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お座敷文化

昨日のお話の続き。フランス人が恥ずかしい、というお話ですが
ある時、フランスから来たフランス人(変だと思わないでね。フランスからきたイギリス人もいますからネ)が、靴を脱がなければいけない
状況があったのです。日本ですから、土禁は珍しくない。

そしたらですね、フランス人男性は、私に対してすぐに部屋から出ていけ!というのです。近くにいた日本人男性は、目が点になっています。
ただ、仲介していただけの私に出て行けと。

日本人男性は、あなたがいないと困るんですけど!
という目で訴えかけてきます。私はあとで説明する、とだけ
言い残し、部屋を出ました。

なぜだと思います?
フランス人が真っ赤になって怒った理由。

そう、前回ちらっと書きましたが、欧米人、特におフランスの方は
異性の前で靴下状態を晒すことは、パンツ一丁になっているのと
同じぐらい恥ずかしいことなのです。

外国は家の中ではどうしてるの?革靴はいたまま?って、私も思ったことがあるのですが、室内履きというものがあって、最近日本でも、ちょっとそのあたりまで、というときに履いたりするというという用い方をするタイプの靴が輸入されているようです。

日本人スタッフの男性はそのことを知らなかったので、鳩が豆鉄砲をくらったようにびっくりしていたのですが、私の説明を聞いて、納得・・・というか、目から鱗のお話であったことは、間違いありません。

お座敷文化の日本人からすると、靴下状態なんて、まったく普通ですし(どこでも靴は脱ぎますしね)、旅館だって室内着の浴衣のままロビーなんかを歩いちゃいますもんね。あれは、外国人の感覚だと、バスローブのままホテルのフロントに立つ感覚なのだそうです(はーずかしーっ)。

ですから、旅館を経営していた友達からもらった浴衣のお古を、ある外国人にあげたところ、ジャパニーズガウン!といって、大喜びで持ち帰りました。バスローブ代わりにするといって。

ところ変われば品変わる。日本の常識は世界の非常識。

文化を知ることは、ただ外国語を覚えるよりコミュ力が高まります。
ほんとうです。

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