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今回は平易のため、ソフトウェアやネットワークのことをひとくくりにしてコンピュータと呼ぶことにします。

 AIすなわち人工知能という言葉は実は1956年から存在します。コンピュータを通じて人のふるまいを再現する技術のことです。身近なところですと、囲碁を打つアルファ碁や車の自動運転などが挙げられます。それらに共通することは、人が操作しなくてもコンピュータが自分で判断して人のようにふるまうということです。現在、馴染みのあるコンピュータは人がキーボードやマウス、音声入力をすることで指示を与え、返答してくる形なのでAIの原理を理解するのは難しいかもしれません。なので、1つだけ専門用語を紹介します。AIはなにかを判断する際に、膨大な量のデータから最適な行動をとります。これを専門用語でディープ・ラーニングといいます。

 一例を挙げます。ここに、農園で採取したリンゴを出荷する籠まで運ぶラインがあるとします。リンゴは数百個ありますが、傷のついたものを出荷すると卸売業者からの信頼が低下します。一つ一つを人が目で見て判断するのは現実的ではありません。そこで、膨大な傷ついたリンゴの写真データを持つAIカメラをラインに設置して運ばれてくるすべてのリンゴと照合します。こうすることで、傷を持っていると判断されたリンゴがあればラインを止めるといったことができるようになります。

 個人的に感心したAIの一つに、グーグルレンズがあります。花に向けてレンズをかざせば名前を表示してくれたり、洋服や家具にかざせば類似の商品を一覧にして表示してくれて利します。使い方はいたって簡単で、スマホやtブレットでアプリ版のグーグルを起動し、検索欄の右端にあるカメラのアイコンを押すことで起動します。


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