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 皆さんは今日、楽しく過ごせていますか?それとも、悲しみや不安を抱いて過ごされていますか?生きていれば色々な感情と共に時間を過ごすことになります。今回はそんな感情の生まれる要素をまとめ、最後に総括としてその瞬間瞬間をどう生きればいいか述べたいと思います。

 認知心理学の分野では、感情とは出来事に対する認知によって現れるものと考えられています。

 心理学者のポール・エクマン氏曰く、感情が生まれる要因は9つに大別されます。
1.本能的な機能として現れるとき
2.曖昧な状況のとき
3.過去の感情的な場面を思い出したとき
  ⇒綺麗な景色を思い出せば楽しくなるし、喧嘩の現場などを思い出すと
   気分が悪くなります
   どうせ振り返るなら綺麗な景色の方にしたいものです
4.想像力を駆使したとき
  ⇒ワクワクするような想像は楽しくさせますし、ストレスのかかる
   想像は人を不安にさせます
   「この想像をするとストレスがかかる」と感じた時は捉え方を変える  ことです。成長のチャンスなどと考え直してみましょう
5.過去の感情的な体験を語ったとき
  ⇒ムカついたことを話せばムカついてきますし、親切にされた思い出は  幸福感を抱かせます
6.他人の感情的な反応を目撃したとき
7.他人の影響を受けたとき
8.社会規範を破ったとき
9.表情をつくったとき
  ⇒しかめっ面で楽しい気分の人はほとんどいませんし、逆に笑顔のまま  怒る人もほとんどいません。ドイツの心理学者ストラック・マーティン氏は、被験者複数人にペンをくわえさせた状態とそうでない状態で同じ本を読んでもらい感想を聞いたところ、ペンをくわえて口角が上がった前者の状態の方が楽しかったと答える割合が増えたという研究結果を残しています。また、姿勢も感情に影響を与えます。猫背だとストレスホルモンの一種であるコルチゾールが分泌して落ち込みやすくなり、背筋を伸ばすとテストステロンが分泌されて前向きな感情を抱きやすくなります。

 総括すると、過去を振り返るなら楽しかったことを。想像するならワクワクすることを。嫌だと思うことをやるときは笑顔で背筋を伸ばしていまこの瞬間から、目の前のことに一緒に取り組みましょう。

参考サイト:https://swingroot.com/emotion-factor/#st-toc-h-1

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