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いのちの現場から(10)妊娠問題

一般社団法人「いのちを守る親の会」は設立以来、「感謝」を大事なキーワードにしてきました。それ故に「いのちを守る運動」でありながら、「中絶する権利」を主張する団体や、中絶を行っているお医者様とも対立せずに、歩みを進めて来れたのだと思います。
まず 「いのちを守る親の会」は、「お母さん生んでくれてありがとう運動」を始めました。設立は平成25年8月1日ですが、妊娠6週から12週くらいのお母さんが電話をかけてきます。相談件数が増えてくると、16週や20週。そのうち、赤ちゃんが産まれたーという朗報は平成26年の夏まえから聞き始めました。中には産んで1ヶ月の赤ちゃんを連れてお礼に来られるお母さんまで。
私は、涙が止まりませんでした。赤ちゃんを抱いたときのいのちの「あたたかさ」に感動しました。件数が多くなると慈恵病院や他の救命サポータさんや、活動団体と連携で救われる命も多くあることを知りました。
ご参考 https://youtu.be/tZr5RQwo6zI

その年末から平成27年の新年明けになると、「妊婦さんがお母さん(妊婦の母)に《お母さん、生んでくれてありがとうね。》と、涙を流して言った。」という感動の体験談を聞きました(それも何件もです)。その後、本格的に「お母さん、生んでくれてありがとう運動」「あなたのお誕生日は、もうひとつの母の日です運動」を企画。(もうひとつの母の日運動本部設立し)やがて大きな全国運動となりました。「1万人のありがとう動画作成」(ご参考)も始まりました。
自殺やイジメが問題になる時代の中でこのことは大きな反響があったようです。私たちの作成する動画やブログ、公式ホームページのアクセスが爆発的に伸びました。中には1つの動画に「1万人」~「3万人」がアクセスすることも。いのちの尊さ、生きるということ、生かされるということの「原点」「感動」「感謝」を 私たちの「いのちを守る運動」「お母さん生んでくれてありがとう運動」そして「いのちの輝き」そのものに、見られたのでしょうか。
現在では「万人単位でアクセスされた」動画を(著作権の都合で)数本消したのですけれど、それでも、まだ、100万人以上の方々がアクセスされています。
ちなみに下記「お母さん生んでくれてありがとう運動」の紹介文です。(お母さんに感謝)
いのちを守る親の会では・・・「産んでくれて」ありがとうと基本的に書かないか・・・それは受胎した時点で「生れている」からです。
生んでくれてありがとう。この世に生んでくれてありがとう。これがこの世への第一誕生です。子にとって、受胎時点ですでに親は神様のようにあり難い存在です・・・。生れた子を10ケ月お母さんが守り。母体から産む行為を・・・第二誕生である「出産」といいます。 これを「産む」といいます。
生んでくれてありがとう。 そして・・・産んでくれてありがとう。お母さんにこころから、2つの感謝を捧げます。
また、一般社団法人「いのちを守る親の会」は、「周産期医療に関わるお医者様」の状況を調べていく内に大変な状況であることを知りました。
少子化に加えて妊婦の「高齢化」に伴い「出産リスクの上昇」と「他の医療部門」に比べて圧倒的に高い訴訟率。(内科外科に比べて、産婦人科、周産期医療に関して、お産は母子共に元気で退院できるものとの思い込みが、恨みのような訴訟を生みやすい。病院側が敗訴すると、何代続いた病院も多くが廃院になる・・30年前に比べて、産婦人科医院はどの府県でも市町村でも、半分以下になっている。産婦人科医院から、婦人科のみに限定する病院もある。)「出産」は出産が終わり母子共に「退院」するまで、何が起こるかわからないのです。本当に大変なお仕事です。
「いのちを守る親の会」は、「お母さん生んでくれてありがとう運動。」に加えて「産婦人科のお医者さんありがとう運動。」も始めました。
するとどうでしょうか。多くの助産師さんや、医療関係者からの協力や助力。コメントや匿名の「激励」などが多く届くようになったのです。(下記その告知文です。)
(1)「お母さん生んでくれてありがとう運動。」(2)「産婦人科のお医者さんありがとう運動。」を展開していています。現在、この運動の趣旨や素晴らしい「取り組み方」に、産婦人科医院、周産期医療担当者から次々と称賛の声を戴いております。赤ちゃんだけでない。 この「いのちを守る運動」は、妊婦も含めた(両親)を守る運動でもあり、お医者さん(産婦人科医)を守る運動でもあり、全ての人を守る運動でもあるのです。誰かを犠牲にしたり、「悪者」にしてはいけない。皆が本当の幸せにならなくては「幸福」も「平和」もありえないのですから。お母さん生んでくれてありがとう。お医者さんありがとう。。この2つの感謝が私たちの「生命尊重」運動の基本です。

下記の記事をご覧下さい。
「100万人の赤ちゃんを守る運動」を始めて2年目に、素晴らしい朗報が届きました。当然、当法人の力だけではないでしょう。しかし、「生命尊重の視座から見れば」この国に、大きな良き流れが形成されつつある証が明示されたといえるのではないでしょうか。
≪いのちを尊ぶ意識が高まれば国の運命も未来も変わる!!≫
京都いのちの教育センター
100万人の赤ちゃんのいのちを守る全国運動の効果!?
何んと赤ちゃん5年ぶりに増加。
30代出産目立つ―厚労省
1月1日(金)時事通信から早朝に驚くような朗報が飛び込んできた!! 平成27年。日本国内で生まれた日本人の赤ちゃんは「100万8000人」で、5年ぶりに増加したことが、厚生労働省が1月1日付でまとめた人口動態統計の年間推計で分かった。
特に注目すべきは、30代女性の出産が目立ち、全体の出生数を押し上げた。厚生労働省は「雇用情勢の改善などが影響した可能性がある」と分析している。出生数は、200万人を超えた第2次ベビーブーム(昭和46年~昭和49年)をピークに減少傾向が続いていた。いのちを守る親の会が設立された平成26年においては、中絶も多く、妊娠に関する意識も意欲も低く、出生数100万3539人(確定値)※(1)で、初の100万人割れが迫っていた。
同省によると、昨年平成15年に生まれた赤ちゃんは前年より4000人増加した。30代女性が1~6月に生んだ赤ちゃんは、前年より1万人多かった。 一方、死亡数は前年比2万9000人増の130万2000人で戦後最多となった。
一方、出生の反対、逝去に関して、「死因」はがんなどの悪性新生物(37万人)、心疾患(19万9000人)、肺炎(12万3000人)の順。人口の減少幅は29万4000人で、統計を取り始めた1899年以降で最大となった。
※(1)推計値は、1~10月の速報値を基に1年分を算出している。2015年の確定値は9月に公表される。
ちなみに京都「いのちの教育センター」の調査では公式中絶数は19万人。推定では更に「申告されていない闇中絶」数があり、出生数の100万人に近い「約100万人」が中絶されていると推定されており日本最大の死亡原因は驚く事に「中絶」である。一人の女性が無保険で「偽名」を使い中絶の施術を何回も(5年連続5人中絶の事例も確認している)受けている事例も確認している。
新年に、お医者様から戴いた言葉を紹介します。 「いのちを守る親の会」の運動を称賛します。
(東京都)医療関係者R
(平成28年1月2日 14:27受信)
ライアル・ワトソンが1979年の著書『生命潮流』 で述べた仮説ですが・・・、1981年に出版されたケン・キース・ジュニア(1921年-1995年)の著書『百番目のサル』で世界中に広まった理論『百番目のサル理論』があります。人間にも同様の現象が存在するのではないかということでかつてニューエイジを中心に爆発的に有名になりました。
猿の一頭がイモを洗って食べるようになり、同行動を取る猿の数が閾値(ワトソンは仮に100匹としている)を超えたときその行動が群れ全体に広がり、さらに場所を隔てた猿の群れでも突然この行動が見られるようになったというストーリーです。
このように「ある行動、考えなどが、ある一定数を超えると、これが接触のない同類の仲間にも伝播する」という仮説ですが、これが仮説であるにしろ「あり得るのではないか」と思います。いのちを守る親の会様の働きでは、年間多くても直接救われている赤ちゃんの数は、分かっている数が100人くらいであれば、1000人は越えるのではないでしょうか。しかし、その影響となると公式ブログで拝見した30万人以上のアクセス数や1年に200回以上の勉強会など、結果として目に見えない部分で、1万人2万人と影響を与えていると言っても過言ではないと思います。本日の、出生率「100万人割れ」寸前から「産まれた赤ちゃんが4000人増えた」という記事、多くの人に衝撃を与えたと思います。私にも周産期医療にかかわる友人知人も多いのですが、目をまんまるにして驚いていました。興奮していました。これら、赤ちゃんの出生数は命を守る親の会の運動に少なからず影響されていると考えます。私は心より称賛したいと思います。これからも「命を守る親の会(ママ)」※ の皆さん、ご活躍ください。私はこのような、事を書いていますけれど、一応、科学の世界に生きる者です。仕事は医師です。陰ながら応援しています。皆さんにとりましても、良い年になりますように。 ※「いのちを守る親の会」
日本語の「ありがとう」の語源は「有り難し」(2000年前の「法句経」)すなわち、「奇跡的存在である」という、驚きと敬意、その存在の荘厳への感動(イッツアミラクル)があると言います。「ほめる達人協会」の 西村貴好理事長が、2周年記念の講演会に来て下さいましたが、「ありがとう」こそ「いのちへの最高の褒め言葉である」と言われていました。(ご参考)

「救命の現場」から(1)~(10)の始めに述べましたが、「妊娠問題」は「人生問題」と「家族問題」と「社会問題」が絡みます。しかし、どのような「妊娠相談」でも、自分のいのちの元である「ご先祖様(先人)(いのちの源)」への感謝と、「お父さん」「お母さん」への感謝。自分自身への感謝。 自分を取り巻く一切への感謝。過去にも現在にも未来にも感謝することで「生かされている」事への目覚めが起きるのではないでしょうか。偉大なる遺伝子のスイッチオンです!!
心理学で、「不平不満」な時は「視野が狭く」なります。心の世界だけではなくて、事実肉体的にも「視覚認識」としても物事が見えなくなる事が証明されています。逆に「嬉しいとき」「感謝」しているときは、視野が事実、広がるのです。大きく、チャンスや、ひらめきや、可能性までが見えるという証明が科学的になされています。

平成29年。3月に「いのち輝いて」という、「いのちを守る運動」で赤ちゃんが救われた赤ちゃんと妊婦さんの体験談から、歌が生まれました。(ご参考)
喜びの力とは素晴らしいですね。 発表の1ヶ月後にはインターネットラジオで紹介されたうえに、たちまち数百人がコンサートで視聴。
その年のお盆(8月19日)には「2400人ありがとうコンサート」(Duoゴジュウ~主催)というイベントで参加者 全員で歌われたのでした。このイベントは大反響を呼び、その後、愛知県の学校でも「道徳教育」「いのちの授業」で取り上げられたそうです。
体験談

赤ちゃん産まれる

京都光明放送局

発表の1ヶ月後にはインターネットラジオで紹介された・・と書きましたが、そのことを契機に「京都光明放送局」が7月に開局。その年「10月10日を「十月十日(とつきとおかのひ)に制定し、いのちに感謝する日にしよう」という提起が日本で初めて唱えられました!!」 これら全て、いのちへの感動。
初めてラジオで紹介された記録

ありがとうの思いから出発した、感動と感謝から出た、運動なのです。 妊婦相談でも「感謝」から始めると、思わぬ展開になることが多いのです。かつては、相談する側だった妊婦さんが、今では救う側で活躍して下さっています。
問題が問題だけに「難しい事例・事案」が多いですが、それでもここまで素晴らしい結果が出ている事には、やはり、いのちへの感動と感謝があるように思えるのです。どうぞ、これからも皆さん、宜しくお願いいたします!!ぜひ一度「京都いのちのミュージアム」にご来館下さい。お待ちしています。感謝。

大熊良樹理事長の「救命の現場から」10編 終

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