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100%正しいアドバイスは効き目なし

禁煙の場所で、タバコを吸っている人がいたとします。
その人に、「ここは禁煙です。タバコは吸わないでください」と言うと、タバコを吸っている人はどう反応するでしょう?

まあ、素直に反応はしないでしょうね。
たぶん、禁煙と分かってその場所でタバコを吸っている確信犯ですね。
※確信犯の誤用
悪いと分かっていながら罪を犯すことに「確信犯」を使う人が多いですが、本来はそれが罪になるとは知っていても正しいことだと信じて犯してしまうことです。宗教を信奉したテロなどの犯罪行為はそれに当たりますね。


宿題をやらない小学生に「宿題をやりなさい!」と叱っても、その子は宿題をやりません。宿題をやりたくないという気持ちを理解することが先です。
何らかの理由があって友だちを叩いてしまったときも同様です。「人を叩いたらダメでしょ!」と怒っても、人を叩くことはダメだということは、その子も知っている。それでも、そういう行為に及んでしまった経緯に斟酌をしないといけません。

最近、こういう100%正義クレーマーみたいなのが多くて厄介です。それはそうかも知れないけど、事情もあるじゃないの、という人間的な振幅がない。これが、今の世の中を世知辛くしている。自分のことは棚に上げて他人のことばかりあげつらう。役所の喫煙所で、〇〇という職員が15分以上タバコを吸っていたとかをすぐ役所にチクる人がいました。何が楽しいんだか。
盗人にも三分の理ということわざもあります。盗人でもない普通の人のちょっとした逸脱行為を大げさに糾すのはホントやめませんか。

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