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メイキングの記録

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古い道具や小物をリメイクした記録です。
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#リメイク

0161:トラベラーズノートのカバーにさっそく傷が?!そこから始まるカスタマイズ

 成田空港にたまたま行く機会があって、そこで初めてトラベラーズノートというものを知った。本当は一目惚れだったんだけど、使いこなせるか分からなかったから、まずはお隣にあったシロクマ印のリングノートを買った。  そこから半月が過ぎ、シロクマは腰の高さ半分くらいまで文字で埋まっていた。  MDペーパーはさらさらと描き心地がいいし、このノートで初めて庭の俯瞰図や植物の記録まで描く意欲がわいた。  ずっと続けられる。そう確信したぼくは、誕生月お祝いにカバーを購入することにした。  

カタクリの椅子:0133

 子どもの頃、父が作ってくれた椅子にカタクリを描いた。  この椅子は手前の座面より左右の板が短い。足を開いて横に下ろす馬の鞍にまたがるように座れるよう設計してある。幼い僕が、足を前に下ろして座ることができなかったから、こうした作りになった。  僕は、生まれた時の股関節の成長が遅く、生育性股関節形成不全という診断を受けた。  この病気は、診断された時にひどく苦しむわけではないのだけど、股関節がうまく育たないと、脚の付け根の軟骨などがすり減ってひどく痛んだり、場合によっては

金継ぎ【愛着の器】0067

やろうやろうと思っていた金継ぎを、とうとうやり切れました。 どちらも1年以上前に割れた物を、去年の夏からちびちび始めて、ずいぶん待たせてしまいました。 今はどちらも元と同じように使えています。(レンジにはかけないようにしていますが、あとは普通に使ってスポンジで洗っています。) カフェオレボウルとポットの蓋です。 どちらも真っ二つのみの割れで、初めての金継ぎ体験では非常に直しやすかったです。 ポットは真鍮粉のみ、ボウルは漆と錫粉で模様を描いてみました。 金継ぎをし

寝袋【夢の鯉のぼり】0055

ヘッダー画像、ヤンキーの鯉のぼりではありません。 鯉のぼりを寝袋にしようという試みが、とうとう完成しました!! 完成でテンション上がってるので、是非ご覧ください。 思えば彼、のぼり君に出会ったのは古い骨董市。ずいぶん使われていたらしく、綿の記事が弱く、鮮やかな紅ですが、やはり日に焼けておりました。 ところどころほつれや破れもあり、生地自体弱くなっていましたので、フランネルのシーツを裏地にして、寝袋になってもらいました。 ↑フランネルでわりと高価なシーツだと思われるもの

椅子【足元に寄り添うたんぽぽ】:0028

自分のアイコンにも使っているたんぽぽの話をします。 今年は我が家の庭たんぽぽ一面に咲き乱れておりました。その光景を、何かに残しておきたいなと描いたものです。 これは元々椅子の座面に描いたもので、真上から撮影してアイコンにしました。(元の写真より明度をやや上げして、加工しております。) 元は焦げ茶色の椅子(脚を支えるクロスした材が、本来の色です)にオフホワイトで下地を作り、上から黄と緑のペンキを垂らし、たんぽぽを描き込んだものです。 僕は、自分の絵が活かせる何かを始めた

櫂【揺蕩うテナガエビ】:0024

埃が3㎝も積もる納屋を片付けていると、古い杉板を見つけた。 歴戦の埃だと、ねばっこく貼り付いて水をかけるくらいじゃ落ちない。 ゴシゴシこすって磨くと、驚いたことにそれは古い櫂だった。父がまだ幼いころ、田んぼの水路を舟で渡っていたという。その頃に使われたものだろう。 一枚板から切り出されていて、杉のまっすぐな木目が美しかった。 ふと思いついて、熱い湯が張られた浴槽にアヒルさんよろしく浮かべてみると、はっとするほど杉の香りが沸き立った。埃まみれで50年もしまい込まれていたの

雨靴【ツバメの逆行】:0016

リメイク:雨靴にバターミルクペイントでツバメの模様。 一年の中で、赤い物をめちゃくちゃ身につけたい時期があります。 元々赤い色が好きで、元気が出せない時に力をもらう。 元気が出せない時、そう、梅雨の時期です。 だから、この雨靴を見た時「もうこんな真っ赤な長靴、二度と買えないかもしれない!」と鼻の穴を膨らませて衝動買いしました。 けれどもいざ履いて鏡の前に立つと、やっぱ…あれですね。 5歳くらいの子が雨の中をピチピチちゃぷちゃぷと歩くならまだしも、ちょっと自分の年齢で履

帽子【恐竜に思いを馳せるコリウス】:0015

ハット:リボンとふち裏のリメイク。 去年の夏に庭に植えたコリウスという植物のつもりで描きました。 子どもの頃一番強い恐竜はティラノサウルスで、一番強かったから大体赤や紫でした。 そのイメージが強かったからか、コリウスの赤やキツめのピンクとライムグリーンの配色やギザギザした葉っぱが、葉をむき出して笑っているやんちゃな子どものティラノに見えて、庭に小さな恐竜を飼っているのだぞと妄想を膨らませて可愛がっていました。