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世界は広い

今、昔のコンテンツを整理していました。主に外国人さんのエピソードだったり、多くの職場でのエピソード(お笑い仕立てになっています)があり、また、「こどものことば」というサイトも立ち上げていたので、コーナーでも設けて、ちょろちょろ抜き出していこうかなと思っていたところです。

私はティーンの頃、解せないことが多く、なぜなんだ!という思いにあふれていました。時に学校に抗議し(ちゃんと筋を通して)、校則を変えたりなど、無駄に正義感の塊みたいな人でした。

父の仕事柄、アジアはじめ外国人とお会いすることがあったことも含め、スポーツが好きだったので、外国に興味がありました。ある時「世界に100人友達つくりたい!」という野望をもったのです。今、その夢はかなったどころか、倍以上のお友達(知り合い)のフォトラインアップがSNSのお友達リストに並んでいます。

部屋の中にずっといたら、外のことがわからなくなります。カーテンを閉めたらなおさら、雨か雪か晴れか曇りか。何が外で起こっているのか。日本の中だけにいて日本人といると、そこで起こっていることがあたりまえで、自分が考えていることが他と違うと、変わっているの?と、不安に思うこともあるかもしれません。

私がそうでした。そこで、いろいろな外国人と接していると、日本の常識が世界の非常識で、世界の常識は日本の非常識なのだということに気づいたのです。具体的なお話は、たくさんあるので、少しずつご紹介していこうかと思います。外国と一口にいっても、アジア、南米、ヨーロッパ、アラブでも違いますし、個々の国でもローカルルールがあります。日本だって、北海道と九州じゃ違いますもんね。

細かい違いはもちろん各々違いますが、根本的な考え方というかルールが全く違うので、今も外国の皆さんに日本の常識を尋ねられ、都度、説明しています(そもそも日本であたりまえの、土禁ってのが他じゃ珍しい)。

まず、彼らが理解しないのは「お通し」ですね。自分が頼んでいないものが勝手にでてくるのは、外国人は理解に苦しみます。また、ビールをつぐというのも、No, thank you!自分でやるから!なのです。つまり、自分が飲みたいときに自分でつぐから。ってことです。日本は自分の意思を押し込めて、相手に合わせるのが協調性だと、信じて疑わない風潮がいまだにあります。

ところが外国は、自分の好みを言うのはわがままではない、という考え方です。Subwayというサンドイッチのお店がまさにあっちのスタイル。自分のすきなものをトッピングして自分の好きなソースやドレッシングをかけて、自分好みのサンドイッチをいただく。

だからね。あるとき外国からのスポーツチームに帯同したとき、ファミレスに連れていったら、20人みんな違うものを頼むんですよ。しかも、量やアレンジまで指定する。私はサラダにたまねぎ多めで!わたしは、ハンバーグのこのセットにポテトなしで!

こりゃー大変だ・・・あのー、ここ、ファミレスですけど!

というロジックは外国人には通じません。韓国や中国といった北アジアの場合は類似点が多いから、容易に理解してくれる傾向がありますが(儒教思想の影響故)。そういうわけで、もうめんどいから次からマクドナルドさんを利用させていただきました。ここなら自分で好きなものを頼めるし、世界にあるから、だいたいわかるでしょ。

はい、大成功。私はただ後ろでぼーっとしているだけで済みました。

【教訓】日本を知らない外国人をファミレスに連れていってはいけない。

あちらは、ファミレスだろうがファーストフードだろうが、ピクルスいらない!玉ねぎおおめに!ケチャップ入れないで!
という要望を呈してもNGじゃないのです。しかも、日本のようにせわしなくない。リクエストに応じた商品が出てくるのを、ゆっくりじっくり待つ。

あとね、アイスコーヒーっていっても、アメリカなどでは通じませんから。なぜなら、彼らは夏でもホットコーヒーを飲みます。私もですけど・・・
どうしても飲みたかったら、アイイスドコーヒー(冷たくしたコーヒー)ちょうだい、といえば、コーヒーを冷まして氷を入れてくれるでしょう。日本のアイスコーヒーのようにおいしいかどうかは謎ですが。

まあ、外国人といると、ほんと視野が広くなり、自分の悩みがちっぽけやなあ、と、思ったりします。そうそう、鬱の傾向があった友達は、外国に行ってからは、トイレの100W以上に明るくなり、生き生き暮らしています。

外国は、異なることを排除はしないので。その代わり、徹底的に議論します。押してひいて、ここで合意。話し合うことで、自分の考えも整理され、相手の意見も聞こうとする。感情とロジックは分けて考えるため、あなたのことは好きじゃないけど、あなたの理屈は理解する。あるいは、あなたは大好きだけど、あなたの意見は違うと思う。というように合理的な関係が成立していくわけです。

おもしろいですね。

え~、外国人近くにいないしぃ~外国にもいかないしぃ~という場合は、映画鑑賞をおすすめします。映画のストーリーは架空ですが、文化は正しく反映されていますから、勉強になります。

ちなみに、私は外国に住んだことはありません。行ったこともほんの数回。ただ、日本で外国人留学生をたくさんお世話したり、スポーツイベントを通してお友達がたくさんできて、今もFBなどでやりとりをしている、温泉に行ったり、家族ぐるみでキャンプしたり、という経験があるだけです。

いろんな世界がありますから。

ぜひ、垣間見ていただければ、なにかのお役に立てるのではないかという、ちょっとしたおせっかいです。


次回予告:ヨーロッパ(特にフランス)男性は、靴下だけの状態になることは、パンツ一丁と同じぐらい恥ずかしい、というエピソードです。

サポートしていただきましたら、きっといいことがあるでしょう!少なくとも私から多大なる感謝を持って、心より敬意を表します。ありがとうございます!!