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あふろのひとりごと「おでんとからしの熱い夜」


おでんがやってくるハフ!ハフ!ハフ!


以前、「紅茶豚」を
持ってきてくれた友人が、
今回は「おでん」を作って持ってきてくれたのである。
おでんをででーんと。

おでん御一行様


数日前から
「持って行くわ!」と
連絡をくれていたので、
からしだけ用意して待っていた。
からしもおでんを待っていた。
寄り添える日を。

おでんを待つ身のからし


しかも、
「和」からし。
おでんの、おでんによる、
おでんのための「からし」。

きわだつ辛さ。
味わう幸せ。

からしも、
この「ODEN交響楽団」と共に
味を奏でることができて、
辛さも幸せも極みであろう。

具材それぞれが
個々の本領を発揮し、
素晴らしい味のメロディを奏で、

「だし」という譜面の上で、
美しいシンフォニーとなる。

今回お初にお目にかかります、の
おでん版赤ウインナーも
小技の効いたハッとする味を出し、
海老焼売も、新たな一面を覗かせた。

特に、大根は冷凍の寒さに耐え、
細胞を破壊させてその身を柔らかくし、
味を染み込ませやすくする、
という涙ぐましい努力。

その姿はまさに、
キング・オブ・オデンにふさわしい。

また、たまごは色も味も、
染み込み具合が申し分なく、
K.O.O(キング・オブ・オデン→以下KOO)の大根と肩を並べるほどの存在感。

そして、
今回のスペシャルゲストである
黒毛和牛の牛すじ肉の
極上なトロトロさ……


それら全ての指揮者であり、
オーケストラとしてまとめ上げた
わが友人マエストロに拍手喝采を送ると、

空になり静まり返った鍋を見つめ、
具材と心に染みこんだ
味の余韻に、
しばし浸るのだった。



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