なのだけれども。
しかし今はこんなことを気にしてたり、口に出してるうちは大成しないなという1つの目安としている。
真似されて自分の創ってきた世界観が壊されるとか
あれは私のアイデアを盗んで金儲けしているとか
愚の骨頂なのだ。
そもそも、さらっと真似されて揺るぐような世界観なら最初からそれは自分が創ったと思ってるだけで、まわりは全くそんなもの見えてない。
えー!でも褒められるし、らしい!って言われるし!
と言う反論をするならば、世界観とは何なのかの定義すら持ってないことを露呈している。
あれは私が考案したデザインで、それをさらっと真似されてしまった!と憤っても、その程度のことだったのだ。
所詮教えてもいないのにさらっと真似される程度のものでしかなかった。
さらにその二番煎じが出来が良かったり、人気が出たりしたならば、その考案したオリジナルとやらは、そもそも大したことがないものだっただけなのだ。
いいでしょう!真似して良いよ!
一見、簡単そうに見えても、そこにたどり着くまでアイデアを具現化して、美しく仕上げる小さなコツを何層にも重ねて、コンセプトを明確にし、技術をもちろんプラスしたものを持ってる人がよく言う台詞だ。
わぁ!これ可愛い!
良いでしょう。パクって良いよ!
あっさり言う。お!?いいの!?と聞き返しても余裕の笑顔で言い放つ。
イイヨイイヨ!どんどんやってー!
ここまで来ると実力は本物になってくる。
そんな簡単に真似して良いよと言えるほど、作り込んでいるからだ。そういうことが言える人の背景には、見えない努力が必ずあり、結構泥臭い。
色々調べて試して失敗して改良してまた試してと繰り返しているから出来上がったものなので、どーぞどーぞと言えるのだ。
そんな台詞を真に受けて、これ真似して良いって言ったし、人気あるから美味しいぞ!なんて真似したところで、出来上がるのは劣化版だ。
むしろ、真似してドンドン頑張ってー!という懐の広さと、あんなにみんながこぞって真似をするほど人気のコンテンツの考案者という宣伝になって、ドンドン有名になって行くだろう。
本家がキチンとトライアンドエラーで考案したものは、二番煎じが優秀にはなりえないのだから。
周りには本家の真似にしか見えない。
酷いのになると、二番煎じを資格化したりする輩も出てくるが、そんな人はそもそも続いていかないので何も心配ない。
パクリストに実力などないのだから。
気をつけなければならない写真の盗用
ただ一つ、自分の作品写真を他人に無断使用されることは困ってしまう。
己の信用問題の発展することがあるからだ。
良く聞くのが、見本写真として盗用されてしまった案件。
これは厳重に抗議したい。
劣化版コピーを展開する人に自分の見本写真を使用されてしまうとトラブルのもと。
その防止に写真にクレジットを入れる事が多いのだけれども、それはそれで安易に入れるのも、自らを安っぽく演出してしまう場合が多いので注意したい。
私はイベント企画をすることが多いので、サンプル写真を集めることも必然的に多いのだけれども、集まってくる写真に困ったなぁと思うことも多い。
写真が暗いとか、サイズが小さいなどの場合は、撮り直しをお願いしたら良いだけの話なのだが、写真そのものに、デデーンと鎮座するクレジットが一番厄介だ。
コピー防止、悪用防止、自分の作品としての主張は必要なので、全てが悪いわけではない。ネット上にアップするものなら構わない。
しかし、印刷物に使う前提でもクレジット表記がど真ん中にあったり、大きなフォントだったり、隅にでも撮影者のクレジットがあったりすると困ったなーと思ってしまう。
プロカメラマンに撮影を頼むと、これはウェブにいいよとか、印刷物に使うならこれねとか
同じ宣材写真でも用途によって提案してデータをくれる。
作品写真と商材写真は全く別物。
そこを理解できているかどうなのかを、私は写真で判断していることが多い。
そもそもパクり防止にクレジットをデーンと入れることを勧める人ほど、恐らく自分が同じ価値観を持っているのだろう。逆に言えば、そこまでしていないものは上手に利用してもいいというモラルの持ち主なのかも知れない。
クレジットを加工して入れずとも、自分の実力に自信があれば、後追いに怯えることはないし、防止策は他にいくらでもある。
そして真似されることが気にならなくなる
気にならなくなる。不思議とあんなにヤキモキしたパクられ問題。
殆ど気にならない。
といっても、私はコンテンツホルダーではなく、その取りまとめと場づくりの立場なので、見方が少々違うのだが。
私が一緒に活動していたり、声を良くかけさせて頂く方たちは、信頼できる精度のコンテンツホルダーさんたちだ。
まだまだピヨピヨちゃんで、パクられ問題に直面する人も実際は多いのだけれども、そんなところで足踏みしてたら損だから、こっちこっち!と思ってる。
そこで袂を分かつ人もいるだろうけれど、それはそれ。そこまでの縁。
過去の実績をさも自分の手柄のように使われたこともあって悔しい思いもしたけれど、それはそのレベルの人と絡んでしまった自分の浅はかさだ。
真似して良いよ!
今はまだ、ここまで言い切れるステージに立ててない気がするのだけれど、言えそうな気がしているところまでやっとたどり着いた。
※使用した写真は川崎駅近く
プラムブロッサム紅茶教室の小澤舞子先生の素晴らしいお菓子と美味しい紅茶
紅茶が苦手な人まで虜にする実力の持ち主。
https://plum-blossoms.jimdo.com
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