見える景色を変えるにはゲーム化が良い

私は昨年の11月に転職をしました。そのおかげで見える景色が大きく変わりました。
私は学生を終えてから10年ほどアルバイトなどをしていました。飲食店、コールセンター、大量調理の給食などです。アルバイトでは大抵月に8万円というのが一つの基準になります。その額では物足りないのでダブルワークをしてみたり働く時間を週40時間に変更するなど工夫をしました。

婚姻後5年間はパートさんと呼ばれましたがやっていることは同じでした。大抵は3ヶ月自動更新の仕事です。一緒に働いている人の半数くらいは年収108万円に収めている子育て中の主婦さんでした。私は可処分所得を増やしたかったし基本的に逆張り思考なので暇な日は早く帰らせてもらい忙しい日は朝から夜まで働きました。当時の私は特にやりたいこともなかったので職場のニーズに合わせて日程を組んでいました。そもそも長期間やる予定で選んだ仕事ではなくライフスタイルが変わったらすぐに辞めようと思っていました。その当てが外れたし自身の働き方が過酷であると感じるようになりました。夏場は気温の上昇が激しく繁忙期です。熱中症と思われる症状で体調不良を起こすことを見越して夏前には有給を残しておくよう工夫しました。

私は今の仕事に就く前に何度か正社員募集で不合格をもらっています。基礎学力不足で役所職員試験に不合格。大手総合スーパーの2次面接で不合格。不合格をもらうと一時的に落ち込みますが元の生活に戻るだけのことです。現職を続けながら平日の休みに試験を受けていたので不自由はありませんでした。

今の仕事に応募したきっかけは体力が持たなくなったためです。今まではタウンワークで仕事を探していました。indeedで仕事を探したら正社員募集が複数ありました。自分から仕事を探しに行くのではなく自身の履歴書情報を登録するとマッチングしそうな求人が集まってきます。このシステムが気に入って数社応募しました。最初に面接に行った企業の担当者が有能そうで温かみもありそうと感じました。資格取得に応じた一時金があることも気に入りました。他の企業は全部辞退して現職を選びました。

私は良くも悪くも大きな選択をクエストであると考えています。学生を終えた後に初めて就いた仕事が保険営業です。職安に行った帰り道に声をかけてくれた女性から紹介を受けて職を得ました。明るくて聞き上手で懐の深いベテランさんです。何度か「栄に遊びにおいで」と言われて会っているうちに断りきれなくなりやりたくもない「営業」という仕事を体験することになりました。本当にやりたくなかったので「私はただ新人として求められる役をやっているだけのこと。今の姿はただの仮の姿に過ぎない」と思い込んでいました。

以降の人生の選択においても「とりまやってみる」を合言葉にして興味のあることを片っ端からやっています。今は様々なことをやっています。その中で1番インポッシブルなことは「地域のワークショップで子どもたちを集めて一緒にボードゲームを作る」というプロジェクトです。11月初めにプロトタイプの発表をすると決めています。

私はボードゲームに対して素人です。今必死に知ろうとしています。そもそものきっかけは昨年の秋に町のワークショップで町の子ども条例の策定に携わったことでした。何か子どもたちのためになる活動を形にするために当時のメンバーで定期的に集まっています。子どもや地域の人々の交流を促進するためにボードゲームを取り入れることが役立つのではないかと考えてアイデアを具体的な形にしようとしています。

今の就業先では最初は弊社の先輩が私のことをウェルカムしているように見えませんでした。一緒に働いているメンバー同士が腹の中で考えていることを共有していない印象を受けました。私はその直前まで会社との不適合を感じていたので「とりま試してみよう」と思って冗談には冗談を返すようにしました。やれることやって上手くいかなかったら次のステージに移ればいいと思い人間関係構築ゲームを開始しました。だんだんと私のキャラクターが浸透して乗ってくれる人が増えました。毎日冗談を飛ばしあいながら楽しく業務遂行することができるようになりました。

これからも日常生活で難題が降ってくることはあると思います。どうすればクエストに置き換えることができるのか考えてみる。自分自身をゲームの主人公だと思って1つずつ課題をクリアしていく。そういう捉え方をするようになってから色んなことが楽しめるようになりました。

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