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いのちの現場から(5)妊娠問題

「当事者に関する4つのQ」について。「当事者に関する4つの質問」をします。これを「TQ」(当事者質問)と言います。1年齢・2既婚未婚・3学生社会人・4出産中絶経験 ですが、前回のつづきで
2、既婚未婚について 3、学生社会人について
既婚未婚という区分けでは、相談者の85%は未婚です。15%が既婚者です。出産経験者という枠では、既婚者、別居、離婚した…子供が1人いる2人いる。3人いる。など…。
「出産未経験者」で「20代」などという妊婦さんは、対象者が多いものの…高い確率で「赤ちゃんが助かる」事が多いのです。なぜならば、「出産費用で悩んでいる」妊婦さんが多いのですが、実際の「出産費用」「検診費用」などは「殆どいりません」。出産にお金がかからないと知るだけで、赤ちゃんのいのちが救われるわけです。これを「事実を知る重み」と言います。
また、意外な事実ですが…(お金は大事ですけれど)「経済至上主義《拝金主義》」、のような風潮も大きく影響しており「お金と赤ちゃんのいのちを天秤にかける妊婦さんが」今の世の中には驚くほど多いのです。「漠然とした不安」や、お金のために赤ちゃんを中絶し、実は、「ディズニー」のフリーパスのために赤ちゃんを堕ろしたという妊婦さん、地方では車のローンと天秤にかけて堕胎したという妊婦さんもいました。なんと言うことでしょうか。
「赤ちゃんは徳を持って生まれてくる」「赤ちゃんは、10人分の扶持を持って生まれてくる」という諺で救われた命も驚くほど多いのです。《扶持(ふち)とは、福田(ふくでん)のようなもの。豊かさや運気のことである。2人でも生きてゆくのが精一杯なのにと言うが、それに赤ちゃん1人増えると益々貧しくなるかというと…そうとも限らないのです。ぜひお電話下さい。多くの実例をお話しします。赤ちゃんを産むことで、子育ての補助金が戴けたり、給料が上がったり、生きる力が倍増したり、(倍の居住スペースの)市営住宅を半額で借りれたり。多くの実例が妊婦さんを勇気付けます。
1人の子を育てる母は、1人でも大変なのに2人なんてとんでもないと言います。しかし2人育ててる母は、ベテランだから3人を育てるのは可能だが、「お金が限界」だと言います。しかし…わたしは6人の子がありますが、妻は「3人も」「6人も」あまり変わらないと言います。一人目が一番大変。それは未経験だからなのです。
妊婦さんが学生さんか社会人かでも、話は大きく変わってきます。また、学生の中でも最近は「中高生」「大学生」「専門学生」ではなく、なんと、「小学生」の妊娠などという話も現場では聞きます。《テレビや恋愛ドラマ、野獣教育の影響です。》特に未成年の場合は、まず、受診していただき、産婦人科医の指導を戴きながら、保護者とも話し合うことが重要になります。
(いのちを守る親の会記事・ご参考)
いのちを守る性教育(1)   いのちを守る性教育(2)

4出産中絶経験について
中絶経験があるかないかも大事です。1度2度と中絶を重ねて、今回、いのちを守る親の会の記事を見て「今回は中絶したくない」と赤ちゃんを出産したお母さんも多くありました。「これも大事なことを知る重み」であります。多くのお母さんがもっと早く知っていればと、涙されます。30代後半からは、高齢出産となります。「産めること自体が最後かも知れない」という思いから、状況によらず「産みたい」という妊婦さんが多いのが実情です。病気を抱えて、臨月を迎え…「大熊先生、私にもしもの事がありましたら…先生、その時には赤ちゃんをお願いします。」といい出産に臨まれたお母さんもいました。今はそのお母さんも赤ちゃんも、元気で幸せに生活されています。そして…今は、なんと、多くの妊婦さんを守る側になられています。
いのちを守る親の会は、赤ちゃんのいのちを守るのに「説得」など一度もした事がありません。赤ちゃんを産むのにも育てるのにも責任が伴います。だからこそ、無理矢理に説得することなどは、できないのです。妊婦さんの本当に産みたい守りたい心を応援させて戴きます。


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