気になる言葉。
こんなこと言うと「乗りの悪いBBA」と言われるのだろうけど、昨今軽いノリで使われてる「く○」という言葉が嫌いだ。
自分でも使う事はある。しかし、それを言う対象は常にへまをやった自分であって他人ではない。
どんなに最低な奴だと思っても、人間を排泄呼ばわりはない、と思っている。
それを強く感じる出来事があった。
本屋でぶらぶらしていた時のこと、親子連れらしい二人(母親と4歳くらいの娘)が座って読むことができるベンチに腰掛けていた。
ハンドメイドか何かの本を読んでる母親らしい人に向かって、小さな女の子は飽きてしまったのか、のどか渇いた、お腹がすいた、とうとう訴えていた。
よくある光景だ、ほほえましい親子連れだと思ったが、次の瞬間耳を疑う言葉を聞いてしまった。
「お前本当にク○だな」
女性が小さな女の子にむかって、そういったのである。
笑いを含んではいたが、私はあっけにとられた。
若者の仲間同士のじゃれないならともかく、大の大人が小さな子供に向かって「お前は排泄物」と言ったのである。
はやっているらしいフレーズではある。
しかし、子供に言うべき言葉だろうか。
私は暗澹たる気持ちになってその場を離れた。
私自身、実の祖母に毎日「死ね」「馬鹿」と言われて育った。最大級のののしりは「死ね、くそばか」である。
私の祖母は精神のバランスを欠いた人であったと後でわかったけれど、子どもの私は自分のことを果てしなく無価値と思っていた。
無価値なものが何を言っても気にされることはないと、祖母に浴びせられた悪意の言葉を意味もわからずに言ってしまった事がたくさんあった。(さすがにバカも死ねも言わなかったけど)
それによって友達を傷つけ自分自身も傷つけた。
そういう事がいっぺんに思いだされたのである。
あの子、普段はどんな言葉を掛けられているんだろうか。
あの母親はどんな言葉を掛けられて育ったのだろうか。
そんなことばかり気になって、テレビから聞こえてくるそのフレーズ、ネットの書き込みのその言葉に、嫌な気分になるのである。
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