お金たくさん欲しい!~大企業初年度給与公開エントリ~

初めまして、冬ガチアンチです。
縁あって大企業に勤めていたのですが、やりたいことがなくなって転職することにしました。
いいタイミングなので気になる人が一定数いるであろう大企業の内情をオープンにしようと思います。

ということで給与編です。
社会人になって入るお金も増えましたが、税金等で出ていくお金も増えます。今回は単に収入だけでなく支出も踏まえて、ある程度端数を丸めて公開していきまーす(丸めずに出すと計算がだるいので)。各項目で太字にしてある金額は支給額から引かれるものになります。
(金額だけ見たい人用に短縮版の記事を作成しました。)

4月
 ベース給与 ¥205,000
 所得税   ¥5,000
 手取り(差し引き)¥200,000
 4月は社員寮費や保険料の支出がなく殆ど手取りでした。毎月これであってくれ。

5月
 ベース給与 ¥205,000
 時間外手当 ¥2,000
 定期代   ¥42,000
 昼食補助  ¥12,000  支給額合計 ¥261,000
 寮雑費   ¥10,000
 所得税   ¥5,000
 健康保険料 ¥6,000
 厚生年金  ¥18,000    支出額合計 ¥39,000
 
手取り   ¥222,000
 5月から社会保険料関連の支出が始まりました。さらに社員寮費も引かれ始めていますが、これは寮の食事に関してだけで居住費は後から引かれることになります。結構引かれますね。悲しい

6月
 ベース給与 ¥205,000
 昼食補助  ¥9,000  支給額合計 ¥214,000
 寮雑費   ¥17,000
 所得税   ¥5,000
 健康保険料 ¥6,000
 厚生年金  ¥18,000    支出額合計 ¥46,000
 
手取り   ¥168,000
 先月から昼食補助が幾らか出ていますね。「大企業は昼食代まで出るのか」などと思う人もいるかもしれませんが、これは通常なら支給されない項目になります。この昼食補助はテレワークで自宅等で勤務した日数に応じて支給されるもので、4・5月はオンライン研修があった関係上支給されています。職場に出勤してからは食堂で食べられるので支給されません。

7月
 ベース給与 ¥205,000
 自己啓発  ¥6,000
 昼食補助  ¥4,000    支給額合計 ¥215,000
 寮雑費      ¥12,000
 
寮居住費  ¥45,000
 
一般財形  ¥10,000
 
生命保険  ¥3,000
 所得税   ¥5,000
 健康保険料 ¥6,000
 厚生年金  ¥18,000    支出額合計 ¥99,000
 
手取り   ¥106,000
 先月分で昼食補助が終わると思っていましたが、確認したらまだ入っていました。なんで…?よく見てみたら現金分と現物分で仕分けされていて、先月まであった現金分がなくなっており7月以降は現物分がずっと支給されていました。明細は退職までに確認しておきます(いろいろ考えましたがマジで分りませんでした)。
 また、この月から寮居住費、一般財形生命保険が引かれていますのでそれぞれ説明します。
 まずは寮居住費。一般に膾炙している言葉で表すと家賃ですね。都内23区に住んでいるにしては¥45,000は相場に比べかなり安いかと思われますが、驚くなかれ、これ実は3か月分を纏めて引き落とされているので月額は¥15,000となります。現在住んでいる社員寮は最寄駅から徒歩5分も離れておらず立地がかなり良いので破格の家賃と言えます。大企業の福利厚生バンザイ。なお社員寮は独身かつ30代以下の条件を満たせば入居でき、結婚したとしても場合によっては社宅に住むことが出来ます(寮によって家賃の値段は異なります。私はたまたま一番安いものを引けました)。ちなみに3か月分纏めて引かれているのは4~6月分が引かれていなかったからです。
 次に一般財形。正確な名称は勤労者財産形成貯蓄といい、被雇用者(俗に言うサラリーマン)の財産形成促進を目的として制定された制度であり、いくつか条件がありますが元利合計550万円まで非課税等メリットもあります。詳しくは厚労省へのリンクを貼っておくのでそちらをご覧ください。特に目的はなく強制的に貯蓄に回す金があればいいか程度で申し込んだものなので人によっては引かれない額になります。
 最後は生命保険ですが、世間一般に認知されているものと同じですので仔細は省きます。

8月
 ベース給与 ¥205,000
 昼食補助  ¥4,000    支給額合計 ¥209,000
 寮雑費      ¥15,000
 
寮居住費  ¥15,000
 
一般財形  ¥10,000
 
生命保険  ¥3,000
 
傷害保険  ¥1,000
 所得税   ¥5,000
 健康保険料 ¥6,000
 厚生年金  ¥18,000    支出額合計 ¥73,000
 
手取り   ¥136,000
 8月に入ってようやく特別な項目のないニュートラルな明細になってきました。今月になって新たに引かれ始めた傷害保険は先月の生命保険と同様なので説明を省きます。

9月
 ベース給与 ¥205,000
 時間外手当 ¥11,000
 昼食補助  ¥4,000    支給額合計 ¥220,000
 寮雑費      ¥12,000
 
寮居住費  ¥15,000
 
一般財形  ¥10,000
 
生命保険  ¥3,000
 所得税   ¥5,000
 健康保険料 ¥6,000
 厚生年金  ¥18,000    支出額合計 ¥73,000
 
手取り   ¥147,000
 9月から時間外手当が支給されるようになりました。要は残業代です。参考までに9月分給与の計算期間において計上された残業時間は8時間弱でした。
 特に他に記すことがないのでベース給与について。私の勤める企業が所属する業界は何故か殆どの企業で初任給はこの金額でした。労組協定か何かで一律にするように定められているのでしょうか。ちなみに修士卒だとベース給与が23万になります。博士卒は見たことないですが、確か給与面は応相談とかだった気がします(ほぼ想像なので真に受けないでください)。

10月
 ベース給与 ¥205,000
 時間外手当 ¥19,000
 定期代   ¥42,000
 昼食補助  ¥4,000    支給額合計 ¥270,000
 寮雑費      ¥12,000
 
寮居住費  ¥15,000
 
一般財形  ¥10,000
 
生命保険  ¥3,000
 所得税   ¥5,000
 健康保険料 ¥6,000
 厚生年金  ¥20,000    支出額合計 ¥71,000
 
手取り   ¥199,000
 この月は残業時間ちょっと増やしただけなのに振り込まれた額が前月より5万も多かったので、大企業すげーなって思った覚えがあります。何のことはありません、増えた分のほとんどは定期代でした。ちなみにこの月の残業時間は12時間半ほど。

11月
 ベース給与 ¥205,000
 時間外手当 ¥40,000
 自己啓発  ¥25,000
 昼食補助  ¥4,000    支給額合計 ¥274,000
 寮雑費      ¥13,000
 
寮居住費  ¥15,000
 
一般財形  ¥10,000
 
生命保険  ¥3,000
 所得税   ¥6,000
 健康保険料 ¥6,000
 厚生年金  ¥18,000    支出額合計 ¥71,000
 
手取り   ¥203,000
 所得税で引かれる額が若干増えましたが、恐らく残業代や自己啓発補助で支給された金額が増えたからでしょうか。11月の給与計算期間における残業時間は26時間となっています。
 この月に新たに支給されている自己啓発補助、実は7月にも支給されていました(他の説明が長くなったので意図的に7月の説明で省きました)。これは会社の指定する資格を取得すれば、資格毎に制定された金額分補助が支給されるというものです。7月と11月に支給された補助分はそれぞれFP3級と2級合格分であり、この資格は1年目のOJT卒業認定に必要な資格となっているので自己啓発と謳っておきながら実質的に強制的に取得させられます。

12月
 ベース給与 ¥205,000
 時間外手当 ¥52,000
 昼食補助  ¥4,000    支給額合計 ¥261,000
 寮雑費      ¥15,000
 
寮居住費  ¥15,000
 
一般財形  ¥10,000
 
生命保険  ¥3,000
 所得税   ¥6,000
 健康保険料 ¥6,000
 厚生年金  ¥18,000    支出額合計 ¥73,000
 
手取り   ¥188,000
 残業代が一気に増えましたね。残業時間は30時間ほどとなっていました。残業をし始めて思うのが残業代よりも自由な時間の方が欲しいなあということです。

4月から12月までの手取りを纏めてみると、
 総支給額 ¥2,129,000
 総支出額 ¥550,000
 
手取り計 ¥1,579,000
となりました。
ちゃんとこういう計算したのは初めてなので、トータルすると結構もらってるなあと感慨深く思いましたし、現在の貯金額と見比べてみて結構使ったなあとも思ってしまいました。

これまで初年度の給与を纏めましたが、これだけでは終わりません。初年度といえども賞与、いわゆるボーナスが支給されます。この明細もこの際なので公開していきます。

6月支給賞与
 基本賞与 ¥302,000
 健康保険 ¥9,000
 厚生年金 ¥28,000
 所得税  ¥10,000
 手取り  ¥255,000

12月支給賞与
 基本賞与 ¥208,000
 業績加算 ¥189,000
 健康保険 ¥12,000
 厚生年金 ¥36,000
 所得税  ¥15,000
 手取り  ¥334,000
業績加算はその年度の個々人の業績によって変動する成績連動の部分です。初年度は研修だけなので新入社員間でほぼ同額です。
よくよく明細を見て気付いたんですが、なんで賞与からも健康保険料と厚生年金引かれているんでしょうか。定例給与からも引かれているというのに。

賞与も含めた最終的な賃金の出入りはこうなりました。
 総支給額 ¥2,828,000
 総支出額 ¥660,000
 
手取り計 ¥2,168,000

社会人1年目で入ってくるお金、出ていくお金はおおよそ上で記したものになると思います。給与が高い人は加算して。社員寮や住宅補助がなく家賃がかかる方は手取りの方から更に引いてみると手元に残る自由に使えるお金の大枠が掴めるかと思います。
まあそこから更に通信費・光熱費・食費・水道代等が引かれていくのですが。
以上、大企業の内情~給与編~でした。

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