まさか2018年に詩島剛について語ることになるとは思わなかった(10/1追記)

2018/10/1 00:23追記

ねえ聞いた!?!?!!?!?!?

アマプラ見放題に仮面ライダードライブ入ったってよ!!!!!!!!!!!!!!

正直この詩島剛についての文章↓書いたのはただマシュマロ来たしいい機会だからくらいのアレで入るって噂聞いたとかでもなかったので……なにこのタイミング………私は涼宮ハルヒだったのか………?(それかマシュマロ主がアマゾンJPの社長だったのかもしれない)

ともあれこれで飛躍的に見やすくなったと思うので!!!!!(あとアマプラに来たってことはそのうちhuluとかにも来ると思うので)仮面ライダードライブ!!!!及び国民の弟こと詩島剛のこと!!!!!よろしくおねがいします!!!!!!!

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匿名メッセージサービスマシュマロにある日届いた一通のメッセージから全ては始まった。

「詩島剛について語れ」と…

まさかこの2018年にそんな恐ろしいことを要求されるとは思ってなかったので狼狽えてはいるんですが、まああの…これは2018年現在の私個人の解釈であり、特撮のオタクないし詩島剛クラスタの人たちがみんなそう思ってるとかそういうのでは断じてないということだけは声を大にして言っておきたい。なのでもし読んで「解釈違いです」って思ったらそっとブラウザを閉じてなかったことにしてほしい。

詩島剛くんは特撮TVドラマ作品「仮面ライダードライブ」の登場キャラクターです。12話から登場。

詩島剛(しじまごう)、本編での年齢19歳。仮面ライダーマッハ。主人公・泊進ノ介/仮面ライダードライブのバディである警察官・詩島霧子の実弟。アメリカ帰りのカメラマンで超人的な身体能力の持ち主。携えた一眼レフと真っ白いジャケットとカラフルなTシャツがトレードマーク。


まず初登場時点ではすでに第2話から登場していたチェイスくん(※敵幹部ロイミュードで素行の悪い仲間を壊してコアを回収してリセットする業務を行っているのでロイミュードの死神と呼ばれており、人間の感情がわからないロボット的なキャラクターなので全人類が好きに決まっているのだ)に対する愛着があったオタクは「はあ~~~?????チェイスが2号ライダーになるんじゃねえのかよ!?!?!どこのどいつだか知らねえがいけすかねえ野郎だな!!!!」くらいの気持ちでいたわけなんですけど、「霧子の弟!!ってなったところで「ふーーーん……かわいいジャン……」って音速手のひら返しをキメた(マッハだけに)

そんでまあ派手好きのライダーつってこんな初変身を決めた(どういう状況なのかはまあ気にしないでください)詩島剛くんですがそこはメインライターの三条陸大先生、ただの明るいトラブルメイカーにはしておかないわけで

「俺たちふたりとも、敵の力を使って悪を滅ぼす、『怪物』同士じゃないか!だから……少々落ちてもいいんじゃない?それで奴らを止められるなら。」

「自分を落とすような真似をするな」と叱る主人公に対してこれを薄く笑って大仰な身振りで言うわけですよ!!!!19歳の!!!!!男の子が!!!!!!「よさ」しかなくない!!?!!ほっとけないでしょこんな弟!!!!!!!!(ちなみに実年齢は19歳ですがそれよりも幼く未熟というイメージで演じられてるそうです)

「俺はもっと強くならなきゃいけないんだ!!頼むよ!…俺がロイミュードを倒さなきゃいけないんだ……」

しかも彼は設定として「ロイミュード(今シリーズの敵怪人)に強い敵愾心を抱いており性質に関わらず全て破壊するという持論を持っている」んですが(これの理由も後々判明してつらい)そもそも「敵と同じ力で戦うヒーロー」ってのは仮面ライダーシリーズに脈々と受け継がれる伝統だったりするわけですが、それを自覚してて滅ぼさねばならないと強く思っている「怪物」を自称するわけですよ…しかも笑って…

ニチアサの脚本というのはよっぽど筆が早いライターさんががんばらないかぎりメインライターを始めとした複数人で50話前後を書くのが普通で、どうしても書く人によってキャラ解釈が違ったりとかして(※オタクは慣れっこなので多少のことなら「あっ今日脚本別の人かな?」で流します)その違いで演じ方に悩む俳優さんもいらっしゃるそうなんですが、キャラクター造形にはやはり素面の俳優・スーツアクター両名の解釈も大いに関わってくるわけです。

オーディションで「芝居は出来るのに笑うのが下手くそで印象に残る」って言われた稲葉くんが選ばれた以上ただのやんちゃでかわいい弟で終わるわけはなく……

なんというか…上に貼った無料配信の1話を見ていただければわかるんですが主人公・泊進ノ介にとってこの物語はすでに起こってしまった悲劇からの再生の物語なんですが、詩島剛にとっては今まさに自分に起こる運命に向き合わされる物語であってですね、そういう意味で詩島剛は2号ライダーでありながら主役級の物語の因果を背負ったキャラクターなんですよね……

「たよりないお姉ちゃんで、ごめん……でも、だから私、あなたのこと信じてる。心配もするけど……誰よりも信じてるよ」

「これからは、目を離さない。俺はお前のブレーキだ」「……俺に追いつけるかな?進兄さん」

とはいえ彼が明るいお調子者のかわいい弟であることには変わりなく、大きく物語が動き始める中盤以降までに彼をかわいいと思えば思うほど展開がしんどくなってくる仕組みになっているのでまんまとしてやられた感はある。俺の負けだ。

ダラダラ語ると永遠に終わらないのでぼちぼちやめにしたい。

そして史上最高にエモいその後が語られた最終回から続く物語として小説仮面ライダーマッハサーガドラマCD夢想伝、そしてVシネ仮面ライダーマッハ/ハート(作中時系列順)が制作され、まあ個人的な解釈としてVシネを咀嚼して飲み込むのになんと2年ほどかかったりしためんどくさいオタク(※)なのでほんとこじらせたくなかった。2018年にもなってブログとか書くはめになるし。


私が最後にお伝えしたいのは、詩島剛を”詩島剛”たらしめた大きな要因である演者の稲葉友くんが「(本編を終えて)自身のキャラクターにかけたい言葉は?」というトークテーマで一言、

「幸せだった?」

と答えたことです。

このヤバさを体感してほしい。そして詩島剛がどう答えるのか、一緒に考えて欲しい。みんな仮面ライダードライブを見てくれ。



2018/9/29 犬



(※これは本編~Vシネまで完走した人だけ読んでほしい個人的解釈ですが、Vシネマッハにおける詩島剛は「どうしようもない親の都合で苦しんでいる人間に代わって」「己の身を挺して親を討ち」「生還して共に生きる」っていう、『あいつ』が『あの時』出来なかったことを成し遂げたということで「彼女は俺なんだ」ってセリフはそこにかかっているのではないかと思っています。わかる人だけわかって。よろしくおねがいいたします。(なにを?))