わらリーマン保存版

【保存版】本を出すとしたらこんな感じ?

みなさんこんにちは。
わらリーマン主催の奥山です。

本日はのnoteは

もし社会人お笑いブームがおきて
もし奥山に取材がきたら
このnoteの内容を答えます。


なので、正直めちゃくちゃ長くて濃い内容です。
胃もたれするかも。

ちなみに、、、
もし取材したい方がいれば
下記のアドレスまでご連絡ください。
shakaijin.owarai@gmail.com

ちょっぴり本気で待ってます。

例のごとく、お時間無い方は
太字部分だけでもお読みください。
(恐らく1分で終わります)

それではいってみましょう。


お笑いで生きていく、と決めた中学3年生の文化祭


「おれと漫才やろうぜ」
中学の親友が放ったその言葉が
私のお笑い史の1行目です。

“エンタの神様世代”の私は元々ネタ番組が好きで
マイク1本で何百もの人を爆笑させる漫才師を
心から尊敬していました。

ただ、自分が漫才を“やる側”になるとは
思ってもいなかったわけです。

文化祭での漫才に誘われた私は
帰宅後すぐノートを開きネタを書いてみました。

すると、書ける書ける。
ネタのアイデアが次々と出てきました。

そんな自慢のネタをひっさげ
何十回と練習をした漫才は文化祭で大ウケ。
どのくらい大ウケだったかというと…

漫画などでよく人が笑うシーンを
「ドッ」と表現しますよね。

その日、私は初めて生の「ドッ」を見ました。
本当に見えるんです、「ドッ」が。


文化祭での漫才が終わってすぐ
ある思いが芽生えていました。
「あ、おれ、たぶんお笑いを仕事にするわ」

漫才

(写真は高校の卒業式ライブ【奥山→】)



プロ芸人での挫折


大学入学時の私の目標は“在学中にプロ芸人になること”。

在籍していた明治大学のお笑いサークルに入り
相方を見つけ、漫才に明け暮れていました。

寝ても覚めても漫才のネタを書き続けました。
1か月に10本、3日に1本のペースで新ネタを
つくっていたと記憶しています。

すると、すぐにチャンスが訪れます。

ワタナベエンターテインメントが主催する学生芸人の大会。
当然上級生も参加するその大会で
私たちは大学1年生ながら約150組中4位入賞。
お笑い養成所に、授業料免除で入学できる権利を獲得しました。

もちろん即入学。

1年間の養成所を無事卒業。
ワタナベエンターテインメントの所属も決まり
念願のプロ芸人としてデビューしました。
人生の目標が叶い、当時の私は過去最高に輝いていたと思います。

もちろん、それまで以上に漫才に没頭しました。
しかしプロ芸人として1年が経過した頃
徐々に自分の心境に変化が訪れていました。

「おれ、芸人としては売れないな」と思い始めたのです。

周りの売れている芸人・売れそうな芸人を見れば見るほど
ことごとく“社会に適合していない人”でした。

親がアルコール中毒だったり
自身が借金持ちだったり
破裂しそうなくらい太っていたり。

一方、何不自由なく育てられた私は
“社会適合者”≒“どこにでもいる大学生”。

自分は芸人としての価値があまりないことに気づきました。
結局、この考えを覆せるほどの成果を出せず
プロ芸人としての人生は1年半で幕を閉じました。

これが人生で初めて、そして人生で最大の挫折でした。

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(写真は事務所ライブのもの【奥山は→】 ネタ動画https://youtu.be/1QIwK10TKCA)



キーエンスに就職

大学4年生の冬に芸人を諦めた結果
もう新卒で入社できる企業は残っていませんでした。

やむなく就活留年を決意。
親に頭を下げ、半年分の学費を借りました。

そこから可能な限りにインターンや説明会に足を運び
自分には営業職がピッタリだと認識しました。

そして営業職が強い会社で働きたい
という結論に至りました。

いよいよ選考開始。
芸人を辞めた挫折も、就活では話のネタとして大活躍。
無事キーエンスで働くことが決まりました。


わらリーマン始動

キーエンスへの入社を決めてすぐ
決意したことがありました。

それは“社会人お笑いライブをつくること”

きっかけは、私より1年前に進路を決めた
お笑いサークルの同期との飲み会でした。


お笑いサークル出身者の進路はおよそ2択。
“プロ芸人”か“就職”かです。

もちろん毎年就職が圧倒的多数です。
私の同期もそうでした。

飲み会では、同期は口々に
「大学4年間でお笑いは一旦終わりだね」
「社会人になったら新しい趣味探さないとな」

と話していました。

そこに強烈な違和感を感じました。

就職したら、本当にお笑いはできないのか?
野球サークルのやつは、就職したら同じように野球をやめるのか?
サッカーサークルのやつは、就職したら同じようにサッカーをやめるのか?

多分やめません。
なぜなら“草野球”や“社会人サッカー”があるから。

趣味としてお笑いをやる環境が無い。
だから選択肢が無い。
それこそが彼らのモヤモヤの正体だ。


実際に調べてみると
出演者が社会人もしくはアマチュアのみのライブは
世の中にほとんど存在しませんでした。

2017年5月、“社会人の趣味としてお笑いの確立”を理念に
社会人お笑い団体『わらリーマン』を設立。

同8月にはお笑いライブ『第一回わらリーマン』を開催しました。

画像3

(写真は第一回わらリーマンのフライヤー。社会人のお笑いライブということで名刺風に仕上げています。)



キーエンス退職

キーエンスとわらリーマン両立は
難しいものではありませんでした。

どちらも大好きだったから。

キーエンスでの仕事は、熱中できるものばかり
成績も上々で、ありがたいこと2半期連続全国3位で
本社に呼ばれ表彰されていました。

上司、同期、後輩すべての仕事仲間に恵まれ
ほとんどストレスなく日々の仕事を楽しんでいました。

一方わらリーマンも超順調。
当初3ヵ月に1度だったライブの開催頻度が2か月に1度へ。
ライブを開催すれば演者はエントリー過多
お客様は満席が当たり前の状態になりつつありました。

私はこの良い流れを更に加速させるべく
2019年末、わらリーマンとして初めての賞レース
‟社会人漫才王2019”を計画。

着々と準備を進めていました。

しかしキーエンスに勤めてて2年半が経過した2019年8月
ここでこの両立が崩れました。

当時勤めていた埼玉県の営業所から
静岡県の営業所への転勤が言い渡されたのです。

キーエンスは全国転勤が当たり前の会社です。
そして転勤は、私が営業マンとしての
ステップアップするためのものであったと思います。

ただ、年末には人生を賭けた社会人漫才王がある。

もし転勤を受け入れたら、
引っ越し、業務引継ぎ、挨拶回り。
多忙を極めることは分かりきっている。

わらリーマンとキーエンスを天秤にかけてみたら
結論を出すのは簡単でした。

転勤を言い渡された1週間後、
私は上司との面談を申し入れ、
退職届を提出しました。



社会人漫才王2019の成功

会社を辞め、私のすべての時間を
準備に使った社会人漫才王2019。

結果から言うと大成功でした。

エントリーは70組。
当初50組程度を予想していた私にとっては嬉しい誤算でした。

そして決勝大会はキャパ250名の会場が満席。

MCのカジサックさんに盛り上げていただき
出演者が漫才を披露するたびに会場が揺れるほどの
笑いに包まれていました。

私は主催者として舞台袖でライブを見守っていましたが
私が文化祭で見た「ドッ」など比べものにならないその盛り上がりに
思わずガッツポーズをしてしまいました。

そして
社会人お笑いは必ず日本のムーブメントになることを確信しました。

社会人が
こんなに本気になって取り組める趣味は他にあるだろうか。
仕事以外でこんなに人を笑顔にするために悩むことがあるだろうか。
こんなにも大勢の他者から称賛される空間はあるだろうか。

そして2020年はより一層
“社会人の趣味としてお笑いの確立”に全力で取り組みます。

画像4

(写真は社会人漫才王2019決勝大会進出者)



社会人とお笑いの相性の良さ

ここでは社会人がお笑いをやることのメリットについて
私の考えを書きます。

社会人がお笑いをやることは、以下2つの面で意義があります。
・スキル面
・メンタル面

1. スキル面での意義

お笑いの舞台に立つまでの過程で
たくさんの社会人スキルが必要とされます。

分かりやすいところだと、

・ネタづくりで必要な能力
→【着想・言語化・トレンド把握】
・ネタ合わせで必要な能力
→【コンセンサス形成・タイムマネジメント・PDCA・モチベーション管理】
・舞台上で必要な能力
→【度胸・緊張のセルフマネジメント・自己プロデュース】

などがパッと思い浮かびます。

そして、お笑いをやることで身につく何より貴重な能力は
“他人を笑わせる能力”です。


具体的にいうと、喜怒哀楽のうち“喜”と“楽”を
相手から引き出すことができるようになります。

私は、これは仕事に限らず
幸せな人生を送るために必要な能力であると考えています。


2.メンタル面

お笑いのメンタルを手に入れると
失敗が失敗ではなくなります。


私は、この意義が計り知れないほど大きいと考えています。

人は生きている限り、成功と失敗の繰り返しです。

仕事が上手くいくことがあれば、ミスをすることもある。

好きな人と付き合うことがあれば、別れることもある。

トイレを借りられることがあれば、うんちを漏らすこともある。

普通のメンタルなら
そこに生じる感情は“嬉しい”と“悲しい”ですよね。

しかしお笑いのメンタルを持っていると…

仕事でのミス・恋人との別れ・うんち漏らすは
すべて“おいしい”になるのです。

うんち漏らした、なんて最高ですよね。
どうやっておもしろおかしくネタにしてやろうか
考えるだけでワクワクします。

つまり、経験する成功と失敗が
すべて“嬉しい”と“おいしい”になるんです。

世の中のあらゆる事象をポジティブに捉えることができるようになります。

これが、お笑いの最大の魅力であると考えています。
そして、今より少しでも多くの社会人がお笑いのメンタルを獲得したら
世の中が少しだけポジティブになるでしょう。



2025年までの目標


2025年までに、2165組のわらリーマン出演を目標にしています。

ちなみに2165組、は東証一部上場の企業数です。
一部上場企業にだいたい1人は社会人芸人がいる
そんな状態を目指しています。

そうなれば、世の中にある程度認知され
社会人の趣味として“お笑い”が選択肢に入るであろうと考えています。

ちなみに現在は200組。
今後の施策で必ず2165組を達成させますので
ぜひわらリーマン、そして主催の奥山にご期待ください。

わらリーマン公式ロゴ

最後に


お疲れ様でした。
約4500字、読み切っていただきありがとうございました。

まあ本を出すか出さないかは冗談として
今もまだ志半ばということが
分かっていただけたのではないでしょうか。

ただ、必ずやりますよ。
5年後の2165組も
その先の社会人の趣味としてお笑いの確立も。
必ず。

そして中学3年生の頃、漠然と思い描いた自分の将来。
それを実現してみせます。


「あ、おれ、たぶんお笑いを仕事にするわ」


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