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居心地の悪い表現

 乱れゆく日本語に日々、暗澹たる思いでおりますが、今日は、どうにも気になるこの言い方。
 「〇〇してあげてください」ーこれを自分に使う人です。
 フィットネスまたは医療関係でよく聞くかもしれません。「腿裏をよ~く伸ばしてあげてください」「首筋をよ~く伸ばしてあげてください」「お風呂でよ~く揉んであげてください」。「よ~く」と一緒に使われることが多いかも。文法的におかしい。自分が自分に対して使役形で言っている。さらに、そうしてあげてください、と依頼まで付く気持ち悪さ。丁寧に言ってるつもりなんでしょうか?

 自分に対して丁寧な表現で思い出しました。自分の妻をなんと呼ぶか? これ、「奥さん」と呼ぶ人が一定数いる。最初に耳にしたときは混乱した。「え? 奥さん? 誰の奥さん?」、これが自分の妻に言ってるんですね。なぜ、自分の妻をさん付けなのか? さらに自分の子どもを「うちの娘さん」とか「うちのお嬢さん」とか言う人もいる。もう日本人やめて結構。自分の内側(自分・家族・所属)には敬語を使いません! 外国人日本語学習者が聞いたらwhy japanese people?案件。個人的な感覚では、とても「うちの奥さんがね」とか言えないけど。「うちのカミさんがね」と言っていたコロンボ刑事という人がいたが、その影響か。
 まあ、とにかく「うちの奥さん」「うちのお嬢さん」とか言う人とはあまり親しくなりたくないものです。

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