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介護とBTSなんです AGUST-D降臨


俺はミン・ユンギだ SUGAだ AGUST-Dだ
だが俺にとって名前なんかどうだっていい
名前っていうのは呼ばれるためにあるんだ
俺をどう呼ぶかによって そいつは俺との関係性をそいつなりに確認しているに過ぎない
俺のことを俺と呼べるのは俺自身だけだ

俺には野心がある 
むしろ野心だけでここまでやってきたといっても過言ではない
俺はまだ幼かった 
幼いがゆえに知識は少なかったが知恵と才能は存分にあった

音楽で食べていく?
こんな田舎に住んでてどうやって仕事にするの
安定した職業につきなさい
まっとうな人間ならそうするよ
音楽なんて趣味でやるもんでしょう

俺より才能のない奴らが俺の才能をどうやって評価できるんだ?
だったら見せてやるしかない 
世界に打って出てやる

勿論怖い 俺の才能を信じているのは俺だけかもしれないから
お花畑じゃないから 世界の中で俺ひとりって感じるときの
あの冷たい やけに輪郭だけははっきりしている孤独感
誰とも共有できないこの気持ち だけど本当はみんなが持ってるこの気持ち

だがあいつに出会ったとき俺は嬉しかった 俺と似た奴がいる
本を読みすぎてるせいか 知識でこの世界を掴もうとしている奴だったけど
多分言いたいことは俺と同じ
頭で言葉を紡ごうとしてるあいつと 心で言葉を紡ごうとしている俺
最強じゃないか

俺は自分が正しいことを知っている
だが正しいって何だ
世の中に受け入れられなくても正しいことってあるのか
世の中に受け入れられるから正しいのか
やり方を変えれば俺の正しさは受け入れられるのか
やり方だけなのか
それとも俺が正しいと思ってきたことは正しくないのか
いや正しいに決まってる 俺の心がそう言ってる
だったらやるしかない 俺の野心の見せどころだ
絶対に耐えてやる

昇りつめたと周りは言う 
成功 栄光 賞賛 栄誉 眩しくて きらびやかで
明らかに人生勝ち組
そしてそのおこぼれに群がってくる有象無象 

Marry me っていうのは SUGA最高! SUGAやったね!
っていう意味だと理解している
だけど中には本気で俺と結婚したいって思ってる奴もいるかもしれない
俺がかっこいいから? 金持ちだから? いいところに住めるから?  VIP待遇で海外に行けるから? 怖いわ

住む世界が違うんだ 分かってる? 世界のBTSだからじゃないよ
俺は正しいけどある意味異常なんだ 自分が怖くなるときもあるんだ

billboardに名乗りをあげたとき 国連に行ったとき バイデン大統領に会ったとき こう思った
どうだ見返してやったぞ 快感がすごすぎて天にも昇りそうだ 
こんな名誉が俺に降りかかってくるのか? 俺の野心は成就したのか?
この先は何だ?って 

だがこうも思ったんだ 
もしかして俺って今 世界のメインストリーム側に乗っかってる? 
俺って多数派側だっけ? 
俺の全部が全部多数派だったら 俺って異常じゃなかった訳? 
いやいやだったらあの絶望感 屈辱感 孤独感 閉塞感 犠牲にしてきた様々なこと 
味わう必要なかったじゃん
だけど俺は味わったんだ 多数派だったら恐らく味わうことのない
あの感情を
マイノリティを異常と呼ぶなら 俺は異常なんだ

だからほんの時たま 本当に時々なんだけど
この世界から降りようかなって 死んだら楽になるのかなって
思う時もあるんだ 勿論まだ死なないけど

もう多分死ぬまで生活には困らないし これからはのんびりと音楽を
趣味同然にして 時々は楽曲を発表するみたいな? 仙人みたいな生活? 
ちょっと憧れてはいる
だけどそういうちょっとぼーっとしてる時に限って天才的なフレーズや
天才的なリズムが思い浮かんでしまうんだなこれが
そしたら俺の野心がこう言うんだ
世界のBTS? は? 世界人口知ってるか? 検索したら80億
そのうち何人が俺のことを知ってるかは知らないが
とりあえず俺のインスタのフォロワーは4400万人
みんなすごいって言うけど 俺もすごいって思うけど
世界人口からしたら0.1%にも満たないじゃないか
 
勿論BTSどころか音楽を聴いてる場合じゃない人たちがあまりにも多い世界だってことは分かってる 
考えるとしんどいし 俺はあまりにも無力だ
だけどその世界にもいつか届けたいんだ
音楽で世界を変えられないことは分かっている
だけど俺の音楽を聴いてくれた人たちの人生が それぞれの場所で  
それぞれのやり方で 少しでも有意義なものになるならば
そして その人たちの有意義な人生が
また他の人の人生に1ミリでも波及するならば
俺が世界に打って出た意味はあるんだと そう思っている 
それが俺の野心なんだ

幸い俺には仲間がいる もちろん俺を100%分かってくれてる訳じゃないけど(俺だって俺自身を100%分かってる訳じゃないから)多分音楽を共有しているという意味で家族より家族かもしれない

生きよう 存分に 
生まれてきただけでもラッキーじゃないか
そう思わないでどうする
遅すぎることなんてない 自分の自分だけの人生を味わおう

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

以上 妄想に満ちたD-DAYの感想でした
あなたSUGAの何を知ってるの と言われれば
何も知らないんです 知ってるのは楽曲だけ それも全部ではなくて
最後までお読み下さった方は本当にありがとうございました







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