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いのちの現場から(9)妊娠問題

いのちを守る親の会では、 (1)「妊娠何週ですか?」 (2)「一番困っている事は何んですか?」を確認する。 +「当事者に関する4つのQ」 (1年齢・2既婚未婚・3学生社会人・4出産中絶経験 ) これらを「TQ」(当事者質問)と言います。 いのちを守る親の会の「TQ」(当事者質問)に関する「妊娠問題特有の」重要な事項(専門知識)を(1)~(6)で述べました。 また、いのちを守る親の会の妊娠に関する「考え方」「とらえ方」活動の歴史や内容を(7)(8)で説明させていただきました。 (9)では「SQ」(周辺質問)について述べさせていただき、最後に(10)で、多くの妊婦さんや赤ちゃんや、妊娠問題を取り巻く多くの周辺者を守っている、いのちを守る親の会の3つの「ありがとう運動」について述べさせていただきます。 ★(3)「彼について」(既婚・未婚)(子の有無) ★(4)「家族について」(両親・兄弟姉妹) これを「SQ」(周辺質問)と言います。 +「周辺者に関する4つのQ」 (1年齢・2関係性と恋愛状況・3既婚未婚・4子の有無 ) ★(3)「彼について」 (既婚・未婚)(子の有無) 妊婦さんに対しての彼です。赤ちゃんのお父さんです。 既婚か未婚か。 妊婦さんと既婚であれば「夫婦」ですし、どちらかが既婚であれば「不倫」となります。最近は、離婚経験者も多く、どちらかが「離婚調停中」という複雑な場合もあります。 また、どちらかに「子供がいる」場合もあるので、それぞれに子供がある場合、「何歳」が「何人」か?聴くことで家族構成がわかります。家族状況がわかります。 離婚経験がある場合は、いつ離婚したか。概要がわかれば、次に、妊婦さん当事者と周辺者としての「パートナー」である「彼」との関係性、愛情指数も確認します。 彼に「誠実な愛」があるか「遊びなのか」「当事者(妊婦さん)」「思いがあるのか」どうかで、話は大きく変わります。また「赤ちゃんを守ってくれるかどうか」「中絶を迫るかどうか」「優柔不断かどうか」「本心はどうか」が重要です。 彼の「人生観」「人間観」「恋愛観」もちろん、「当事者(妊婦さん)」の 「人生観」「人間観」 「恋愛観」その時の仕事や状況など様々な要素が妊娠問題には関わってきます。(1)「金銭問題」「経済問題」「学生」「無職(失業中)」「借金問題」「経済不安定」「仕事不安定」などの問題もありますが、多くが「深い愛情関係」があればクリアできます。 多くの相談者の中には、20代でも2度3度と中絶を繰り返して来たことを悔やむ電話も多くありました。何のために中絶したかと言えば、月々2万円の「車のローン」の為だったとか、ディズニーランドや、USJの年間パスのため、すなわち「健康問題」や「貧困」というよりも「生活レベルを下げたくない」とか「娯楽を削りたくない」というような中絶が多い事に大いに驚かされました。 「いのちをまもる親の会」の啓発情報で、「もう中絶はしない生き方をしたい」と思われる方も多く、「いのちを守る親の会」の(100以上の)動画や(1000以上の)インターネット情報、「妊婦体内図」「胎児成長図」を使用し(連絡いただければ著作権フリー)性教育を行ってくださっている先生や、助産師さん、学校も多いようです。 また意外なところでは「教会」の日曜集会や、お寺の集まりや、良識的な道徳団体、などの勉強会・研修会などで「命の尊さ」「生命尊重」「いのちを守る親の会」「お母さんの思い」「誕生日は、もう一つの母の日」のお話をお坊さんや牧師さんや先生方が「話材」として下さったという声も多く聴くようになりました。最近では、「お母さん生んでくれてありがとう運動」が益々広く拡大しているようです。いのちを守る親の会が「直接救命率」もさることながら「間接救命率」も高い団体、「いのちの啓発」をリードする団体と言われるゆえんでもあります。 皆さんのご連絡から「胎児は、受胎した時点で人間であると、はっきり認識できた。」「生命の尊さと、お母さんのありがたさがわかった」「誕生日に、『お母さん生んでくれてありがとう』を言おうと決めた。」「遊びを前提につきあうのでなくて、結婚を前提にした交際を始めた」とか「避妊等、もっと自分もつきあう相手の事も考えなければならないと思った」「ご先祖様の代表として、敬意を持って付き合ってゆかねばならないと思った」「安易な男女関係は絶対にしないことにした」「親への反抗や寂しさから同棲や交際すると、やはり思わぬ人との思わぬ妊娠が多いとわかった」「いのちって素晴らしい!!」などという声も聴きました。 いのちを守る親の会の「相談室」へかかる電話では、周辺者の聞き取りもしますが、当事者の「人間観」「人生観」が大事です。また・・・『妊娠問題』を通して「当事者(妊婦さん)」の「意識」が素晴らしいお母さんに変わることは、まさに「愛」としか表現する言葉を持たず、「本当に美しく荘厳な事実」です。 ★(4)「家族について」(両親・兄弟姉妹) 実は周辺者情報が、「当事者」情報でもあるのです。誰と付き合うかで、あなたが(妊婦さんが)何者であるかがわかる(どんな思いであるかわかる)ように。家族関係はあなた(妊婦さんの) の最大の環境であり、最大の歴史でもあります。妊娠問題は「人生問題」と「家族問題」と「社会問題」が絡んでいます。 例えば「赤ちゃんを堕しなさい」という親がいるとします。しかし、受胎何週だろうと、人間は「受胎した時点で明らかに人間」です。ですから「堕胎」というのは「子殺し」になってしまうわけですが・・「本当に孫を殺しなさい」と親は言っているのでしょうか? いえ、本当は、子の未来を思い、「赤ちゃんを堕しなさい」と言っているわけです。ある意味、この「厳しい反対に耐えられないくらいならば子育てなど無理だよ」という親の愛なのです。ですから・・・反対する親の愛を思い、感謝しましょう。親にも子にも、彼にも感謝です。あらゆるものに感謝した時に「冷静な思い」が整います。 すべての心理学的「錯誤行為」(失錯行為)には「自己否定の感情」や「不足感」「寂しさ」があります。それらを知るためにも、これら「SQ」(周辺質問)+「周辺者に関する4つのQ」(1年齢・2関係性と恋愛状況・3既婚未婚・4子の有無 )の確認が大事です。 ある妊婦さんは小学生高学年で父を火事で亡くして以来、思春期から、付き合う人付き合う人、一番肝心なときに「消える」のだそうです。しかも「大げんかをして」です。「大げんか」は火事を象徴し、「消える」は父がそのことで消える・・「自分を残して去る」事の象徴でした。父は「消えた」「潜在意識下で『捨てた』」という観念を修正し、父への」「潜在意識下での『恨み』」を感謝で修正したときに、人間関係(家族関係・恋愛関係・職場関係)が一変したそうです。 ある妊婦さんは、父が嫌いで、彼の事も嫌いになりかけたときに「妊娠」しました。感謝の思いに立ち返った時、不平不満の思いが消えて、彼に大好きな思いが甦りました。赤ちゃんも守られました。すなわち、親への否定感情が、自己否定の感情となり、「親の延長である」彼(大事な対象者)を嫌いになっていたわけです。 いつも不思議に「変な彼」を選んだり、不倫(結婚できない人を好きになる)。犯罪者や、異常な癖(傾向)のある人、暴力傾向、酒乱、女癖が悪い人を好きになるなども、無意識で「自己否定」感情から不幸になるような「環境」や「交友」を選んでいることもあるのです。 ただし、「妊娠問題」を機に「赤ちゃんを守りたい」という必死な思いで、「愛」を出し通常不可能な力を出して、自己成長を遂げることで、人生問題を克服したり、自己問題を克服したりして、素晴らしい自分(人生)を見出されるようなお母さんも多くおられます。「いのち」に関することですので、私たちも全力で、相談者の問題や環境に合わせてあなたの立場で、相談に心を込めて、対応させて戴きます。

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