1314
9/10の12:00~MOAMiさんの初MVがYouTubeにて公開されました。
初MV?
なぜ今まで撮らなかったのかと疑問ですよね。
それは彼女がモノづくりに対してとても真摯に正面から向き合う事に起因してるのかと。
曲作りにおいては彼女は紛れもなくプロフェッショナルであり僕らに聞かせてくれる曲達は高いクオリティがあります。
例えそのプレゼント達が綺麗なリボンでラッピングされてない素朴な曲だとしても受け手には溢れる充足感が約束されている。
しかし映像に関しては自身のプロ意識の水準を満たすスキルを持ち合わせていない。
「下手なモノを出すのは躊躇う、むしろそれなら出したくない」
そんな思いがあったのでしょう。
満足出来る映像作品を提示するには個人スキルでは到底賄えるものでは無い。
華やかな音楽業界でビジュアル展開が乏しい状況は彼女にとって苛立ち不満ストレスなんかが如何程のものか想像に容易い。
現在インディーズのフィールドで戦う彼女にとっては右から左にMVを作る余裕は無い。
加えて先に書いた彼女の仕事に対するプライドが「質の低い作品」を世に出すのを躊躇わせるのでしょう。
彼女のYouTubeチャンネル「MOALIFE」ではこれまでライブ映像や静止画に乗せた曲等が公開されて来ました。
番外編として『踊って歌ってみた』はあるが、動画映像作品はこの1本だけのアップに留まっている。
そこで昨年に行われた彼女初のクラウドファンディングである。
このクラファンでは「今まで開催した事が無かったバースデーライブ」「高クオリティのCDシングル曲制作」「そのシングル曲のMV制作」を目標に開始。
そして見事に達成、ライブを自身の誕生日である12/17に開催しCDを1/1に発売させる。
残るはMV。
CD「1314」は彼女の宣言通りに素晴らしい仕上がり。
否応にもMVにも期待が集まる中、、、
予期せぬ体調不良とスケジュール都合により撮影が大幅に遅れ、春に撮影の予定が盛夏での撮影となった。
斯くしてファンをはじめ関係者各位を待たせるだけ待たせたMVは完成の運びとなり公開となった。
https://youtu.be/qSqHxkXFPUw?si=S9wW6x49AIWxlHmn
この先はMVをご覧になってからお読みください。
くだけた感想を書いて行きます。
ゆっくりとした曲調に合わせた丁寧なカメラワーク。
全体に漂う感じが曲によく合っている。
登場人物はMOAMiさんだけに絞って他の演者は誰も登場しない。
ピアノ奏者のイメージが強い彼女だか演奏シーンは無く、その内面に迫るように表情を追う。
歌う彼女の表情は多面性があり、それを見つめるだけで飽きないのだか、ちょこちょこ放り込んで来るジーンズ姿の普段顔MOAMiさんとのバランスがとても良い。
このMVが秀逸なのは部屋パートとベッドパート(言い方よw)のイメージが1314の世界観を牽引しているのに関わらず、出だしがラフな衣装の普段顔MOAMiさんで始まるところ。
しかし計算はされておりバストショットからアップと歌い出しにラフになり過ぎない絵を2枚見せてからの3カット目は無邪気に走らせて全身を写す。
脈動感を先に見せてから4カット目の後ろ姿で画に落ち着きを持たせ、ファンなら誰でも連想をするであろう「しあぽりカット」を持ってくる事でグッと世界観を作る。
その後に綺麗な絵を重ねていきサビ前でラフMOAMiさんが大きく手を振っている。
ここからのサビでベッドパートのMOAMiさんに手持ちカメラが滑らかに動く。
この流れがお見事です!
全体を通してカメラがゆっくり滑らかにずっと動いてる。
フィックス(三脚等で固定してカチッとした画を撮る方法)は使ってるとしたら1カット(引きでMOAMiさんが小走りで来てシュタッと止まる画)のみかな?
カメラが動く事で曲調に合う柔らかさが出ていていい感じです。
しかしこのMVは先にコンテ切って映画撮るように撮ったのかな?
それとも何パターンも撮った画を繋いで編集で持って行ったのかな?
いずれにせよ完成度はかなり高い。
ずっとMOAMiさんは出ずっぱりですよ!
なのに飽きない。
インサートで使ってるのもタイトルバックの木の枝以外には、地球儀・天井ファン・木の枝・地球儀の4カットのみ。
そして唸ったのは広い背景を写しているカットが多いにも関わらずほとんど人が写り込んでいないんです。
あ、小さく後ろの方で歩いたり自転車なら見落としあるかもですが5人だけ確認しましたw
そしてMOAMiファンなら誰もが知っている事ですが、彼女はwatagumowarksというレーベルを運営してます。本当に短いカットだけど「綿雲の遊具」に乗ってるカットがあります。
もうサブリミナル効果並に短いw
さらに彼女が持ってる傘。
あれは『POPなMELONでSODAよな』って曲のイメージで僕がプレゼントした傘。
絶対に普段使い出来ないだろうと冗談で渡したのにまさかのMVご出演おめでとうございます。
とにかく色々な表情を見せてくれたMV。
これは鑑賞後に「あのカットの顔が好き」「いやこの表情の方が良いだろ」とファン間で盛り上がるでしょうね。
ちなみに僕はこれ。
冒頭に書きましたが、このMVはクラファンによって制作されました。
応援された全員に1ファンとして心からお礼を述べさせて頂きます。
こんな素敵なMVを本当にありがとう。
そしてそして、実は9/23から新しいクラウドファンディングが始まります。
アーティストMOAMiに少しでも興味を持たれた方は一読ください。
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