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あふろのひとりごと「おでんとからしの熱い夜」
おでんがやってくるハフ!ハフ!ハフ!
以前、「紅茶豚」を
持ってきてくれた友人が、
今回は「おでん」を作って持ってきてくれたのである。
おでんをででーんと。
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数日前から
「持って行くわ!」と
連絡をくれていたので、
からしだけ用意して待っていた。
からしもおでんを待っていた。
寄り添える日を。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/103016619/picture_pc_a6dcb96baf34cdd5a5979f8a0ca64856.jpg?width=1200)
しかも、
「和」からし。
おでんの、おでんによる、
おでんのための「からし」。
きわだつ辛さ。
味わう幸せ。
からしも、
この「ODEN交響楽団」と共に
味を奏でることができて、
辛さも幸せも極みであろう。
具材それぞれが
個々の本領を発揮し、
素晴らしい味のメロディを奏で、
「だし」という譜面の上で、
美しいシンフォニーとなる。
今回お初にお目にかかります、の
おでん版赤ウインナーも
小技の効いたハッとする味を出し、
海老焼売も、新たな一面を覗かせた。
特に、大根は冷凍の寒さに耐え、
細胞を破壊させてその身を柔らかくし、
味を染み込ませやすくする、
という涙ぐましい努力。
その姿はまさに、
キング・オブ・オデンにふさわしい。
また、たまごは色も味も、
染み込み具合が申し分なく、
K.O.O(キング・オブ・オデン→以下KOO)の大根と肩を並べるほどの存在感。
そして、
今回のスペシャルゲストである
黒毛和牛の牛すじ肉の
極上なトロトロさ……
それら全ての指揮者であり、
オーケストラとしてまとめ上げた
わが友人マエストロに拍手喝采を送ると、
空になり静まり返った鍋を見つめ、
具材と心に染みこんだ
味の余韻に、
しばし浸るのだった。
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