熊本電鉄に乗る
カメラ片手に散策するのが好きで、その中でも、長く住んでる町でも意外と知らない場所やモノがまだまだあるよねー、ってのが最近大切にしてるテーマです。
今回は、居住する熊本市から北部に隣接する合志市に伸びる、熊本電気鉄道の藤崎線と菊池線という電車に乗ってきました。全国的な話題では、半導体大手TSMCの工場が誘致された菊陽町にも隣接している市で、人口も近年増加していたりといった、ローカル的にもホットなエリアに当たります。
ここに電車が走っていることは知っていましたが、沿線にこれといって用事がある機会もなく、乗ったことは今までありませんでした。今回はYahooマップを眺めていて、初めて乗ってみるか!と思いつき100%での乗車です。でもこういうのが予想外の楽しさが待っていたりして、結構好きです。
桜も早々と終わり葉桜が目立ち始め、見頃はツツジの花に代わった4月はじめ。さてさて、熊本市側の始発駅、藤崎宮前から乗車して、合志市にある終点の御代志まで行きます。平日午後、乗客はまばらでしたが、途中に通学に使われる駅があるようで、席が埋まるほどには混みました。
ご高齢の乗客も目立ち、地元に根差したローカル鉄道といった雰囲気の車内でした。途中駅もいわゆるホームのみの無人駅が続き、途中駅でのすれ違いを除くと単線で、車窓も、のどかな沿線風景が続きます。
木製の架線柱や車道脇を走る併用軌道もあり、全国的には珍しいようで、以前、県外の方との会話で、話題になることもありました。
また車両も別の鉄道会社で使われていたものを譲り受けたものが多く、こちらは東京メトロで使われていたもののようでした。東京メトロ時代の車内広告がそのまま残されています。
終点の御代志には、30分ほどで到着。降りたところで、、という駅ではありましたが、それもそのはず。現在、御代志駅周辺は、自治体やデベロッパーによる土地区画整理と再開発の真っ只中で、現在は、業務スーパーしかありませんでしたが、商業施設など整備されて駅前らしくなるようです。以前の駅舎は、近くを通った際に見たことはありましたので、ずいぶんこざっぱりと変わったなという印象でした。駅前ロータリーからは、同じく熊本電鉄が運営する路線バスや、循環コミュニティバスが出ているようでした。駅舎裏側には公園があり、もう少し早く来ていれば桜が満開だったようです。
ということで、20分ほど後の電車に乗って、今度は途中の北熊本で乗り換えて、熊本市側もう1つの終点であり始発駅、上熊本まで戻ります。上熊本ではJR鹿児島本線や熊本市電とも連絡しています。こちらのほうが乗客は多いのでしょうか。単線なので折り返し、今乗ってきた同じ車両に再び乗車です。
北熊本で乗り換えのために待機していたのはくまモンのラッピングがされた車両でした。車内に入ると、隅々までラッピングされていて、とても可愛かったです。
乗り換えて10分ほどで、上熊本に到着。現在JRや市電の駅舎とは離れていますが、同一ホームでの乗り換えや、LRT化して市電に乗り入れる案が出ています。市電に接続されればそのまま市内中心部へ行けますので、とても便利になると思います。
ところで、こちらの路線はいわゆるサイクルトレインとして、自転車も一緒に乗せることができます(平日と土曜日は9:00〜15:30、日曜日は終日)。今回は乗ってからそれに気づいたので、できませんでしたが、次回は自転車と一緒に乗って、途中下車してポタリングするというのも楽しいのではないかと思いました。
これといって乗り鉄というわけでもないのですが、鉄分多めのひとときとなりました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?