科学ネタ>動物>種>深海生物

 皆さんは深海について興味を抱いたことはありますか?近年、漁や海釣りなどで深海生物が釣れたというニュースを一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。そして、その奇怪な姿に魅了さえ覚えるかもしれません。

 深海の特徴といえば「高圧」、「低温」、「暗闇」が挙げられます。それぞれ細かく見ていきましょう。

 1点目、高圧。水深の定義は200mより深い場所全般を指し、6,000mより深い溝は別称、海溝といいます。世界で一番深いマリアナ海溝のもっとも深い場所はチャレンジャー海淵といって水深10,920mもあります。高圧空間のため今までに7人しか到達したことがないそうです。そんな高圧空間になぜ深海生物は耐えられるのでしょうか?答えは、体内に空気を一切含まず、油で満たしているからです。油は圧力による体積変化を起こさないので潰れたり膨らみすぎて死ぬということがないのです。

 二点目、低温。太陽光が一切届かないので深海の水温は2度から4度しかありません。光合成をする植物もおらず、食糧事情はシビアといえます。

 三点目、暗闇。深海生物の9割は体のどこかしらが光ります。その目的はいくつかあり、おびき寄せるために光るチョウチンアンコウや襲われたときに錯乱させるために光るクロカムリクラゲ、陽の光が届く深さで影ができないように光って隠れるホタルイカなどが挙げられます。また、水中では波長の長い赤色から吸収されるため、水深1000mから3000mまでは赤っぽい生物が多いです。3000mより深くなると色情報は無意味になるため、白っぽい生物が多くなります。

 普段、なかなか触れることのない深海について思いをはせる時間に浸ってみるのも面白いですよ。

参考サイト:https://www.honda.co.jp/kids/explore/deep-sea/

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