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お姉ちゃんの言うことは絶対!
この作品の続編になっています。
こちらを読んでからの方が話が入りやすいと思いますが、読まなくても大丈夫ではあると思います!
https://twitter.com/tenkarin_0418/status/1763398757998117278?t=uqw8YHV-tAIjqVPRBOKXsQ&s=19
" わがままな姉の命令に服従して… "
— わらびもち。 (@tenkarin_0418) March 1, 2024
ほんとに中編も書きたくなりました。#わら短 pic.twitter.com/zpI8BhSEUE
・・・
天:あっ、おはよ…
少し早起きしちゃって、リビングでのんびりしていると姉の天姉が降りてきた。
そして少し気まずそうな顔。
〇:おはよ
天:うん…い、いい天気だね!
〇:そう…かな?
少し曇ってるような…
天:じゃ、じゃあ、!またあとで!
〇:あ、うん。またね…?
変な空気感だけ残して、階段を上がっていった。
姉の部屋で、色々な命令を実行した日から数日。
あれから少し姉の様子がおかしい。
いつもの元気で、無邪気な姉じゃない。
なんというか…よそよそしい…
まぁ…
ハグしたり、キスしたりしちゃったからなぁ…
冷静に考えて、やばいことをしてるのは重々承知。
あまり思い出したくないので、テレビの方に意識を強く傾けた。
・
〇:天姉、起きてるー?
時間はお昼。
お昼ご飯を作るから、天姉も食べるのか聞きに部屋の前に来た。
朝会ったきり降りてこなかったし…
天:いらない…
〇:ほんとにー?
天:いらない…
天: …こともないけど…!
〇:食べるってことね。笑
天:でも…迷惑じゃない…?
…ん?
弱い声だったけど、ちゃんと聞こえた。
〇:全然、迷惑じゃないよ…?
天:そ、そう、だよ、ね!
やっぱおかしい。
でも…なんかまだ触れない方がいい気がした。
〇:じゃあ作ってるから、早めに降りてきてね?
天:うん…ありがと…
![](https://assets.st-note.com/img/1713707243055-dNMHKZsSut.jpg?width=1200)
・
お昼ご飯はオムライスに決めて、作り始めてると天姉が降りてきた。
目線は合わせてくれない。
天:おいしそう…
〇:もうすぐできるからねー
天:うん…待ってる…
数分して、完成したオムライスを目の前に持っていき食べ始めた。
天:いただきます…
〇:いただきまーす。
天:うん!美味しい!
綺麗すぎる笑顔で、目を輝かせていう姿は俺が好きな無邪気な天姉だった。
嬉しくなって、俺も笑顔になっていた。
やっぱ天姉の笑顔はかわいいよなぁ…
〇:美味しいならよかった。笑
天:あっ…うん…美味しい…笑
〇:やっぱ、俺の事でも考えてた?
天:えっ…!?
驚いた様子で、目をパチパチさせている。
〇:ん?え、気のせいだった…?
天:あ、いや…うん、〇〇との事考えてた…
やっぱり。
さすがにずっと、この雰囲気は嫌だから聞くべきだよな…
いい答えが見つかるかもだし!
〇:なに考えてたのか教えてくれない?
天: …やだ…嫌われちゃいそう…
〇:んー、別になに言われても嫌いにはならないかな。
天: …じゃあ後で部屋来て…?
え、また?
と心の中で思った。
でもまぁ、さすがに2回目は、しないはずだと、
多分、しないと、思いたい、
思いたい…
とまで心の中で思いながら、少し重い雰囲気の中ご飯を食べ進めた。
![](https://assets.st-note.com/img/1713707399560-TV2w6gelki.jpg?width=1200)
・
天:じゃあ、隣座って…?
天姉の部屋。
ベッドの上で天姉の隣に座った。
雰囲気や、距離は、少し前にした時と同じ。
天:ねぇ…あの時のこと覚えてる…?
〇:あー、あの色んな命令聞いた日?
天:うん…正直どうだった…?
どう?って言われると難しいけど…
してる時も、し終わってからの雰囲気も、関係も
そういうのを色々含めて
〇:俺はやっぱ天姉が好きだよ。
天:え、それって…?
〇:あっ。あの、そういう好きじゃなくて!
天:あっ。恋愛じゃなくて!友達として、姉弟として!みたいなね!
〇:そうそう!恋愛じゃなくて!
あっぶな。
めっちゃ語弊生むとこだった…
天:そうだよね…
〇:天姉はどう思ってくれてるの?
天:私は…ごめん、やっぱ
天:〇〇が好きみたい…
そうなのかな?とは思っていたけど
実際に言われると反応に困った。
嬉しいけど、なんとも言えない感情。
〇:天姉が言う好きはどっちの好き?
天:わかんない…恋愛なのか弟してなのか…
〇:そっか…
お昼ご飯を食べてた時よりも重い空気。
でも重いだけじゃなくて、2人ともこの空気を変えれる言葉が思い浮かばないんだと思う。
実際、なに言えばいいかわかんないし…
天:実はね…
〇:ん?
天:あの時キスしたりハグしてから、〇〇を見る度に色んなことを考えちゃった。
"私の事どう思ってるのかなぁ… "
"テレビの女優さんより可愛くなったら、もっと私の事見てくれるかな…?"
"もっとアピールしたら、またハグしてくれるのかな…?"
" また、好きって、言って欲しいな… "
天:って…まるで恋する乙女みたいだよね…!笑
今まで、何を思ってるのか分からなかったけど
今日やっと知れた。
"すごい、俺、大切に思われてたみたい。笑"
恥ずかしいのか、後ろを向いてる天姉の顔を覗くと
頬に光る何かが見えた。
〇:え、天姉…?
天:ごめん…なんか、〇〇に嫌われちゃうんじゃないか、って思ったら寂しくて…
〇:天姉…
俺の体は何を思ったのか、気づいたら天姉を抱きしめていた。
まただ。
天姉の寂しそうな顔を見ると、思わず心から優しくしてしまう。
天姉が好きだから、なのかはわからない。
〇:また、こういう雰囲気になっちゃったね。笑
天:〇〇…ごめん…
〇:ううん、俺は天姉を嫌いにならないよ。
天:こんなお姉ちゃんなのに…?
〇:そんなお姉ちゃんが好きなんだよ。
傍から見たらカップルにしか見えないな…
でも、ちゃんとした姉弟。
いや、ちゃんとはしてないのかもな。
天:じゃあ…これからも好きでいていいの…?
〇:まぁ、うん。いいよ?
天:ありがと…〇〇っ…!
いきなり天姉がこっち向いて、力強く抱きしめ返された。
例えるなら、別れ話をしてたけど
俺はやっぱ好きだ!私もっ!
で、彼女が泣きながらハグをしあってる感じ。
彼女じゃなくて姉なんだけど。
〇:ねぇ、実は俺達、血が繋がってません!とかないよね?
天:えっ?
〇:血繋がってなくて、付き合えるんだよ!とかじゃない…よね…?
天:あー…
〇:え、ちょっと待って待って、
天:ふふっ。笑
天:私達、血が繋がってなかったら今頃付き合ってたかもね?笑
あどけない無邪気な笑顔で、生意気にからかってきてる。
うん、これがいつもの、
俺が大好きな天姉だ。
あっ、そういう大好きじゃなくて。
天:あーあ!これから何しようかな〜。
〇:ん?
天:好きバレしたし、沢山行動していいんだよね?
〇: …ん??
天:ふふっ、もっと私の好きを教えてあげるね?笑
ゆっくり近づいてくる天姉。
ベッドに横になってしまい、枕から天姉の匂いがした。
そして、俺の体に乗っかってきてまた距離を縮めてきている。
まるで天姉にサンドされているみたい。
〇:ちょ、ちょっと待って、
天:お姉ちゃんの言うことは?
〇: …違う、こういうんじゃ、
天:お姉ちゃんの!言うことは!
〇: …絶対…
天:ふふっ、じゃあちゃんと言うこと聞いてね?笑
お姉ちゃんの言うことは絶対。
と
お姉ちゃんの俺に対する想いを
しっかり体に叩き込まれました。
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