イーロン・マスクの資産は世界1位!?経歴/年収/評判/宇宙開発について

イーロン・マスクは、南アフリカ共和国出身の実業家であり、電気自動車製造販売会社・テスラ社のCEO兼テクノキングとして、また宇宙開発企業であるスペースXの創設者兼CEOとして活躍されています。
南アフリカ共和国で過ごした幼少期は家庭でも学校でも辛い環境で育ってきましたが、高校卒業後はカナダに母や弟妹と移住し、イーロン・マスクは大学卒業から実業家として大きな富を得る大富豪へと変貌していくのです。

今回は、会社の売却で手に入れた元手で複数の会社を立ち上げ、投資して経営に携わるなどして企業を急成長させたイーロン・マスクの経歴や実績、現在の活動、莫大な年収・資産額などを紹介していきます。

イーロン・マスク（Elon Musk）とは

イーロン・マスクは、電気自動車の製造販売会社であるテスラのCEO、テクノキングであり、また宇宙開発企業スペースXの創設者かつCEOとして活躍されておりアメリカで活躍されている実業家です。

1999年に大手インターネット決済サービスであるPayPalを提供するPayPal社の前身であるX.comを設立したことで一躍有名になりました。
PayPalを2002年に売却後に資金を元手として、テスラ、スペースX、太陽光発電会社であるソーラーシティを創設して世界の大富豪へと躍進されていきます。

イーロン・マスクがインターネット事業や宇宙開発事業を手掛けていることから、2008年に公開された映画アイアンマンのモデルにもなりました。
これについてはアイアンマンの監督・ジョン・ファヴローも認めています。

また、2019年にはフォーブスが発表した「アメリカで最も革新的なリーダー」のランキングで第1位の評価を受けています。

プロフィール

イーロン・マスクのプロフィールは以下の通りです。

本名：Elon Reee Musk
読み：イーロン・リーブ・マスク
生年月日：1971年6月28日
出身地：南アフリカ共和国ハウテン州プレトリア
性別：男性
国籍：アメリカ合衆国 カナダ 南アフリカ共和国
学歴：クイーン大学・ペンシルベニア大学卒/スタンフォード大学大学院中退（わずか2日）
趣味：映画鑑賞

イーロン・マスク（Elon Musk）の生い立ち

イーロン・マスクは、南アフリカ共和国プレトリアで実業家の父エロールとカナダ出身のモデル・栄養士の資格を持つマイエの長男として生まれました。
10歳でコンピュータを手に入れてプログラミングを独学で学び、わずか12歳で商業ソフトウェアBlasterを販売します。
ただし、南アフリカ共和国で過ごした幼少期は円満なものではありませんでした。

両親が離婚し父親の元で育てられただけでなく、学校では階段から落とされ意識不明になるまで殴られ続けるという壮絶ないじめを受けて育ってきました。
高校卒業後は母と弟妹とともにカナダへ移住し、ウォートンスクールで物理学の学士と経済学の学士号を取得します。

イーロン・マスク（Elon Musk）の経歴

大学卒業後は博士課程を取得しようとスタンフォード大学大学院に進学しましたが2日で中退し、ITの世界で起業することを決心しました。
弟とともにZip2を立ち上げ、軌道に乗った後に売却して得た資金で1999年にX.comを創設します。

その後Confinityと合併し、PayPalに社名変更されますが再び売却をすることで1億8,000万ドルを手に入れ2002年にスペースXを創設、2004年にテスラ社へ出資し、後に経営に携わることでテスラを急成長させていきました。

イーロン・マスク（Elon Musk）の実績

イーロン・マスクは、様々な実績を残してきており、一部を紹介します。

■会社売却によって大金を手に入れる

イーロン・マスクは、1995年に弟とZip2を立ち上げ、ハードワークをこなして事業を拡大していくもCompaqへ3億700万ドルで売却をし、2,200万ドルを手に入れます。
これを元手に1999年オンライン金融サービス・電子メールによる支払サービスを行うX.com社を設立しました。
2001年にはPayPal社に社名変更した後、2002年にeBayへ売却してまた1億8,000万ドルという大金を手にしました。

■テスラ社の立て直しに貢献

売却で手に入れた大金を元手に宇宙輸送が可能になるロケットを製造するスペースXを立ち上げて、さらに2003年に創設されていた電気自動車ベンチャーのテスラに2004年投資家として投資を行いました。
更に2008年にはテスラ社の財政を立て直すためにイーロン・マスクがCEOに就任して自らの全財産をつぎ込んで出資し、2010年には上場を果たします。

そして2012年には電気自動車のModelSを発表して予約が殺到しますが、発売されるとキャンセルが相次ぎ2013年に完全に工場がストップしました。
これにより全社員に予約顧客への営業を指示しながらもGoogleへの売却交渉を始めましたが、営業が功を奏し業績は回復して売却を免れました。

現在の活動

イーロン・マスクは現在、スペースX創設者、CEO、リードデザイナーであり、テスラ社CEO、テクノキング・オブ・テスラ（テクノロジーを統括する役職）を務めています。
NASAのような国家機関ではなく民間宇宙開発企業であるスペースXを運営されており、NASAなどよりも低コストでロケットの打ち上げを実現されています。
実際に2020年には初めて有人宇宙船の打ち上げに成功しました。

また、Twitterを活用されており、時に歯に衣着せぬ発言や自由奔放な発言で世間だけでなく社員をも困惑させており

「2021年中に人間を超える信頼性の自動運転が実現する」

とつぶやいたことでテスラ社員が否定する騒ぎも起こっています。

2021年1月米株式市場でテスラ株が4％あまり上昇したことで、マスクの資産は増加し、一時アマゾンドットコムのCEOジェフ・ベソスを抜いて資産額が世界1位になりました。
その時の資産額は1897億ドル（約19兆8000億円）に及びます。

イーロン・マスク（Elon Musk）の推定年収・資産

イーロン・マスクの純資産額は、2021年1月7日時点で1,897億ドルに及び、長年トップの座を貫いてきたアマゾンドットコムのジェフ・ベソスを抜いて首位に立ちましたが、翌週には1762億ドル（約18兆4000億円）へと後退しています。

また、イーロン・マスクの年収は、2018年ニューヨークタイムズの調査で（Equilarが大手上場企業200社のCEOの報酬を調査した統計）およそ23億ドル（約2521億円）を手にしていることが伝えられています。
ほかの企業と群を抜いた年収を手にしており、米国ならず世界の大富豪と言っても過言ではない人物です。

家族構成（嫁・彼女・子供）

イーロン・マスクの父は南アフリカ共和国出身の実業家で、母はカナダ出身のモデルかつ栄養士であるマイエ・マスクです。
弟と妹がおり、弟キンバル・マスクはともにZip2を立ち上げた共同創設者であり、現在農業ソリューションを提供しているスクウェア・ルーツを運営されています。
妹トスカ・マスクはエンタテイメント会社を運営しており、兄弟全員実業家として活躍されているのです。

また、イーロン・マスクはクイーンズ大学で知り合ったジャスティン・ウィルソンと結婚しており第一子を授かりましたがSIDSで失くしています。
その後、双子と三つ子の計5人の男の子を授かりました。
しかし、2008年に離婚し、その後は女優タルラ・ライリーと交際し再婚するも離婚や再婚を繰り返します。
その後も恋愛体質の彼は女優アンバー・ハードとの浮き名を流しますが、2020年にはカナダの歌手グライムスとの子供を授かっています。

イーロン・マスク（Elon Musk）の評判

イーロン・マスクは、たびたび奔放なTwitterの発言により、世間を惑わせています。
本人は冗談のつもりのようですが、2018年には彼女に対するジョークのつもりが「420ドルでテスラの株を非公開化する」とツイートしたことで米証券取引委員会より訴訟が起こされてしまい、2,000万ドルの罰金を支払う羽目になってしまいました。

また、2020年にはテスラの株価が最高値を示したにもかかわらず、「テスラの株価は高すぎる」という発言でテスラの時価総額140ドル近く下がってしまうという事態に陥ります。
時に過激な発言で悪い評判を受けることもあり信用を失ってしまう彼ではありますが、ユーモアがありお茶目で思ったことはストレートに伝えるまっすぐな一面もあることが窺えます。

まとめ

イーロン・マスクは、会社が軌道に乗った後にも売却をしてそれを元手にまた新しい事業に突き進んでいくチャレンジ精神にあふれる人物です。

また、リーマンショックなど会社が危機的状況に陥った際もハードワークをこなして社員を取りまとめ、一丸となって危機を乗り越えるという素晴らしいリーダーシップを持っている経営者と言えるでしょう。
電気自動車、宇宙開発などまだ世界にとって伸びしろのある業界で今後も大きな展開が期待できます。