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<はじめに> つなげよう!ひろげよう!和の心プロジェクトについて


「和の心プロジェクト」チームについて 
About Our Project 

プロジェクト代表 深井 仁美



はじめまして

「つなげよう!ひろげよう!和の心」プロジェクト(略称:和の心プロジェクト)の代表をしております、深井仁美と申します。


「和の心」って、何?

謙遜?侘び寂び?おもてなし?

思い浮かべるものは、皆さん等しく同じものではないでしょうが、漠然としたイメージのようなものは、あるのではないでしょうか。



プロジェクトの想い 
Our Mission and Vision


私たちのプロジェクトに対する想いは、以下のようなものです。
ご一読ください。


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わたしたちの考える「和の心」とは… 
How we define the "Wano-Kokoro" 〜The Spirits of Japan〜


私たちのプロジェクト名になっている「和の心」の和は

日本の和であり、和をもって貴しの和であり、平和の和であり…

様々な意味を含んでいるのですが、私たち「和の心」プロジェクトは「和の心」を次のように考えています。


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これが学術的に正しいかは分かりませんし、違う考え方をされる方もいると思いますが、一旦、私たちは、「和の心」をこのように定めました。



ところで、「お年玉」って、いったい何なのかご存知ですか?   Do you know what "Otoshidama" really means?


ではここで、いきなりですが皆さんに質問です。

皆さんは、お正月に子供がもらう「お年玉」

これがお金ではなく別のものだったことをご存じでしょうか?


「お年玉」は、元々はお餅でした。


お正月にやってくる「年神様の魂」が宿った鏡餅

これを家の年長者が代表して家族に分け与えたものと言われています。


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門松やおせち料理とは無縁の人でも、きっと多くの人がこの「お年玉」を楽しみにした子供時代があり、大人になってからは頭を悩ませた経験が、あるのではないかと思います。

けれど

どれだけの人が、このことを教えられてきたでしょうか?

私も大人になってから知りました。

お年玉は子供のための臨時収入ではなく、そこには「生きることへの感謝と祈りが込められている」ということ

そういった本来の意味を知っているのといないのとでは、受け取り方や感じ方が違ってくると思うのです。


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しかし残念なことに、そうした物事の背景ともいうべき、その事柄に込められた心は、あまり伝えられることなく来たように思います。


近年日本文化が薄れゆく原因の一つには

この「心を伝える」

ということができなかったことが、あるのではないでしょうか。



日本人は幸せになってきたのでしょうか? Are we Japanese getting happier 
than ever before?


先人たちの残した年中行事をはじめとする文化には、今よりも物が簡単に手に入らなかったからこそ、見えない心の豊かさを大切にする気持ちが

今よりもその脅威を強く感じていたからこそ、自然と共生する生き方が
そこに存在していたのではないかと思うのです。

伝統的な文化が、目に見えて廃れていくのを見ると

何気ない日常の中にあった、そんな見えない大切な心まで
一緒に忘れられていってしまうのではないか?
そんな不安を覚えます。

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プロジェクトをはじめたきっかけ 
Project Background


私たちが知らずに手放してしまった、かつての日常・・・そこに「和の心」があり、本当に大切なものがあり、伝えていくべきものだったのではないでしょうか。


わたしたちがプロジェクトをスタートする際の問題意識は以下のようなものでした。ぜひご一読ください。


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きっかけは、テレビから聞こえた若者の一言

「第二次世界大戦での同盟国は…アメリカでしょ?」

この言葉を聞いて、かつての勤め先の子供達から聞かされた
「日本よりアメリカの方が良いよ。カッコイイもん!」
という言葉を思い出しました。


他国の文化を尊重し相互に良い関係を築く社会に、とうたいながら、その大前提となる自分たちの国について、肝心な歴史や文化を、きちんと伝えられてこなかったのではないだろうか?と思いました。


もちろんダメなところもあったかもしれません。

けれど、それだけではなく、良いところもたくさんあったし、今でも世界へ誇れるような精神性や考え方が、あったのではないかと思うのです。

しかし、それを知らないままでは、自分の国を素直に好きといえるような気持ちも、日本人としての誇りや、心の豊かさを持てなくなってしまうのも、仕方ないことなのかもしれない、と思いました。



私自身の家系と使命、そして決意 
My Family history, My Mission, and My Resolution


私事ですが、実家は18代続いた家でした。ちょうど、仙台の伊達家でいえば、現当主 伊達 泰宗(だて やすむね)氏が 伊達政宗公から数えて18代目だそうで、約400年です。

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ただ、うちは残念なことに老舗でも伝統芸能を継いできた家でもなく、普通のサラリーマン家庭でした。
それでも、長く続いてきた家を継いで欲しい、という思いを子供の頃から感じながら育ちました。
でも結局それはできず、残念ながら途絶えさせてしまいました。

ですから、「家を継ぐ」ということについて、考え悩んだ過去があります。
そんな私が辿り着いた「継ぐこと」は、血を残すことでも名を残すことでもなく、結局は先人の志を継いでいくことなのではないか?ということでした。


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だからこそ、先の若者たちの言葉は本当にショックでした。
私たちは未来へ何をつないでいくのだろう、と思いました。


普通の家に生きてきた私だからこそ、かつてはごく普通だった文化と、そこに込められた先人の想いを次世代へ伝えていきたい、という思いが、このプロジェクトを立ち上げることに繋がりました。



もっと「和の心」を知り、その核心へ迫ってみましょう Know more about Spirits of Japan, and Get Deeper toward the "Core" 


私たちは先程の「お年玉」のように、一見それとはわからないようなことでも、多くの日本のしきたりや伝統行事といった和文化が、その奥深い核の部分に、実は「和の心」を持っているのではないかと考えました。

それが、このマントル図です。

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先の「お年玉」でいえば
一層目が「お年玉」という行為、二層目が本当は魂だということ、そして
三層目が、生きることへの感謝と祈り、ということになります。

武道や華道(生け花)も、同様に考えられます。

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自然と共生する生き方が反映された日本家屋や、割れたお皿を捨てずに「もったいない」の精神から、さらに新しい美しさを生み出す金継ぎのような伝統工芸、「おもてなし」の文化にみる他者への礼や心配りも、やはり同じ
「和の心」という核から生まれていると言えるでしょう。


わたしたちの最終目的地は「世界平和」です 
Our Final Destination : World Peace


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私たちは和文化を普及させることが目的ではなく、和文化を見直すことで「和の心」に触れ、日本という国とその文化、さらには日本人について再認識し、今の社会とこれからの未来を考えるきっかけを提案したいのです。


忘れかけられた文化の
その良さや、自然との繋がりを感じられるようになって欲しい

心の豊かさを感じられる社会になって欲しい

そしていずれは

多様性の良さに気付き、他者を尊重する優しい社会になって欲しい

というのがこのプロジェクトの願いです。


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まずは自国の文化や精神を知ることが、他国への理解にも繋がると考えます。

そして

知ることから生まれる新しい視点で、日本を再認識し、次世代へ伝えていって欲しいと思っています。


また、日本に興味をもった他国の人には、表面的な文化だけでなく、その心にも触れてもらえたら、きっともっと日本を好きになってもらえるでしょう。

もちろん、海外の視点で日本を見つめなおすことにより、私たちが改めて気づかされることも多いでしょうから、国内だけでなく海外の方とも積極的に交流を持ちたいと思っています。


「和の心」は日本人だけの特別なものではなく、国は違っても同じような考え方を根底に見つけることができると思います。

そうして、考え方の異なる部分だけでなく、共通項を見つけることができれば、相互理解が進むことも期待できるのではないでしょうか。

その結果、この活動が世界の平和につながっていくということを、私たちは信じています。


2021年9月21日
深井 仁美
Hitomi Fukai
「つなげよう!ひろげよう!和の心プロジェクト」代表
















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