見出し画像

多様な働き方の人材を会社組織で活用するヒント【多様性発信プロジェクト #4】

フリーランス実態調査(※)によれば、コロナ感染症の拡大に伴い、働く人の価値観や働き方が大きく変わり、2021年日本のフリーランス人口は過去最多を更新、すべての労働人口の22.8% 1577万人を占めるまでに拡大したそうです。リモートワーク人材やフリーランス人材。多様な働き方を望む人材を組織内に取り入れ活用するメリットとは何か?「働き方の多様性」がもたらす効果についてお伝えします。
#多様性発信プロジェクト


はじめまして。
株式会社Waris人事の責任者をしております、杉山です。

Warisは、組織体として一風変わった事業会社です。共同代表の3名は全員が女性、代表それぞれが住んでいる場所は異なり東京・福岡・ホーチミンとリモート経営。社内のメンバーは直接雇用(正社員・契約社員)は約50%。残りは、フリーランス・業務委託といった多様な働き方の人材、副業人材、地方・海外居住の人材を積極的に活用しながらも事業成長を続けています。Warisから多様性を発信するプロジェクト、今回の記事は、多様な働き方の人材を組織で活用するヒントをお伝えします!

Warisがご紹介する人材は、通常エージェントとは一味違った人材!

Warisで人材紹介の営業活動をしていると、「うちは正社員フルタイムじゃないと採用しないんです」「キャリアにブランクがある人材は採用想定外」というお声を多くのクライアント企業の担当者からお聞きします。

「フルタイム正社員じゃないと難しいでしょうか?」とご質問すると「みんなそうだからね」「仕事任せづらいでしょう」「仕事量が多いんでね」「チームにコミットしてもらいたいんだ」「ちゃんと営業時間にいないと困るでしょ」「他の人の手前もあるし」となどといったお言葉をよく頂きます。

Warisがご紹介する人材の内、正社員・フルタイムを希望しているご登録者様はほんのわずか。
専門性を活かし、さらにご自身の関心ある領域を選択しながら経験を積めるフリーランスになりたい、成果重視で時間や場所は柔軟に働きたいなど・・。
「ジェネラリスト型の正社員・フルタイム・出社前提」で働くという固定化された働き方から抜け出したい! また、育児や介護、家族の国内外への転勤などのご事情により一度仕事を離れてしまったけれど再就職したい(以下、ワークアゲイン人材)!とWarisにご登録を頂くことがとても多いためです。

働き方に自由度を求める人材を活用する意味ってあるの?

ひとつの共同体として会社組織を運営をするには、一定のルールに沿って働くことができる人が多くないと人事部や管理職はそのマネージメントやアサインメント調整に本当に手間がかかりますので、正社員フルタイムを採用したいというのが本音と思います。

また、労働人口のマジョリティーである男性(60%程度)は出産や家庭の事情などで仕事を離れる機会が少ないので、一度、離職したブランク人材のイメージとして、スピード感が遅く組織の中で活躍させづらいといった印象があるようです。組織はついマジョリティーの視点で設計され、運用されがちです。

一方で、新卒一括採用で育成し長期勤続を前提とした働き手の人生を預かるというような日本の成長を支えてきた日本的雇用慣行は、コストバランスやパフォーマンスマネジメントの点での難しさもあります。年齢に応じた報酬体系、ジェネラリスト型の数年単位での異動、昇格やノンパフォーマーへのアサイン、イノベーティブ人材の不足なども経営者や人事部門では頭を悩ませる大きな課題です。

また、社会課題からDiversity推進や女性活躍推進を企業の成長戦略として躍起になって取り組まれている企業が多いですね。実は、女性やLGBTQが働きやすい組織カルチャーは、男性や役職など問わず、誰にとっても等しく有益なものなのです。

ジェンダー視点にとらわれず、まずは組織内での働き方の多様性を推進することが、結果的に女性活躍を導く近道にもなります。新卒学生が、ワークライフバランスを重視して就職先を探すということもありますし、コロナでリモートワークが増え、社内飲み会などの機会が減り子供との時間が増えワークライフバランスの心地よさを感じている男性も数多くいらっしゃいます。共働き世帯が増え、男女問わず誰にとっても働きやすい環境の整備が求められ、個人にとっても仕事・働くことに対する価値観の多様化が進んでいますよね。
限られた人材資源を、より効率良く、そしてモチベーション高く活躍し続けてもらえるカルチャー作りが企業成長への大事な要素となってきています。

ズバリ!多様な働き方の人材を活用するメリットは!?

そういった社会的意義はわかってるけど、それでも導入をためらってしまう……という方のために、もう一歩踏み込んで、具体的な多様な働き方の人材を活用するメリットについてお伝えします。人事の立場として、多様な働き方の人材を活用すると、以下のようなメリットがあると感じています。

  • コストメリット(活用期間/稼働量/報酬/育成工数/マネジメント工数)

  • スピード(採用/企画導入)

  • 組織内に働き方の多様性を導き結果として全社的なDiversity&Inclusionを推進

  • 仕事を柔軟に任せることができる(ワークアゲイン人材の傾向)

社内人材の育成をするには長い時間と多くの労力がかかりますが、専門性の高い外部のプロ人材を活用することで人件費や育成費用を抑えることができます。また、その時々に必要となる新しいナレッジや他社で成功している事例をピンポイントでかつスピーディーに導入展開することも可能です。

プロ人材は、成果をあげるために自ら情報を取りにいくことやキーパーソンとの関係性作りにも長けていますので、マネージメントコストもミニマムに抑えることができます。

また、離職経験のあるワークアゲイン人材は、働くということにモチベーションが高い傾向にあり、意欲的でどんな仕事にも厭わず取り組み、臨機応変に業務遂行することが得意な方が多い印象があります。以前は華々しいキャリアを積み専門性や難易度の高いお仕事をしていたけれど、ブランクをへて、報酬は下げてでも「仕事を通じて社会とのつながりをもつ」というキャリアの再スタートを優先したいという方も多くいらっしゃいます。

そのようなメリットに注目し、お試しで外部のフリーランサーやワークアゲイン人材を使ってみたい!と、Warisサービスをご利用されるケースが多いのですが、案外、正社員・フルタイムでなくても大丈夫なんだという感覚をもたれて、リピートされる企業もあります。

多様な働き方を実践する人材の受け入れが組織に与えるインパクト

最後に、組織に異なる働き方の人材がジョインすることで、既存メンバーにとってもマインド面でも気づきや成長を促します。社内にはない視点でインパクトをもたらし、事業成長に貢献している人材を目の当たりにすることで刺激を受けたり、毎日オフィスに出社し働く時間や場所を共にすることが決して成果を生み出すわけではないということを実感します。また、最近では、正社員から業務委託契約への切り替え制度を導入する企業も増えています。外部への人材流出を食い止め、自社ナレッジを熟知している経験豊富な社員を成果ベースで引き続き活用できるメリットがあります。

多様な人材を組織に受け入れるにあたっては、出社日や稼働時間、コミュニケーションの方法など予め関わるメンバー全員で共有し、異なる働き方のメンバーがいることへの配慮や工夫ももちろん必要になります。Warisでは、初めてフリーランスを活用される組織や上長、関わるメンバー層に対して、受け入れ時のアドバイスや稼働後フォローなどもさせて頂いています。ぜひ、数々のメリットに注目いただき、まずはお試しでWarisと一緒に多様な働き方を推進してみませんか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?