記憶迷子の掲示板
「BURN THE WITCH」の短期連載と、劇場中編作品としてのアニメ化おめでとうございます久保先生!
で、芥火ガンマは出るんですか!?でっけぇ背丈ほどのブレードについたチェーンソーみたいな歯が振動するというエッチな武器を持ったロングコートの白髪の男は登場しますか?そんな彼とレコード屋で情報のやり取りをする軽妙洒脱なイングリッシュ・ガイのMr.スミスは出ますか?あの時エルウッドに憧れて星のついた洋服を着ていた皆さん元気ですか?私はその後の久保帯人先生の作品に「ZOMBIE POWDER」のイースター・エッグ探ししか興味がない残念な読者です!!!おおかみびとは つめを!とぐ!!!
「BLEACH」で一躍有名作品となった久保帯人先生ですが、皆さんは「ZOMBIE POWDER」という漫画をご存知でしょうか?
BLEACHのポエムにも通づる、カコイイワードセンス炸裂、軽妙でスタイリッシュな独自の世界観(という名の、様々な作品でそれまで描かれたいたスタイリッシュさの踏襲)、クール&アーティスティックな雰囲気はそのナルシスティックなまでに詳細を突き詰められた設定から醸し出され、それはもうリアル中2マインドの私を魅了したものでした。イメージソングの「サザンロック」という言葉が、単行本の合間に描かれた設定情報を見て以来、頭を離れません。私は今でも久保先生の活躍を見ると「イメージソングはサザンロック」という言葉を一緒に思い出します。今そのミュージシャンや曲名を見たらわかるのかもしれませんが、当時はほとんどわかりませんでした。ていうかサザンロックって何…どこの地域の南の話…?あと「イタリアンポップスね」!
残念ながら打ち切りにて終了した作品のため、単行本にはページ合わせなのか、ありがたいことに久保先生の短編・読み切り作品も掲載されており。こちらもまたかなりいい味を出してます。手の甲にハートのバッテンのシール貼りたいでしょ?
で、ここで話は当時のインターネットシーンになるのですが、20年前といえば今のようにSNSは盛んではなく、YahooやGoogleのメールアドレスを仕事で使うなんて、という頃か、チャットツールもICQは流石に終わっていたかと思いますが、MSNメッセンジャーあたりが主流だった頃かなぁと思います。オタクたちの趣味の活動もTwitterやブログですらなく、個人サイト全盛期で、Yahooの検索窓に好きな漫画のタイトルを入れるとgeocitiesあたりのサイトが引っかかり、BSB(掲示板)でファン同士やり取りをしたり、イラストやSSなどを発表したり、「管理人」が自分の領地を責任持って耕し、愛情かけて展開する、というのんびりまったり、しかしながら並々ならぬ情熱がないと一国の主になるのはなかなか難しい、という時代だったと思います。PCが一人一台はおろか、一家に一台もないぐらいの環境だったと思います。(そういう中で、環境に恵まれ、さらに発信する意欲がある、情熱的なオタクだけが存在したあの頃が懐かしいです)
そんな中で私も色々な個人サイト、サーチエンジン、ウェブリングなどで色々なファンサイトをお気に入りに入れておりました。小学校高学年〜中高生女子といえば、週刊少年ジャンプ。例に漏れずオタクだった私もWJ系のファンサイトをうろうろしていました。ネットは広大だわ…という中で私がたどり着き、そして見守っていたサイトの話がしたくて今回記事を書いております。
当時の友人たちにも話した覚えがないですし、今の環境で当時インターネットでファンサイトを漁るほどのオタクだった人がいないので、記憶の答合わせをすることができないまま20年が経っているのですが、当時、久保帯人先生の親族?友人?と思われる方がZOMBIE POWDERのファンサイトを運営していました。私も何か興味が引っかかり、イラストだったり、日記だったりを読みに通っていたんだと思いますが、その中で明らかにZOMBIE POWDER時代の久保先生をほのめかす言葉が散りばめられていたのですが、そういうサイトがあったことをご存知の方はいらっしゃいますでしょうか……。
今となっては、あれが狂信者の妄言なのか、今でいう“匂わせ”として週刊少年ジャンプに連載している知り合い(親戚?)がいる私はお前ら一般のオタクとは違うんだぞ、というお戯れだったのかは知る由がありません。何せそのサイトがあったことすら、今ではとても検索できないでしょうし、記憶の答合わせを出来る知り合いもいないので。そんな匂わせ・マウンティング管理人の動向をなぜ追っていたかというと、一つはチラチラと関係性を匂わせるような軽薄な態度自体に興味があったのと(嘘を重ねればいつかボロを出すのでは?と、長くブログなどを観察し、情報の整合性を確認する作業が好きです)、あとはその帯人兄とかそんな感じの呼称をされる久保先生と思しき人の描いたイラストを裏ページでアップしていた形跡があったからです。私もそれを見たかもしれない。削除済みだけど見たいイラストがあって、復活を願って足繁く通っていたのかもしれない。
なかでも、作家直筆のエンジェルちゃん(ZOMBIE POWDERに登場するゴシックパンク・ロリータ・マセガキ枠)の全裸イラストが掲載されていた、というのが一番強く記憶に残っています。それも事実なのか記憶を何故か改竄してしまったのか、もう全てがうやむやなのですが、あれから長い年が経ち、生々しさもない話題になったかなぁ、と思い、久保先生の短期連載を機に投稿してみました。
ちなみに「髪の色 オレンジ。瞳の色 ブラウン。職業 高校生。」で有名なBLEACHも読んでいたのですが、ありがちな生活環境の変化から週刊少年ジャンプを手に取れない時期が発生し、なんとなくフェードアウトしてしまいました。すごい高いところに白夜がいて、ルキアが「兄様…!」っていうところまでは絶対に読んでます。あと映画は見ました。MIYAVIがハマってる感じがしたのですが、まぁ全体的に微妙な感じでした。「BLEACH」で久保帯人先生にはまった方、「BURN THE WITCH」で久保先生に出会った方、サクラ大戦の新しいキャラデザって誰!?から久保先生に辿り着いた方、その他誰でも、「ZOMBIE POWDER」を読んでくれ。こんな書き方をしましたが、一定の根強いファンがいるのは、一年に一度ぐらい“ZOMBIE POWDER”という言葉で検索をかけるたびに知っています。面白いですよね…打ち切りにされてしまったけど、あの勢いとキャラの濃さ、そして先生の俺的裏設定……読んでほしい。読んだことがない人には全4巻でさくっと読めるし、ぜひ手に取ってほしい。そして共に連載再開またはスピンオフでもなんでもいい、次の動きがあることを祈ろうではないか。だってthe nameless wayの先に何があるのかが見たいんだよ……
などと書き連ねながら、最後にいろいろと検索をしたら久保先生のHPが閉鎖になった経緯などをまとめた記事に行き当たりました。なのでこの記事は投稿する意味がもうないんですが、ゾンパは好きなので投稿します。
みんな、読もうね、ZOMBIE POWDER(アイドルじゃない方だよ!)。
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