嫉妬しがちな可愛い彼女との1日
家から泊まるのに必要な荷物を持って
人が全くいない電車に揺られながらある場所に向かっている。
今から僕の実家に行く。彼女のひかるも一緒に。
ひ:〇〇の実家ってどんな感じなの?
〇:んー、普通だよ
ひ:普通か。どんな普通なの?
どんな普通って、、
〇:どんなって、、こんな感じ?
ひ:こんな感じの普通か。こんな感じって?
〇:いや、だから、その、え?
ひ:え?
〇:、、まあ見ればわかるよ
ひ:ふーん。はぁ、早く着かないかな!
さっきの会話なんだったんだ?
それより!姉に連絡しとかないと絶対に怒る、、
ひ:誰に連絡するつもり?
〇:姉に彼女連れてく。って送っとこうかな
ひ:ほんとに姉?
〇:ほんとだよ
ひ:トーク履歴見せて!
スマホを奪われ、今までの会話が見られた。
なんか恥ずかしいな、、
やましいことなんてなにもないのに。
ひ:ちょっとこれなに!?
〇:ん?
『カレーとシチューどっちが好き?』
「シチュー」
『わかった。作っとくから早く帰ってきて』
あー高校生の時のやつかな?
〇:え、そのままだよ。
ひ:シチューの方が好きならそれ教えてよ!
、、はい、?
〇:え、何に怒ってるの、?
ひ:シチューの方が好きって教えてくれなかったこと!
〇:教えるタイミングなかったし
ひ:言い訳ご無用。切り捨て御免。
手を刀にして、僕の首に当てている。
〇:ちょっと切らないで!
ひ:最後に言い残したいことは?
〇:わかった!今日からカレー派になるから!
ひ:別になんなくていい
〇:じゃあどうすれば許してもらえる、?
ひ:、、一つだけあるけど、、
ひ:シチューよりカレーより、ひかる派って言ってくれたら許すかも、、
この時やっぱ分かったことがある。
僕の彼女は可愛い。
〇:元から僕は、ずっとひかる派だよ
ひ:、、特別に許す、、
〇:ありがと笑
ひ:あ、笑ったな!?やっぱ切り捨てる!
〇:ごめんって!!!
こんなカップルのイチャイチャを電車でしている。
人が誰もいなくて助かった。
ひ:やっぱ私よりシチューの方が好きなんでしょ!
〇:違う!そもそもシチューよりハヤシライス派!
ひ:別にそこはなんでもいいよ!!
〇:いや、よくない!
ひ:、、あとでハヤシライス作ろ、、
〇:ひかる料理したことないじゃん
ひ:大丈夫!どうにかできる!
これはまた僕が作ることになりそうだな、笑
____
実家について、玄関にあがった。
ひ:こんばんわー!
〇:ちょっと!声大きい!
ひ:別にいいでしょ。細かいなぁ!
〇:はいはい。それでいいよ
??:そうそうイチャイチャタイムですか?
ひ:まさか貴方が!!
〇:久しぶり。由依。
ひ:下の名前呼び!?
そんな驚くことか、?
由:久しぶり。たまには会いに来てよ
〇:由依が来てよ。普通に鍵だって渡すし。
由:いいの?じゃあ後で行こーっと
相変わらずなんか軽いな笑
ひ:すとーーーーっぷ!!!
〇:、、どうした?
ひ:初めまして。お姉さん。〇〇の彼女の森田ひかるです!
僕の腕に抱きついてまでするか、、?
由:なるほどね。嫉妬してたの?
ひ:え!?いや、そんなわけない、、です、!!
由:そう。あ、お母さん達いないから。
〇:え、なんで?
由:急用入ったって。
ってことは、今日この家に三人だけ、?
ひ:これは、、チャンス!!!
なにが!?!?
____
リビングからはいい匂いがしている。
〇:なんか作ったの?
由:シチュー作ってる
ひ:!!
さっきシチューの話したから今日はシチューの気分。
さすが由依。わかってるなぁ、、
ひ:お姉さん。
由:その呼び方やめて。
ひ:じゃあ由依さん!
由:なに
ひ:〇〇はシチューより、ハヤシライスの方が好きなんですよ
由:そうなの!?!?!?
びっくりした、、
由依 史上一番大きな声が出たと思う。
由:これ、、方向転換いけるかな、?
ひ:あー、、いけるんじゃない、、ですかね!
全然信じれない、、
由:じゃあこのままやっちゃうか!
〇:あー待って!
由:ん?どうした?
ひ:(私の時と声のトーンも話し方も違う、、!)
〇:、、これもう無理だよ
だってもうシチューのルー入ってんじゃん、、
由:、、どうする?
〇:このままでよくない?由依が作ったシチュー好きだし笑
由:、、好き、、私も〇〇のこと、、
ひ:!?!?
〇:やっぱ由依もシチュー好きだよね。
ひ:(鈍感で助かった、、)
由:じゃあ今から私作るから2人のんびりしてて。
〇:うん。ありがと
ひ:〇〇!ちょっと来て!
なんだろ?なんかしたっけな?
由:〇〇も忙しいんだね笑
____
誰もいない二人だけの部屋に連れてかれた。
〇:どうし
僕が言葉を言い終える前に抱きつかれた。
何も言わないまま、静かな空間に2人分の早くなっていく心臓の音だけが聞こえている。
〇:、、ひかるどうしたの?
ひ:ハグしてる。
〇:いつまでハグするの?由依だって、
ひ:今は私だけ見ててよ。
ひ:知ってた?ハグってストレスが軽減されるんだって。
〇:そうなんだ。ストレス溜めちゃってた?
ひ:ううん。この数時間で溜まった。
〇:ごめん
ひ:大丈夫。今ストレス全部〇〇に流してるから。
それは、あんま良くない気もするけど、、
ひ:私と由依さんどっちが好き?
〇:ひかるだよ。ひかるしか見てないし。
ひ:ならよかった笑
ひ:私とハヤシライスなら?
〇:、、ひかるだけど、どんな質問?
ひ:なに今の間は!嘘ついた!?
〇:ついてない!本当にひかるが1番好き!
ひ:私だって〇〇が1番好き!
〇・ひ:あ、!
2人とも自分が言ったことに気づいてしまった。
流れに身を任せて素直に言ってしまった。
〇・ひ:(恥ずかしい、、)
由:なにやってんの?
ドアが開いて、ハグしてるのを姉に見られた。
〇:え!あ、うん、なにも!
ひ:そう!なんかね?うん!
急いで離れ、何事もない風にした。
由:、、まあいいや。ご飯食べるよ
〇:うん!今行く!
由依が部屋を出てリビングに行った。
ひ:〇〇、こっち向いて。
振り向くとほっぺにキスされた。
ひ:今はほっぺで我慢する!
ひ:私先行ってるから!
ひかるがいなくなった部屋でぽつり呟いた。
〇:いきなりは恥ずいって、、
___________
・・・数時間後
あとはご飯を食べてのんびりできると思ってたのに
なんで今、僕の両肩で彼女と姉が寝てるんだ!?
由:〇〇好きだよ、、
ひ:〇〇好き、、
誰か助けてくれ、、!!
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