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深層意識の探求における備忘録

‪意識は幾つものレイヤーから成り立っていて、それぞれのパーツレベルではキーと値のように互換性があって閲覧は出来るものの、レイヤー間を正々堂々と行き交うためのクリティカルキーなるものは過去に見た景色に似た風景であったり、懐かしい匂いであったり、誰か忘れてしまった人とそっくりな話し方であったりする。‬

1層目は日々の日記や瞑想で得られる認識で、探求者をリラックスさせる。その日のうちにあったことを振り返るといった短期的なものが多い。

2層目、3層目とクリティカルキーを使ってより深いレイヤーに達していく度に心が興奮と恐怖を強く抱くようになる。この段階では過去の記憶が強く反映されて思い起こされる。特にトラウマや嫌な記憶が垣間見えてくるため、人によっては頭痛や吐き気がしてくるかもしれない。耐えられないようならばここで止めるのも手である。


4層目からはまるで概念となり、言葉では言い表せない世界が広がる。しかしそこは自分が存在してきた世界とかけ離れたものではなく、むしろ幼少期に包み込んでくれていた温かな雰囲気の中でど、こか穏やかな気持ちを持って指先が小躍りすることもあるかもしれない。

いつか触れた人間の優しさの奥底にあった本当の優しさに気が付き、人々から愛されていることを自覚した喜びから涙が流れることもある。


最後から2番目の5層目は宇宙の法則を悟ったかのような境地に至る。いわゆる、ブラフマンとアートマンの境界線が不明瞭となり、意識しないと呼吸さえ忘れてしまうことがある。探求者は自身が宇宙自体と同等だと疑いなしに捉える境地であり、そこには感情さえも苦痛さえも存在せず、ただ静けさがある。

ギリシア文明内で表現される「神のお告げ」を聞いたという者はこの境地に達している段階で強烈な発想を得ていたのかもしれない。


そして最後の6層目は、これは憶測であるが、過去も今も未来も同時進行する中でも因果律が厳しく律せられたまったく想像のつかない意識世界を楽しませてくれるだろう。


いずれのレイヤーで止まったとしても、喜んで生きていく智慧を持ち帰ってきてもらいたい。

それでは、楽しんで!




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