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3週間でブルローネのイタリアンマフィアに頭のてっぺんまで沼ったオタクの話(ピオフィオーレの晩鐘プレイ感想)

ゲーマーだけど乙女ゲームは薄桜鬼くらいしかプレイしたことのないタイプのオタクが、イタリアンマフィアの乙女ゲームに出会って3週間足らずで本編と続編をクリアしてプレイ時間が合計100時間を超えた記念に、魂の叫びを感想として綴ろうとしています。
他の乙女ゲームをほぼやったことがないので何かおかしなことを言っているかもしれませんが、どうかぬるい目で見て頂けると嬉しいです!
ストーリー全て回収済み、CGコンプしてます。ちなみにどれくらい沼っているかというと、職場の人に「海外旅行どこ行きたい?」と雑談の中で聞かれて「イタリアとかいいですよね!フィレンツェとかブルローネとか…」って言いかけるくらいには沼ってます。ブルローネの「ブル…」くらいで言いかけて止めました。セーフ。

※キャラごと、ルートごとの感想などという丁寧なことができないのでごっちゃごちゃです。ただの魂の叫びです。話があっちゃこっちゃ飛び交います。無印と1926の話も混ぜ混ぜです
※普段は腐女子として生息していますが、今回はそういった目線は全く持っていませんのでご安心ください
※ストーリーのネタバレしかありませんので悪しからずご了承ください
※このオタクは某バスケ漫画(アニメ)に青春を捧げ、思春期を木村良平さんの声と共に過ごしたので刷り込みの如く彼の声と芝居が好きです


体調不良で寝込んでいる時、気を紛らわそうとTwitter(あえてTwitterと言いますけど)のTLを眺めていて、私は出会いました。

乙女ゲームならこれがおススメ的なツイートがたまたま流れてきたのを、何となく見ていたんです。丁寧にプレゼンされているいくつかの乙女ゲームの中で、私はあるゲームのタイトルとあらすじ、そして主人公(ヒロイン)の説明を見てビビビッと来てしまいました。

そのゲームの名前は、ピオフィオーレの晩鐘。

舞台はイタリア。マフィアたちの抗争に揺れる街に隠された秘密と、恋の物語。
ほほう。ほほう……ほほう……??

まず私、めっちゃイタリア大好きなんです。アサシンクリードシリーズでイタリアのありとあらゆる建物に登ったゲーマー(アサクリ知ってる人には伝われ)として、イタリアというだけで加点が500点くらいある。パスタとかドルチェとかイタリア料理も大好き。サイゼリアも大好き。いつか行きたいヨーロッパの国No.1(個人的に)。
さらに母がイタリア史専攻だったもので、実家にはイタリアにまつわる写真集とか小説とか研究本がわさわさある。英才教育ばっちり。刷り込みみたいにイタリアが好きなんです。
そしてマフィアとかヤクザとか、そういう裏社会に生きる男たちがもう大ッッッッッッッッ好きなんです。
しかもパケ絵がめっちゃ綺麗。綺麗な男しかおらん。すごい。乙女ゲームすごい。ありとあらゆる綺麗な男がいる。
これもしかしてめっちゃ私好きじゃない??そう思ったら、もうすでにタイトルを調べていました。そして素敵な主人公や登場人物のイラストを見て……そっとスマホを閉じました。

な、なんかめっちゃビジュアル好みの男おるやんけ~~~~~!?!?!?!?!?!?

思わず閉じたのは、動悸がして危なかったからです。
しかし好奇心には勝てず、もう一度スマホをそっと見ました。やっぱり、ビジュアルの好みドドドドドストライクの男が居ました。

その男の名は、ニコラ・フランチェスカ。

金に近い栗色の髪に、たれ目の甘い顔立ち。ふわりとした微笑みで優しそうだけど、一筋縄ではいかなさそうな。

そしてCVの欄を見てもう一回スマホを閉じました。

き、きむりょさんやんけ~~~~~~~~~~~~~~~!?!?!?!?!?!?!?

やばい、このビジュアルであの声はヤバい、私の全身に張り巡っているすべての神経がこの男を好きだと言っている。すべての細胞がこの男はヤバイと告げている。もうすでに落ちるのが確定しているじゃないか。確定演出じゃん。そんな危ない沼を誰が覗こうというのか。
最後にもう一度、勇気を出してキャラ紹介を見ました。思わず絶叫しそうになりました。

「息をするように嘘を吐く」だとぉぉぉぉぉ~~~~~~~~~~~~~~~!?!?!?!?


それがし、金髪ハニーフェイスで一見すると愛想と人当たりの良い笑顔を浮かべているのに、腹に一物抱えてて誰にも本心を見せない男が宇宙で一番の好物侍で候。
やばいって、あかんって、もうダメやん、もう一歩入ったら沼なの分かってるやん、何で?なんでここまでドストライク??おかしいやん??
もう大混乱でした。ここまで私の性癖を具現化したような男、他にいる??いねえよなア!?!?

体調不良なのも相まって、私はその時にはすでに正常な判断力を失っていました。
次の日、私のSwitchにはダウンロードされていたんです。
ピオフィオーレの晩鐘ーrecordーが。

これが、1月上旬の話。
そしてその1週間後、気づけば手元にはミュージカル・ピオフィオーレの晩鐘の円盤とピオフィオーレの晩鐘episodio1926がありました。

ハイ、ありがとうございました。
ここまでが前段です。
ここからうるせえオタクの一人叫び芸が始まります。耳をふさぎ気味でお楽しみください。
※めっちゃ長いし語るキャラに偏りがあります。悪しからずご了承ください
※ストーリーの好みについて割とぶっちゃけて叫んでいるのでご不快に思われましたら申し訳ございません


私は好物を最後に取っておくタイプなのですが、攻略順にある程度制限があるということなので攻略サイトも参考にしつつ、なるべくニコラフランチェスカが最後の方になるようにプレイしました。


ので、ひとまず無印はダンテ→オルロック→楊→ニコラ→ギルバートの順でプレイしました。
どのルートもそれぞれ大変面白くて、視点が変わればここまで違うのか、一緒に過ごすキャラによって主人公ちゃんがどんどん変わっていく(もちろんいい意味で)様を見るのが楽しいな、なんて思いまして。乙女ゲームは主人公の性格によっては地雷にもなりうるみたいなお話も聞いたことがあったのですが、リリアーナちゃんは私としてはとても好感の持てる人で、なんて素敵な女の子なんだろう!と感動しきりでした。
芯が強くて、心が優しくて、マフィアの生き様に共感はできなくとも理解をしようと務め、自分の頭で考え行動することができる。そして、マフィアと共に生きていくのに大事なことを、きっとちゃんと分かっている。自分の選択に責任を持てる女の子なんだなあと思いました。
誰かと一緒に生きていく上で、共感できることと理解できることは必ずしも両立しなくていいと思ってるんですよね。それが生き方に関わる価値観なら、なおさら。そういう視点でも、リリアーナちゃんはとっても賢いというか、素敵な考えを持っているなあという印象でした。
マフィアの生き方に共感はできないけれど、だからといって非難する気はないし理解はする。言うのは簡単だけど、育ってきた環境からして彼女がそれをできるのは、男性とか女性とかよりも人として「誰かを尊敬する、敬意を表す」ことができるからだよなあと思います。みんながみんなできるわけじゃないですよね。
実は私、出会った瞬間恋に落ちる!みたいな展開が嫌いで、ぶっちゃけ乙女ゲームをあんまりやってこなかったのはそういう展開が多いのかなとか勝手に思ってたんです、失礼ながら。全くの食わず嫌いだったなと反省しました。
人を人として尊敬している、そしてそこに恋愛的な感情も後々芽生える…という、ごく自然に人と人が惹かれ合う様子を見させていただきました。大感動です。

いやー素敵でした。何がって、お菓子食わせてほしい。リリアーナちゃんのスフォリアテッラ食いたい。

もうそれはそれは、隅から隅まで楽しませていただきました。星をつけるなら間違いなく5です。いや、100つけてもいいくらい。こんなに良いコンテンツに出会えたのは数年ぶりで、感動すら覚えました。ありがとう、どこの誰とも知らぬツイ主様。私をピオフィに出会わせてくださり、本当にありがとう。

あと他の乙女ゲームをほぼ存じ上げないのでこういう感想を抱くのが正しいのか分からないんですけど、メインキャラが全員うっすら主人公のことが好きっていうのはまあそうだよな乙ゲーだもんなとは感じつつ、横恋慕とかがなくて、三角関係とか逆ハーレムが地雷の私も楽しめました。
主人公を取り合ったり「お前がいかないならあいつは俺が貰うぞ」的なことされたり「私のために争わないで!!」とかされると激萎えだな…とちょっと警戒してたんですけど、そういうのがほぼ無くてよかったです。(一部NTRありましたが、アレはまあ展開的にはそうだろうなって感じだったので)
ルートによっては攻略キャラ以外のキャラに普通に殺されてるし(どっかのアンダーボスとかチャイニーズマフィアとか)、そういうご都合主義じゃないのが一貫してて、本当によく作られた物語だな……としみじみ感動しました。大団円ルートでも、ちゃんと一人の人間として信頼してくれてるのが伝わる距離感で、変に恋愛感情とか挟まれないのがすごく良かったですね。1926でも途中まではほぼそういう描写がなかったし、一つの物語としてちゃんと楽しめました。

しかし、あえて最初に言います。

ニコラフランチェスカ、死にすぎじゃね????????

ええ、分かってますよ。マフィアのお話だし、第一次世界大戦後のイタリアといえば激動の時代。公式ブログもネタバレを踏まない程度に拝見しましたが、とにかくマフィアが活躍した時代背景やマフィアありきの世界観を大切にしていらっしゃる様子だったので、覚悟はしていました。グロいのはあまり得意ではないのですが、マフィア好きを公言している程度には厳しい世界も見慣れています。それぞれのキャラルートでマフィア同士がぶつかり合うなら、誰かが絶対に死ななければならない。そういう世界なのは分かっていました。死ネタ自体はそこまで抵抗がないですし、むしろ乙女ゲームでご都合主義ではない描き方をされているクリエイター様方には頭が下がる思いでした。

にしてもさあ?????????

ギルバートルートでは楊でさえ生き残っているのに(楊も他ルートでよく死んでいるので…)、ニコラは死亡??マジ??何で??え??何で死んだの??死ぬ必要あった??起き上がれないくらいの重傷で良くない??何で殺したの??今こそ聖遺物使う時では??協力するよ??

いやだってニコラフランチェスカさん、オルロックルートでは丁寧に死に様まで描かれて、葬儀まで粛々と執り行われて??え??何??これ何??何の拷問??と何度止まりかけたか…。
オルロックが悪いとか嫌いとかでは決してないんですけど、推しを殺した貴方をどんな顔で攻略すれば…?とかぶっちゃけ戸惑ってしまいました。オルロック推しの方本当にごめんなさい。

オルロック個人としてはとっても可愛くて大好きです。

ルートではあまりにも人が死にすぎるのでなかなかしんどいですが…。
個人的に料理をするのが好きなのですが、オルロックに私が作った料理をたくさんもぐもぐ食べてほしい。お前は温かいご飯をたくさん食べろ。ふかふかのベッドでたくさん寝ろ。大きくすくすく育て。オルロックはとにかく、だんだん情緒が育って人間らしい感情が芽生えていくのがたまらんですね。幸せになってくれほんと。
声優さんの演技がすごすぎるっていうのもあるんですけど、だんだん彼が人間らしい情緒を手に入れる過程が声に現れているのが本当に見事ですよね。無印BESTも1926BESTも、きっと手放しに幸せを喜べるものではない。だけど彼らはその罪を背負ってこそ、生きていけるのだろうなあと思ったり。そもそもの生い立ちがね…どうしてオルロックはそんなに背負わされて生きていかなきゃならんのだ??という疑問を胸にロズベルグ卿を一回殴ろうと思います。(たぶんオルロックに殺されるけど)
オルロック、とりあえず幸せになってくれえ…。

でも1926のオルロックルートも辛かった……回想シーンのちょっと薄いフィルターかかったニコラフランチェスカ、見ただけで辛くなってレオと一緒に泣きました。しかも思い出と一緒に出てきた言葉が「仕事には厳しいけど優しくて世話焼きな人だった」ってさぁ!やめよろぉ!やっぱそうじゃん!?そうなんじゃん!?ニコラフランチェスカ、冷徹で非情なところが目立ったり自分のこと悪い人間だとか言うけどさぁ!部下から優しい人だったって言われるのって本物だよ!?それを死んだ後の回想シーンで見せられるこっちの気持ちにもなって!?
おいレオ、ダンテとの思い出もこんなところで見せるなよぉ…優しいじゃん…めっちゃ優しいじゃん……そりゃ心酔するよあんなこと言われたら!!
やめろよぉ…人の心がないよぉ…

ぐすん…失礼しました。
割と推しが死なないことに定評あるタイプのオタクなんですけど、ニコラさんゲームの中で一番死んでませんか??1926の個別ルートやってるときに余りに出なさ過ぎて挫折しかけたよ??意地でニコラまで踏ん張りましたけど…
だからこそ、ニコラルートの「私が絶対にお前を幸せにしてるぜ」感がビッグバンでしたね…。リリアーナ・アドルナート、めちゃくちゃいい女やんけ…絶対離すんじゃねえぞ……おばちゃんとの約束だ…。

あとニコラだけどのルートでもやたらフルネームで呼ばれてるのずっと笑ってました。
声に出して呼びたいイタリア男、ニコラ・フランチェスカ。

組織でいうなら完全にファルツオーネ沼です。これぞイタリアンマフィア!という感じがとにかく好き。金髪好きにはたまらんですね。
あとオシャレですよね!全体的に。イタリアンマフィアといえば中折れハット。ボルサリーノハットっていうのかな?ダンテもニコラもよくお似合いです。私、ハットが似合うキャラも大好きなんですよ。他ジャンルでも推しは大体ハット被ってる。普段被ってなくても描きおろしとかで大体被ってる。なのでハット被るだけで30点は加点されています。ちょろいです。

ニコラがつけてる腕時計、どこのブランドだろ…おいくら万円なんだろ…って立ち絵見るたびにずっと気になっちゃう。ブルガリかな…アルマーニかな…グッチかな…パネライもあるな…。イタリアの高くておしゃれな時計、他にもあると思うんですけど、とにかく高そう。あと指輪とかも。指輪いっぱいなのはチャラ男って私知ってる。あとステゴロで人殴る時指輪あった方が威力増しますからね。ニコラは体術もできるみたいだし。オシャレなのは言わずもがな、実用性も兼ねてる。すばらしい。あ、でもダンテはあんまりアクセサリーつけてないですよね。素材がいいから??素材の味生かす系の美男子ですか??しかしあの襟巻だけでも高いんだろうな…

ダンテ、王道キャラでありつつ、いい意味で中身と外見のギャップもあるのでひと粒で何度も美味しいタイプですよね。よい。

ニコラとダンテが対になるような描かれ方しているのもすごく印象的でしたね。まずビジュアルからして正反対で、中身もわりと正反対。そして「運命が出会わせてくれた」という物語のダンテに対して、「運命なんて関係ない」と言い切る物語がニコラ。同じ宿命を背負った男でも、立場や生き様でこうも違うのか~とシナリオの巧さに唸りました。
あと普通に従兄弟というか兄弟としてとっても素敵な関係だと思うので、これからも仲良くいてほしいですね。三角関係の展開来たらどうしようとか思ってたんですけど(三角関係が地雷なので)、全くの杞憂でした。ダンテルートではニコラが「ダンテをよろしくね」って言うし、ニコラルートではダンテが「ニコラを頼む」って感じだし、ほんとおまえら兄弟だな~ありがとな(?)って感じ。よろしく頼まれた任せろ!!ってテレビに向かって叫びましたね。
アタイがお前の兄弟を幸せにしてやんよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それはそれとして、1926のダンテルートでニコラと話している時に「お兄ちゃん」を選択するとダンテの好感度が上がるのは爆笑しました。それお兄ちゃんってかお義兄ちゃんってこと!?気が早くないか!?www
ダンテはそれでええんか!?あ、何か満足そうな顔をしている…まあアナタお兄ちゃんっ子ですもんね…恋人が家族として認められているのが嬉しいということでしょうかね…(幻覚です)

ダンテルートのニコラは本当にリリアーナのことを利用価値のある女としか思ってなかったし、その後事態が解決してリリィちゃんと普通に話せるようになっても、申し訳なかったとは思ってても女性としては一切見てなさそうなところがとっても良いですね。「ダンテが大切に想ってるなら僕にとっても大切」って言ってたし、価値基準がダンテに置かれているのがアンダーボス~~~~~って感じ。でも味方にしたらこんなに心強い人間はいない気がする。色んな意味で。ダンテは揶揄われる機会が増えてため息も増えてそうですが(笑)。男兄弟のお兄ちゃんって、弟に彼女ができた時めっちゃ生き生きしていじってそうなイメージがあります。頑張れダンテ。でもきっと、2人が喧嘩したりしたら仲裁して世話焼いてくれるんだろうなあ…。2人の幸せを一番に願ってくれてそう。いいお兄ちゃん。
1926BESTのダンテが下した決断も、ニコラからしたらやれやれって感じかもしれないですけど、でもきっと前向きに捉えて2人でファミリーを盛り立てていくんだろうなあ。ダンテにはリリアーナがいるし、もう悲観的に不安定になることもなさそう。愛してやまない恋人と有能な右腕どっちも手に入れたダンテ、カポとして最強では??

逆に、ニコラルートのダンテも「2人を祝福する」ってまっすぐに言ってくれるのめちゃくちゃ良い人やん…ってなりましたね。兄の恋人とコイバナまでしてくれるカポ最高かよ。
でもあの1926のニコラルートでテオにネタバレされるとき、一番居たたまれないのダンテじゃないですか??「エッこれ俺聞いていいヤツ?」ってならない??ってちょっと同情しました。どんな顔して聞いてたんだろ、ダンテ…。そのあと「封印の解き方知ってても望まぬ選択をさせたいとは思わなかったと思う」みたいなこと言っててマジで好い人!!!!ってなりました。いやぁ、優しさの塊…フォローが優しさの塊やで…ありがとうな…。こういうところがダンテの魅力なんだろうな…。

あとまたオルロックを出して申し訳ないのですが、オルロック無印BADのダンテ見て「マ、マフィアみたいなことしてるぅ~~~~~~!?!?!?!?」と目ん玉ひん剥いたんですけど、これって実はダンテルートと合わせてのアンサーなのかなって思ってしまいました。
ダンテは狂わないと、心が壊れないと、本当の意味で極悪非道で卑劣なマフィアにはなれないってことなのかなと。ダンテは本来とっても心根が優しくて純粋で、本当ならおおよそマフィア向きの男じゃなくて、だけど血筋と懐の深さや胆力があってしまったが故にカポになれてしまった、なんて。オルロックBADルートのダンテ、終盤につれて復讐に狂ってしまってどんどんおかしくなってしまっているし、だけどそれと比例するようにマフィアらしい言動が増えていくので、そういうことなのかなあと。まあ、狂ったらマフィア全開になるってことは、ダンテも素質としては十分あるってことにもなるんですけどね…。だけどそんなの、そりゃニコラ兄ちゃん心配するよ…この世界から逃がしてあげたいって思うよ…。
いやでも彼の魅力は、だからこそだと思うんですよね。マフィアに染まり切れない優しい彼が、それでも覚悟を決めて過酷な世界で生きることから逃げない姿。それこそ、ダンテ・ファルツォーネの魅力だと思います。
あと甘党気にしてるの普通にめっちゃかわいい。大丈夫、時代は甘党男子や。

いやでもほんと、ダンテは優しいところが本当に良い。大好きです。育ちの良さとかそういうのではなく、彼は本当に心から優しい男なんだなと思います。誰に似たんだ??お母様??ニコラ??ジュリアの育て方が良かったんですかね…??とりあえず彼の優しさを育ててくれたファルツォーネの皆様に感謝。
BADルートでさえ、優しさがにじみ出ているというか…優しさが「詰めの甘さ」に繋がるっていう辛い部分でもあるんですけど。1926BADで、自分はリリィちゃんと二度と出会ってはいけないって思っているのが辛すぎましたね…。
ダンテって基本自責思考というか、誰かのせいにできないししようともしないから、追い詰められたり考え込んだりしてしまうんでしょうけど、そういうところも彼の魅力なのかなって思います。

あと1926でギルと殴り合い始めたときは手叩いて笑ってしまいました。いきなり少年ジャンプ始まるやん…。最後は拳で語り合うやん…。これだから男ってやつはよ…。リリアーナちゃんの二人の止め方最高すぎて歓声あげました。いやぁ、リリアーナ・アドルナート、おもしれー女……そりゃブルローネ最大のマフィアのカポも惚れますわ…。

それでここからまた叫びたいんですけど、ていうかニコラへの感想でも叫ぶんですけど、ダンテルートで割と「ニコラなら…」みたいなダンテの発言が多いのって、やっぱり少なからず彼へのコンプレックスとか劣等感とか抱えてるんだろうな……と辛くなりましたね。たぶん周囲からも相当言われたんでしょうし。あの感じだと、カポ就任当時は相当嫌味言われたんじゃないかなあ。それこそニコラが黙らしてそうですけど、それも端から見ると「アンダーボスに守られてるだけのお坊ちゃんカポ」みたいに見えかねないですしね。
1926BADなんて、ニコラが居れば俺いらなくね?って、前々から抱いていたニコラへの劣等感が彼の後押しになっちゃうのがもうほんと…ホントさぁ…お前ってやつはよ…。アンリは人の心の闇を操るのが上手いんでしょうけど、そんな彼が目をつけたのがダンテの心の中にあった「ニコラに対する劣等感」と「本当は重責から逃げ出したいと思っていること」だったのがね…何とも切ない気持ちになりました。結果として、最悪の形で使命や背負ってるものから逃げ出す形になってますし。
ちなみにダンテ君は知らないだろうけどね、君が頼りにしているニコラフランチェスカという男は君が死んだ瞬間に心がぽっきんちょするので君は絶対に死んじゃダメです。ニコラより先に死ぬの禁止。兄不孝しないで。お願いだから健やかに生きて。あなたの健康に私の推しの命が懸かってるから。

いやまあね、周りから比べられる比較対象がね…アレじゃあね…誰でも劣等感抱くわな……とは思うんですよ。先代カポも相当優秀なお方だったみたいですし。でも、それは決してダンテが劣っているのではなく、先代や先に生まれたニコラの出来が良すぎたので周りの期待値が異常に高いっていう方が正しいと思うんですけども。
いやだってダンテもめちゃくちゃ頭いいし強いし、何より優しいし誠実だし。上に立つ人間としては何も不足がないんですよ、絶対。

実際、ダンテを慕っている部下も多そうですし…。ニコラも「自分にはないカポの器がダンテにはあった」って思ってるわけで、それは生まれながらのものというか。やっぱりカリスマ性とか人を惹きつける魅力って、どうしても生まれ持ってるかどうかという部分が大きいと思うんですよねえ。ダンテ自身に気づいてほしい。劣等感はあっても、嫌味なく「ニコラはすごいんだ」って素直に言えるその強さこそ、カポの器なんだよ!!普通の人は言えませんからね。そしてそれをちゃんとリリィちゃんに言えるところも、彼は弱さだと言いますがそれこそが強さだと思います。自分が劣っていることを認めて(本当に劣っているかどうかは置いといて)、俺はあんな風にはなれない、俺は虚勢を張っているだけなんだ、と己の弱さを認められる強さ。自分の弱さを認めるのは本当に勇気がいることですから、それができるダンテはやっぱり、人の上に立つ器があるのだと思います。
そしてその弱さを曝け出したダンテを包み込む優しさを持っているリリィちゃん。まさに運命の2人やぁ…幸せにおなり…おばちゃんはファルツォーネの屋敷の壁になっておくからね…。


生まれ持ったカリスマ性、器っていうと、ギルバートも相当ですよね!彼はほんとにイイ男。

私はリビングのテレビでしこしこピオフィやってたんですが、隣で見ていた母がニコラルートに入ってでも「アンタ、今からでも遅くないからギルバートにしとき!ギルバートがええ!めっちゃええ男!」とマジで何度も言ってくるくらい母に気に入られました、ギルバート。ギルルートに入ってから母はずっと楽しそうにゲーム画面見てました。
いやでも確かに、現実にいたら旦那にしたい男ナンバーワンですよね。むしろ彼以外は現実にいてもちょっと…となりそう…(笑)。旦那じゃなくても、近所の兄ちゃんとか職場の上司とか、身近にいてほしい男ですよね、ギルは。欠点が見当たりません。何だこの男。惚れちまうじゃないか。イイ男すぎてもはや悔しい。欠点が欲しい。足が臭いとか何かそういう欠点ないですか??ないですか、そうですか…ただイイ男なだけ??ほんとに??そうなの??最高すぎない??どうしたいんだ私を。

あと、他ルートでの友人として接してくれるギルも本当にイイ男すぎますよね。それになびかないリリィちゃんも素敵ですが。いやマジで、メインキャラ達だれの悪口を書くつもりはないんですけど、ギルは書く悪口がまず見つからない。男としても人としても良すぎる。人間が出来すぎている。イタリアの国宝にすべき。今すぐ現実に現れてほしい。3Dプリンターとかでこの世に顕現してほしい。できる??できるかな??令和の技術ならできる??出来れば声付きでお願いします。

でも彼がイイ男だからこそ、ギルルートでしか見られない彼の弱い姿がグッときますよね。きっと彼にとっての「ボスの理想像」というのがあって、普段はそれを意識して行動していて。その理想像に負けないように生きているんだけど、人間だからそれができないこともあって、そんな彼が唯一弱い姿を晒せるのがリリアーナの前だけなんだろうなという。あ~罪深い男。どうしたいんだ私を(2回目)。無印の後日談でリリィちゃんが「私の前ではボスじゃなくて、ただ私の恋人でいて」っていう言葉が大好きなんですよね。ギルのことを理解しすぎている。そんなこと言われちゃったらまぁ、一生一緒にいてくれやになりますよ、そりゃ。

ギルの無印BAD、人が死んでないだけマシか…?とは思ったんですが、ギルの中に「自分が幸せにできないなら手を離してやらないといけない」っていう選択肢があるのが辛いし切なすぎる…ほんと、イイ男すぎて…。しかしな、お前がおらんとリリィちゃんは幸せになれんのやで…。あのBAD後のリリィちゃんは、シスターとかになって淡々と生きていくんだろうな。絶対に帰ってこない1人の男を想い続けて。切ない…ある意味死亡エンドより切なすぎる。諦められないですよね、離れ離れになって生きてるか死んでるかも分からない状態だと。
だからこその無印BESTからの1926BESTですね!どこまでも置いていかない、ついてきてほしいとちゃんと言える、そういうギルとならきっとどこででも楽しく幸せになれるんだろうなあ…結婚式呼んでくれ…。
あんなワイルドな見た目で、自分の方が先に自覚しているのにリリィちゃんのこと待ってあげるのも紳士すぎるし、普通に良い人過ぎる。あと格好つけたかったんだよね、きっと。余裕がある男でいたかったんだろうなあ…。そう思うとちょっとかわいい感じもしますよね。
いやマジで、ギルは本当に良すぎる。ダンテとかニコラのこと友人認定してくれるのも、オルロックの面倒見てくれるのもいいヤツすぎる。よくできた人だよ…すごいよ…そんなお前が大好きだ…。

しっかし、1926やっててギルの親父普通にクソすぎて殺してやろうかと思いましたね。いやホントにクソ。マジでギルが殺らないなら私が殺ってあげるよ??って言いながらプレイしてました。な~にが愛嬌ある男だ。ただヘラヘラしてるだけの寄生虫じゃねえか。殺せ。息子と奥さん虐待してた挙句蒸発して息子が立派にやってると知るや否や寄生しに来る、しかも蒸発している間に他の女に手を出して孕ませて認知もせず??クソが服着て息吸ってるだけじゃねえか。殺せ。
…すみません、言葉が荒れてしまいました。あまりにもクソを煮詰めて凝固させたみたいなクソだったので…。どうしてこんな男からギルのような立派な人間が生まれたんでしょうか。お母様の育て方が良かったんですね、きっと。
こういうクソ親の何が嫌いって、クソ親の姿を見た子どもが「こんなクソ人間の血が自分にも流れている」と思わせてしまうところなんですよ。血が流れているだけで、似ても似つかないのに。そんなクソ人間の血が流れていたって、子どもがどうなるかはその子次第なわけですから、本当は欠片も気にしないでいいのに。そういう意味では、ギルはダンテやニコラとまた違う角度で「血」に縛られていたんだろうなあと思います。親子という、切っても切れない関係性に。本当に、彼にリリィが居てくれてよかった。
でもとりあえず殺したいので、ギルの代わりに私がアドリア海に捨てておきます。魚の餌になぁれ☆

全然関係ないかもなんですけど、マフィアものなのに「海に捨てて魚の餌にしてやる」的なセリフがないのが細かいとこなんですけど絶妙に驚きでした(笑)。1回くらい誰か言うかなあと思ってたら、ニコラがBADでロベルトのことを「アドリア海で魚の餌になってるんじゃない?」って言うだけでしたね。ニコラ、それは餌にした人間が言うセリフや……。アドリア海にはどんな魚がいるんでしょうね。


カリスマ性っていう点で言うと、楊もズルい(ズルいは誉め言葉です)。


ダンテやギルとは違う角度のカリスマ性がありますよね。目が離せないというか、ずっと見ていたいというか、いつの間にか引き寄せられてしまう男。とにかくズルい。コイツはズルい。ただの戦闘狂かと思いきや地頭の良さを見せつけてくる。だって彼は登場時点でバイリンガル確定ですからね。そしてトリリンガルであることが判明する。頭が良すぎる何でや。ずるい。ズルすぎる。字も綺麗とか何??ギャップが中華服着て生きている。料理もできる??ズルい。ギャップが入れ墨入れて歩いてる。あと普通に首領としてかなり優秀なのがズルい。ギャップが人の形して息してる。人望はあるんだかないんだかって感じなのがまたいいです。寝首掻かれるのを楽しみにしてそうですよね。おもしれー男。それでいて頭がイカれている節もちゃんと見せて、それが彼の一面でもある。特にダンテ・ニコラのルートだと顕著ですよね。うわ~。


こう、何て言うんですかね、こういう誰かの性癖に強烈に刺さりそうな男ってマジでおもしれーです。ぶっちゃけ言うと私のストライクゾーンからはちょっと外れたタイプではあるんですけど(正直ですみません)、それはそれとして大変ズルい男だということは理解できます。絶対に沼から出さないタイプの男。捕まえて離さない男。近寄ったら最後の男。無印BADだと途中から急に優しくなるから「何?何??どうした??何があった??何が起こるの??こっっっっわ」と思ってたら案の定だったんですけど、だからこそBESTが際立って良かったですね。あの最後のCGとリリィちゃんのセリフ、悪役の女って感じがしてサイッッッッコーです。コートよりも欲しいものがあるの、ってどこで覚えてきたの??そんな色っぽいワガママ言えるような女になっちゃってまあ…。ある意味、一番「マフィアの女」って感じですよね。あの感じで国とか欲しがっても違和感はない。そしてリリィちゃんが欲しがるなら楊は国すら手に入れられる。(実際はリリィちゃんが国を欲しがることなんて絶対にありえないと思いますが!)

伝わるか分からないんですが、るろ剣の志々雄と由美さんを思い出しました。由美さんとはまた違った愛し方ですけど、何か雰囲気がそういう感じな気がして…。なんだろ、悪役に惚れて染まると、色っぽく艶っぽくなるんですかねえ。

1926BADも趣深かったですね。ぶっちゃけ楊ルートの中でもだいぶ刺さりました。別に善人になったわけじゃないけど、彼の愛情の形が表れてるエンドだったなあと。他の攻略キャラがイタリア男だったりするのもあって割と素直に言葉にするタイプが多い中で、リリィちゃんに愛を囁くでもなく自分の気持ちを言葉にするでもない男が、行動で示した愛情というのがグッときます。

あと無印GOODルートってGOODだったんですか??リリィちゃんの心に一番大きな穴を開けてやって楊的にはGOODなんですか??死んだ人間には誰も敵わないですからね。そりゃあ、爪痕としてはどんな男よりも深く深く残したでしょう。リリアーナはこの先きっと誰も愛せないです。楊以上の男なんていないから。オイ残された方の気持ち考えろよそういうとこだぞ。そう、そういうとこなんですよね、きっと。私はハッピーエンド至上主義者なので、どのキャラも問答無用でBESTが好きなんですけど、それはそれとしてGOODルートのどこまでもズルい楊が頭から離れません。責任取れ。


あと大本命が後ろに控えているのでそろそろアンリさんの話もしていいですか??

この人はもうおふざけ無しで(今までふざけていたわけではないですけど)、どうしてそうなってしまったんだろうなあ…と切なくなる方でしたね…。
そりゃ確かにマフィアとか鍵の乙女とかそういうのが無ければアンリさんの人生は狂わなかっただろうし、ご家族も健在だったとは思うんです。だけどそれをこう、うん…ブルローネマフィアに言っても…とは思いつつ、しかしそこにしかやり場がないっていうのも理解はできるので、とにかく切ないな…やるせないな…の気持ちでいっぱいでしたね。幸せになってほしいとは思いつつ、余りにも罪を犯しているし何より本人が幸福を望んでなさそうなところがなんとも…ウゥン…。

アンリルートに入らないと絶対に幸せになれない御仁だとは思いますが、リリィちゃんの傍にいる時だけはどうか安らかに過ごしてほしいと願ってやまないです。BADエンドは本当の本当にとんでもなかったですけど…コレほんとに乙ゲーですか??余りにも、余りにもじゃないですか??とんでもなかったな…

でもあの、これだけは言わせてほしいんですけど、1926のアンリルート中盤、エロ過ぎませんでした??エッ??アレ??こんなにエロくて良かったっけ??年齢制限は??と白目剥いてしまいましたぞ。
すけべ担当って楊とかニコラじゃなかったですっけ?年齢が上がるごとにエロも上がるとかあるんですか??年長者はセクシーエロ担当なんですか??ビックリしました…まさかそんな…初夜の描写がそこまであるなんて思わないじゃないですか…すけべめ……。
あんり・すけべ・らんべーるじゃん……いやでもマジで、声優さんの演技がまず最高にすけべでしたな…えっっっっち…コラ……えっちなのはダメだぞ……
あとあの、あれです、同じ年上キャラでもニコラは「いい子だね」って言ってアンリは「いけない子だね」って言うのがもう、あの、アァァァァァァって感じでぶわぶわ脳汁出るのでやめてほしい。何だこの兄弟は。どうしたいんだ私を(また言う)。

それと、1926でニコラとの思い出を見せてくれてありがとう、アンリさん。1926のニコラルートで見たショタ姿があまりにも凄惨というか、惨いというか、可哀想すぎたので…まだ天使だった頃のニコラを教えてくれてありがとう。きっとあの思い出は、ニコラだけじゃなくてアンリさんの中でも温かな記憶として存在してるんだろうな…。君よりは覚えているよ、ってニコラに言ってたし。本来、アンリさんはとっても心優しい人だったんだろうなあ。本当の弟みたいに思ってたって言ってたしな…。あの眼差しがすべての答えですよね。
ニコラの感想でも叫びますけど、アンリさんがちゃんとお兄ちゃんしてくれていたので、ニコラが弟ポジになっていたのがなんとも大興奮でした。



そして、ハイ。公式ブログでもズルい男だと言われていた大本命、ニコラ・ズルい男・フランチェスカさんのことをそろそろ叫びます。※長いです、お覚悟を。

どのキャラのルートも最高だということは念頭にあるとして、ニコラのルートは全て最高すぎて既に3周しました。でも毎回思うんですけど、ニコラフランチェスカさん、頭イカれぽんち粘着男に粘着され過ぎじゃない??大丈夫??リリィちゃんじゃなくて自分の心配もしな??ロベルトにセバスティアーノに楊まで。ピオフィの頭イカれぽんち男を制覇している。モテモテじゃん。彼の大変嫌そうなお顔が目に浮かびますけれども。ロベルトはまあ分かるとして、1926で楊に狙われてんのマジでひっくり返りました。こ、ここでその男に粘着されるの!?と叫んだ記憶が。

あと、あの、マジで飲んでた麦茶噴き出してむせたんですけど(マジで実話です)、セバスティアーノに両手欲しがられるの何??乙ゲーだからリリィちゃんが粘着されるのは分かるんですよ、主人公だし。でも他のキャラはほぼ何も言われない中でニコラだけ毎回両手褒められて剝製にしたいって言われるのヤバすぎじゃないですか??しかも対面したら直接言われるし??アンリBADだと本当に両手取られてるし??何??逃げて??ほんと逃げて??
しかしセバスティアーノ、目の付け所はイイね。私も彼の手は非常に綺麗だと思っていたよ。ちなみに、ピオミュの千葉ニコラさんがあげているお写真を拝見して、彼の手がニコラの手として解釈一致すぎて泡吹きました。あれはセバスティアーノも欲しがるわ…。
でもセバスティアーノは許しません。ダンテの瞳もニコラの手も返しなさい。

マジでこの男は沼すぎて何から話せば…って感じなんですけど、もうとにかく声と見た目がまず沼。冒頭でいいましたけど、私たぶんニコラのこと全身の細胞レベルで好きなんですよ。色んな性癖全部刺激されているので…。怖いよぉ…ニコラフランチェスカ怖いよぉ…

ニコラは生きてるだけで周り(特に同性)に劣等感を抱かせるタイプだよなあと、しみじみ思ってます。
そつなく何でもこなして、周りへの気配りも忘れなくて、自分のことは絶対に話さないけど聞き上手。何だコイツは。ニコラ自身は「できる事をしているだけだよ」って謙遜でも何でもなく言うんでしょうけど、ニコラ・お前そういうとこだよ・フランチェスカ。
できる事がありすぎて、自分では当たり前なんでしょうけど周りからしたら何だコイツってなる典型的な男ですよね。あ~~~~~~そういうとこ。そういうとこです。沼。
でもきっとリリィちゃんが言ってたように、本人だってそれ相応の努力をしているとは思うので、努力家なのは間違いないんですよね。涼しい顔してちゃんと勉強してたり、練習してたり、要領がいいから他の人よりしんどそうに見えないだけで。でもたぶん、頑張っているのを見られるのが苦手なタイプなので、周りにそういう姿を見せないんですよね。だから余計に勘違いされる。そして基本的に自分が大切にしているもの以外に興味がないので、他人に何を思われようが何にも気にならない。あ~~~~~~~~そういうところ。そういうところ。ニコラ・お前そういうところだよ・フランチェスカ。

ダンテが優しくて、いい意味でお坊ちゃんだから排除されなかったですけど、普通なら危険視されて早々に排除されてそうな男ですよ、ニコラフランチェスカ。だってこんな男を腹心にしといて、寝首掻かれたり寝返られたらダメージが大きすぎますし…。切れすぎる刃は嫌われる、ってやつです。実際、ニコラが「自分が裏切ることで組織を瓦解させられる」と自覚していたということは、それだけ影響力が強いってことですからね。事実として、ダンテが居なくなった後にはカポになれてたし…。
そう考えると、シルヴィオって何でニコラを生かしてたんだろ?最初はダンテの隠れ蓑にしとこうって思ってたんでしょうけど、ニコラの様子を見てコイツなら生かしてても火種にはならないって判断したんですかねえ。ニコラにその気がないのは、シルヴィオなら分かっただろうし。
しっかし、幼少期は毒母親に虐待され、少年期から青年期にかけては後継者の隠れ蓑にされ…ニコラの心情を考えると、ウワアアアアアアってなります。胸が締め付けられてしまう…。そんな環境でどうしてあんなに優しい人間に育ったのか。ニコラはもうちょっと世界を憎んでも良かったと思うんですけど。でもそれが出来ないから、拗れながら苦悩を抱えながら、ニコラは生きてるんでしょうね…。

いやしかしマジで、この人何ができないの?って感じですよ。
見目も愛想もいいから人付き合いもそつなくて、語学も堪能(分かってるだけでトリリンガルだったっけ)で、有名大学の経済学部出て経済・取引にも明るいしたぶん投資とか株にも強い。見たところ雑学レベルも高くて一般教養も人並み以上。料理もできて体術もできて銃も扱えて…。あと関係ないですけど、属性的にはお兄ちゃんポジでダンテルートと自分のルートでは存分にお兄ちゃんしてくるクセに、アンリルートではちゃっかり弟ポジもできることでポテンシャルの高さを見せつけてくる。どっちもできるとか聞いてない。おいしすぎる。一人で二人分美味しい。アンリルートのニコラ、終始楽しそうでめちゃくちゃかわいかった。お兄ちゃんをからかいたくてしょうがない弟可愛すぎる。アンリルート最後の、リリィちゃんの手を離してあげて「ほら、行っておいで」って言うところ、優しい声すぎてマジで頭おかしくなるかと思いました。てかおかしくなった。くそう、悔しい。ニコラフランチェスカに踊らされている。書いてて何か腹立ってきた。
げふんげふん、(狂ってしまったとはいえ)本気出せばマフィアのカポもできて、そうじゃなくても敵組織の壊滅から州知事暗殺まで出来ちゃうんですけどこの人、でもそんな彼が唯一できないのが「自分を大切にする」ことなんですよ。ウッそうだ、それだ…コイツ何よりもそれができないんだ…お前そういうところだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

何でもできるのにさあ!!やろうと思えば世の中の大半のことはできそうなのにさあ!!なんで自分を大切にするなんて!!簡単なことが!!出来ないの!!
いやでもきっと、彼からしたらそれが世界で一番難しいんでしょうね…。何でやねん…大事にしてや…。

ここで唐突に1926大団円ルートのニコラパートの話するんですけど、他のキャラは実は料理できるとか苦手な動物がいるとかそういう「キャッ意外〜キュンッ♥」みたいな話が多かったのに(鳥が苦手なダンテ超可愛かった)(楊が料理できるのはズルい)、いきなりとんでもねぇ過去さらけ出してきたやんけ!?と椅子の上から転げ落ちそうになりました。
いやまずCGが…凄まじい……見た瞬間ウワァァァァァァァアァッァァッァアァアァ!?!?!?!?!?!?!?って悲鳴あげてコントローラー放り投げました。運営様、ニコラを推す人間の事をよくご理解いただいている……こういうのなんぼでも欲しいタイプの人がハマるキャラですよね、ニコラフランチェスカ。(偏見すみません)
しかしとんでもねえ経験してませんかニコラフランチェスカ。一応大学で歴史を学んだ人間なので、世界大戦についてもそれなりに知識はあるんですが…。まさか乙女ゲームでこんな詳細に語られるシーンを拝む日が来るとは思いませんでした。コレほんとに乙女ゲームですか??エッほんとに??隣で見てた母も「アンタこれほんまに乙女ゲームなん…?」って恐る恐る聞いてきましたよ。マンマ、それは私にも分からん。

実際、どんな戦争でも犠牲になるのは最前線の兵士さんたちで、凄惨な戦場を経験した軍人さんは退役してもPTSDになるほど苦しめられると聞きますし、彼が正常なようでどこかアンバランスな、危ういところを持っているのもこういう経験からなんだろうなって腑に落ちました。むしろ体だけでも五体満足でよく帰ってきたな、お前…。

あと、軍人時代の戦友のお墓参りしたり、形見を持って帰ってあげたかったって言ってる辺り、やっぱり根は優しい男なんだなあ…としみじみ。誰に何を思われても構わないと言う割に、ちゃんとコミュニティとか人間関係を築けるのも、ニコラの魅力の一つかなぁと思います。しかし、軍人時代も目立ってたんだろうな…。見た目あんなだし、コミュ力あるし、上官の覚えもめでたかっただろうし…。自分がマフィア関係の人間なんだって周りに言ってたんかな?いや言ってなさそうだな…適当に嘘ついてそう。

そりゃ周りがどんどん死んでいく環境にずっと身を置いてたら「次は自分の番かぁ」ってなるだろうし、希死念慮とまではいかないけど、そういう死が身近にある感覚がこびりついて離れないわな…実際、死んだ戦友さんとニコラの間にあったのは運の差だけなんだろうなと思います。たまたまニコラが生き残っただけ。きっとそれは、彼自身が一番分かってるんでしょうね。
彼はもちろん死にたいと思って生きてるわけではないけど、死んでも「しょーがねーな僕の番が来ただけかー」みたいなテンションなんでしょうね……怖……
そういう人、一番厄介ですよ。自分はいつ死んでもいいと思いながら生きてる人って、引き留めようがないですからね。死ぬことが怖くないので、死なないようにする努力をしないんですよね、だから死にやすいんですよ。作戦立案の時も死ななかったらAパターン、死んだらBパターンみたいなことを淡々と考えられるタイプ。悲観的でもなく、後ろ向きでもなく、ただ事実として「自分はいつ死んでも別に支障はない」と淡々と受け止めている。生きることに執着がないので、必要であれば自分の命も犠牲の勘定に入れて作戦を組み立てる…ねぇ、ニコラフランチェスカさん???????(大団円ルート及びその他各ルートの要所を見ながら)

楊が大団円ルートで言ってましたけど、本当に自分の命を安く見積もり過ぎなんですよな…。「僕がいなくなってもどうにかなる」って本気で思ってる辺りが切ないのと馬鹿野郎〜!!!!!って気持ちとでぐちゃぐちゃになります。
どうにかなるわけ無かろう……!?おま、おま、お前……お前の大切な弟が怒った理由ちゃんと分かってんのか!?分かって、ない…のかもしれない…いや、うーん…分かってはいるんだろうけど、でもニコラは止めないんだろうな…。
そういう人間のストッパーって余程のことが無いとなれないので、リリアーナは本当に稀有な存在ですよね。ニコラが自分を大切にする理由に、リリアーナがなっているならそれは素敵なことだと思います。いやマジで長生きしてください本当に。

でもそれはそれとして、大団円ルートの拉致られフランチェスカと縛られフランチェスカと殴られフランチェスカは大変興奮いたしました。殴られた時のきむりょさんの声がエロくて大変美味しかった。推しが死なない程度の大ピンチに陥るの大好き侍なので…。正直、CG欲しかったです。もし今後リメイク版とか何かそういうの出るときはぜひお願いします。

なんというか、彼は無印から1926にかけての物語で一番変わったのかなーと思います。変わっていないことももちろんあるし、全部変わったらそれはニコラじゃないけど、自分を大切にしたり、ダンテやギルに相談したり、一人で頑張ることが減ったというか。誰に理解されなくても構わないと言っていた彼が、ちゃんとダンテやリリィに向き合っているのを見ると何かしみじみヨカッタネエ…って気持ちになりました。

それはそれとして、弟助けるために州知事暗殺するのは相変わらず凄すぎて笑うことしかできませんでした。この男、デキすぎるのよ…。しかし、それによって苦悩も抱えているあたり、この人本当はとっても優しいんだろうなあと。自分のことを悪い人間だ、犯罪者だって言うし、それも間違ってはいないんでしょうけど。でもきっと、本当に悪い人間であそこまで頭が切れるなら、早々にダンテから立場を奪って権力を我が物にしていた気がするんですよね。それができるだけの頭も力もあるのは事実だろうし。そういうとこなんだよなあ…。
優しいからこそ、色々悩んでしまうんでしょうね。頭が良いせいで他の人よりも見えるものが多いだろうし。

「ダンテはもうあの頃の小さなダンテじゃない」「立派になったね」って彼がダンテを慈しむ様な場面が時々見られましたけど、きっとニコラの中では「マフィアなんてもう嫌だ…!」って泣いていた小さなダンテのままなんでしょうね。その小さなダンテを見て心を痛めて、彼を解放してあげたいと願ったのだから、彼は間違いなく優しい人間だと思います。
まあそれにしたって弟可愛がりすぎじゃない??とは思いますけどね!!(笑)
たぶんですけど、母親があんなんだった(いわゆる毒親)から、純粋に尊敬とか親愛の眼差しで自分を見つめてくれる小さな存在が救いになったんでしょうね…。どんな理由であれ、あなたのためだと言いながら折檻してくるような母親、本当なら親を名乗る資格なんてない。むしろあんな母親に途中まで育てられて、よく優しくまともに育ったな…とギルの時と同じような感想が出てきました。

ニコラルートの中で、特にBADではよく出てきたセリフだと思うんですけど、リリィがニコラの思ったように動いてくれないとき「僕のこと嫌い?」とか「僕のこと好き?」って聞くのって、幼少時代に愛情不足だった人間にありがちなことなんですよね。愛情を試している感じ。リリィが自分のことを嫌いだって言えないと知っていて、でも縋りたいから聞いて試している。リリィが優しいのも知っているし、ニコラを見捨てて出ていけないのも知っているのに。BESTとかGOODのニコラはまだ健全なので、揶揄いの方が成分として大きいんでしょうけど、BADのニコラは完全に試し行動してるので…。実は愛情に飢えてるんだろうなあ、と切なくなりながら見てました。

いやしかし、無印BADと1926BADは、まともじゃない彼の部分というか、常々抑え込んでる、下手をすると本人も忘れているような闇深く暗い部分が出てしまった結果なんだろうなあ…と、1926までクリアして理解しましたね。無印BADニコラの、リリィの逃げ場を無くして真綿で首を締めるような言葉選び、かつて自分を追い詰めていた母親が使ってた言葉とそっくりなんだろうな…と顔がしょっぱくなっちゃった。支配型の毒親に育てられた人間は、自分も知らないうちに支配型になっちゃうってヤツですね…えーん…
彼は壊れてしまった自覚がある状態でどんどん堕ちていくけど、いっそ自覚がないまま壊れてしまえた方が幸せだったでしょうね。どこまでも損な男だ…。BAD序盤でニコラがリリアーナを教会に戻そうとする場面が2回くらいあったと思うんですけど、あれがきっと最後の「優しいニコラ」だったんだろうなあと、噛み締めたらぐずぐずになっちゃいました。

あと、無印GOODエンドも全然グッドじゃなくね…?と個人的には切なくなりました。
いやリリィちゃんとくっついて二人で駆け落ちっていうのは乙ゲー的にはいいのかもしれないんですけど、でも、結局あのエンドだとニコラは何も救われてないので…。元々駆け落ち展開があんまり好きじゃないっていうのもあるんですが。
あのニコラの心は、きっとブルローネに置き去りにされてる気がするんですよね。もちろん、リリィと一緒にいられるから不幸を感じることはない。けれど心から幸せかというと、たぶん頷けないような気がします。だって彼は、救いたかったはずのダンテを、結局一人にしてしまった。彼を解放したかったはずなのに、自分一人だけでファミリーも何もかも捨てて街を出てしまったわけで。
それはリリィちゃんも一緒で。彼女の心の中にはどこか自責の念が残ったままというか、不可抗力とはいえニコラにすべてを捨てさせてしまったという負い目がどうしても付いて回ると思うんです。リリィちゃんは優しい人間なので…。
2人でいれば幸せになれるかもしれないけど、それは決して2人が心から望んだ幸せではないんじゃないかな…とCGを眺めながら思ってしまいました。傷の舐め合いというか、BADとは違う意味でお互いに依存してしまいそうな未来を想像してしまいましたね。

しかし、しかしですよ!だからこそのBESTがもうね、うん、本当に言葉にならないくらい最高でした!!!!とりわけ1926BESTはもう、最後の方は歓声あげながらプレイしちゃいましたね。乙ゲーを歓声あげながらプレイする人いるのかいないのか分かんないですけども。
私は、運命の出会いというよりも「出会わなくてもそれなりに幸せになれる2人が、懸命に生きていた先でたまたま出会って人生が交わった」という物語が好きなんです。出会うことが運命だったわけじゃない、惹かれ合うことだって別に決まってたわけじゃない。ただ2人がちゃんと生きていて、その人生の中で出会って近づいて惹かれていった、という形が好きなんですよ。
なので本当に、ニコラが私の好きを体現していました。運命なんてどうでもいい、と言う彼に胸を打たれて。あとマジで、普通に「それはそう!!」って叫んじゃったんですけど、ニコラの恋愛観がまともで大変嬉しかったです。「出会ってすぐ恋に落ちる方がおかしい、お互いを知って距離が近づいて好きになった、それは普通の恋愛だよ!」って、マジでそれはそう!!ほんとそう!!本当にそう。あのCCのシーンは本当に名場面ですよね。BGMはヒゲダンさんのPretenderでお願いします。

生き方は運命で決まるものではなく、未来は自分たちの意志で切り開いていくもの。
エミリオの言葉にもじーんときました。自分の生きる道が運命で決まっているなんて、そんなクソなことありませんよね。自分の意志で選んだ道こそ、自分の人生になる。本当にそうです。
人生を学べる乙ゲー、ピオフィオーレの晩鐘。

そして、今まで大切にしていたものはダンテとファミリーしかなかったニコラにもう一つ選択肢ができたことで、迷いながらも自分の望みにちゃんと向き合えるようになったのがすごく素敵だなーと思います。
無印BESTで、ダンテではなくリリィを選んだのが本当に印象的で、しかも選んだというか他ならぬダンテに「彼女が大事じゃないのか」って諭されて、ちゃんと自分の気持ちに向き合えよって背中押されるのがもうね、たまらんですね。肝心なところで弟に見透かされてるお兄ちゃん。

個人的には、恋愛ってものは私の中で一週間後の夜ご飯より優先順位が低いもんなので、何を捨ててでも恋人とか恋愛を選ぶって感覚が分からないんですけども。ニコラもたぶんそういうタイプだったと思うんですよね。そして彼にとって優先順位ってのはたぶんそんなに変わってなくて、だけどリリアーナが間違いなく彼の生きる理由の一つとして増えたのが本当に嬉しくて。何回も言うんですけど、私はニコラに長生きしてほしいので…(笑)。
でも私は意地が悪いので、ダンテとリリアーナが同時にピンチに陥ったら彼はどうするんだろうな~って思ったりします。どっちかだけが助かっても身を引き裂かれるような思いをしそう。そんなことになる前に事態をよくすると思いますけどね!何せ有能なアンダーボスなので。もしこの先に何か展開があるなら、そういうシーンも見たいような見たくないような…(笑)。

あと私、1926のニコラルートをプレイしながら「そこまでダンテもニコラもファルツオーネも縛られるなら、もう聖遺物燃やしたらいいじゃん??爆破しよ??」とか罰当たりなこと言ってたんですけど、実は。これは本当に嘘じゃなくて!(笑)
元々私はそんなに信心深い方じゃないし、歴史の勉強をする中で宗教に関するあれこれが人の営みを歪めてしまう例もたくさん学んだので、もうそんなものならいっそ無くしてしまえばいいじゃないか、と思っちゃったんですよね。敬虔な信徒さんには悪いですが、神や仏に祈ったところで腹は膨れないので…。
そしたら、あの、えっと、マジで誰かさんが聖遺物燃やしちゃったもんで、思わず手叩いて大歓声上げてしまいました。正確に言うと彼が燃やしたのは遺跡だけですけども。いやでもそこまでやる!?とさすがにひっくり返って、その後「これこれこれ!!!いいぞいいぞ!!」ってなりましたね。でもこれほんとに乙ゲーですか??(何回言うのか)
いやあ、まさにニコラ・おもしれー男・フランチェスカでしたね。素晴らしい。
あとその聖遺物焼却の前のシーンで、ニコラが楊と対峙した時のCGがこれまた凄まじくて、コントローラー投げながら叫びました。ォォォオォッォォオァアアアァアッェエエエエェェエエ!?!?!?!?!?って。
本当にピオフィ運営様、ニコラ推しの人間が何を望んでいるかよくご存じでいらっしゃる…。本当にありがとうございました。寝ても覚めてもあのCGが頭から離れません。間違いなく、無印と続編合わせてもあのCGがダントツで一番大好きです。引き伸ばして印刷して部屋に飾りたい。
アレですよね、無印だとBADルートでしか使われず、しかもギルを殺すために使ったもんだから暗殺とか闇討ちとかそんなことをするために持ってたのか?となってしまったあの太もものナイフを、一番格好良く使っているところを見せてくれたってことですよね??いやすごすぎる。カタルシスがすげえ…。あと銃を使ってたら楊に勝てなかったけど、捨て身で懐に飛び込んだことで勝てたっていうのもまた良い。あそこは本当にアクション映画見てるみたいでした。いやほんとに良すぎた。きむりょさんの芝居も好きすぎて最ッッッッ高に興奮しました。しばらく帰ってこれなかったです、現実に。

そしてしがらみをすべて燃やした後、スッキリした様子でダンテと話して「小さな僕が願ったことは無駄じゃなかった」って彼が言ってるのを聞いたときは、思わずうるっとくるどころか泣いてしまいました。良かったね…良かったねニコラ…。そのあとのプロポーズまで本当に心が温かくなって、幸せな気持ちになりました。長生きするんだよアンタ…。リリィちゃん、ニコラ・めんどくさい男・フランチェスカをよろしくな…(誰目線なのか)

しかしちょっと言いたいんですけど、ニコラルートだと軍人時代の話しなかったの、マジでコイツ…!!!!ってなりました(笑)。それはほかのキャラにも言えますけどね!でも結構大事なパーソナルな部分のことなのに、嫁さんにちゃんと話しとかないでいいのかフランチェスカ。だめだろフランチェスカ。ちゃんと言っとくんだぞフランチェスカ。大団円ルートまでちゃんとプレイしないとパズルのピースが揃わないというのが、憎らしくも面白くもありましたね。



ここまで長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

本当に、どのルートも映画を見ているようなボリュームとシナリオの濃さで、どっぷりとブルローネに浸ることができました。マジで、ここ数年やったゲームの中で1,2位を争う面白さでした。普段乙女ゲームを全然やらない私でもキュンキュンしたりドキドキしたり、感情のジェットコースターで。決してご都合主義のようなハッピーエンドじゃないし、色々と考えさせられるシーンもたくさんあって、もう大満足です。あと、イタリア男が多いから口説き文句がいっぱいあっても胃もたれせずにいけましたね(笑)。これが日本人の男だったら「何言ってんだよ蕁麻疹出るわ」ってなりそうでしたが…(これは私に耐性がないからかもしれない)
あと、各キャラの個別ルートに他の攻略キャラが絡んで、違う面が見れるのがとてもいいなと思いました。言動とか行動とか、そのキャラのルートをプレイしているだけでは見られない一面が見られたりして、一つでは語り切れない人間の深みというか、そういうものを感じられてより一層ストーリーに引き込まれた気がします。
細部まで作り込まれていて、時代背景や歴史の研究などもたくさんされて作られたんだろうなあ…と職人技の工芸品を見ているような気持ちにもなりました。妥協せず、きちんと作品に向き合って作られたゲームだと思います。本当にすごい。宗教や戦争についても、描いていいギリギリのところまで描かれているのが、挑戦的でありこの作品の深みになっているんだろうな、と。

実は今、ゲームを終えて寂しくなってしまったのでドラマCDを買ったり声優さんのイベント円盤を買ったりしてまだまだブルローネに居座ろうとしているんですけども(笑)。続編はもう出ているので、いわゆるファンディスクってやつですかね?そういう閑話休題的なものがゲームで出たり、アニメになったり、ミュージカルで個別ルートやったりしないかなあと、密かに応援しようと思います。ファンディスクなら現実的にあり得そうな気がしますけど、どうなんでしょうかね…。アニメもぜひ見たいところ。大団円ルートとか、収まりもいいしどうですかね??
あと、ミュージカルは先日円盤を手に入れてじっくり見させてもらったのですが、元々2.5舞台が好きなのもあって「これは現地で見たかった!」と思ったので、ぜひ個別ルートをやってほしいですね。役者さんとか変わらずに上演してもらえたら嬉しいなあ。言っていたら現実になるかもしれないので、言い続けますね。

とりあえず今年の目標は、ゲームで出てきたお菓子や料理を食べることです。
しかし私は今回、何度コントローラーを投げてしまったのか。もう少しコントローラーは大切にしようと思います。
乱文も乱文でしたが、狂ったオタクの雄叫びとして楽しんで頂けていたら幸いです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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