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CRL2021.3 メタゲーム

先月、1game分のアドバンテージをMiniminter選手にとられながらも、そのアドバンテージを見事にまくり、Mohamed Light 選手の堂々たる優勝で始まった今年のCRL。今月も激しい予選を制し、以下の8名のプレイヤーが3/20,21のFinalに出場することとなりました。

・Miniminter選手 ・Line選手 ・Egor選手 ・Morten選手
・Samuel Bassotto選手 ・PANDORA選手 ・airsurfer選手 ・Marcダーク選手

先月から2か月連続の出場となったMiniminter選手とLine選手。そして、CRL2020でチームのエース格だった選手4名とセミプロのトップ選手であるPANDORA選手、謎のダークホースMarcダーク選手。今月も豪華メンバーがそろうこととなった。


今月の環境

3月に実施されるはずだったバランス調整が4月に延長され、特に環境の変化はなかった。しかし、3か月も同じ環境をプレイし続けていると流石にプレイヤーたちも環境を熟知し、ladderでの環境とデュエルでの環境の違いに気づいたのではないかと思う。

ladder上位ではWBラバを中心としたメタが形成され、自身のPSが最も影響されやすいデッキを選択していた。それに対し、デュエルではRGスケラが環境の中心となり、相性不利が少なく、デッキパワーが高いデッキを選択しているプレイヤーが多かった。そのため、選手たちは全く異なった環境をプレイしなければならなくなった。

また、デュエルモードにも予選とFinalでは微妙な違いがあり、予選ではデッキ提出を行わず、その場に応じてデッキ選択ができた。しかしながら、Finalでは、試合前のデッキ提出が必須となり、準備段階で相手のデッキ選出の傾向からデッキを考えなければいけなくなった。このデッキ提出をするかしないかでもとめらる力が大きく違ってくる。

予選の環境変化

予選ではあまり環境の変化は見られず、RGスケラを中心としたメタが構築され、どのデッキにもハンターが引っ張りだこな状態が続いている。そんな中、先月はあまり見られなかったゴブジャイスパーキーを使用しているプレイヤーが増えているようにも感じた。

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WBやスケラに強く、ラバにめっぽう弱い。また、使用難易度もそこまで高くないため、どのプレイヤーからも使われる可能性がある。また、採用に特徴的なユニットの採用が多く、ほかのデッキのカードと被りがないのも大きな強みである。Final進出者の中ではPANDORA選手やSamuel選手が使用していた。

先月のFinalから

意外にもRGを使っているプレイヤーは少なく、多くのプレイヤーに使用されたのはムートスケラ。個人的には競技シーンではRG環境というよりは、スケラ環境だと思っている。

ここで先月のFinalのYUYA選手 VS Mohamed Light選手(2回目)の試合を振り返って、選手たちのデッキ選択への考え方について考察していこうと思う。

試合開始前の事前情報

この二人はこの試合以前に1回試合しており、ある程度相手のデッキ選出に対しても予想が経っていた。YUYA選手は遅延ゴレ、ムートスケラ、ラバ堀の選出、Light選手はクエイクホグ、迫撃ディガポイ、巨スケ遅延バルーンを選出していた。また、試合結果はYUYA選手が勝利(ゲーム勝敗:〇✖〇)。試合内容は全試合ほぼ互角で緊迫した試合展開が続いていた。

1game目

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YUYA選手はほかの選手との試合から、Light選手から絶対にラバ来ないと踏んで、ムートスケラの選出。逆にライト選手は幅広いデッキに対応でき、かなり自信のあるデッキでもある迫撃ディガーの採用。両者ともに1試合目のgame2と全く同じマッチアップとなった。どちらも事前のデッキ選出の傾向から、丸いデッキの選択をしており、相手の出方をうかがいつつ、自分の自信のあるデッキを選出していたように思える。ゲーム結果はYUYA選手の勝利。

2game目

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YUYA選手は1試合目同様遅延ゴレを選択。Light選手のデッキ全般にライトニングが刺さると読んでの採用だと思われる。割と相性をとろうとしていることがうかがえる。対するLight選手は1試合目では使用しなかったムートスケラを使用。YUYA選手が1,2game目までにムートスケラを多く使う傾向にあったことから、ムートスケラが選出された後に選出するデッキとして構築した様子。そのため、アーチャー⇒マスケになっていることわかる。結果はLight選手の勝利。

3game目

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1試合目のgame3にYUYA選手はラバディガー、Light選手は巨スケ遅延バルーンを選出していたことから、両者ともにラム神器の採用。Light選手はファイボ⇒ポイズン、YUYA選手は樽ババ⇒ザップに代わっている。両者ともにピンポイントでデッキをスナイプしにいったように感じる。KIXに所属していた時にある共通認識を持っていたのかもしれない。結果はかなりの接戦を制してLight選手の勝利。

ゲーム全体を通して

両者ともに手の内がある程度わかっている中での勝負ではあったが、両者ともにかなり考えられたデッキ選択だった。若干1試合目からデッキを変更した、Light選手がうまくゲームを運び勝利していたように感じる。YUYA選手は安定したデッキ選択を選択したが故に、デッキを読まれていたようにも感じた。デッキ選択の塩梅というものの難しさを感じた。


まとめ

先月は運営の問題もいくらかあり、完璧な形でCRLを運営できているようには感じなかったが、今月はちゃんとした試合の宣伝もあり、先月よりは気合いを感じる。今月は選手層が先月に増しても厚く、高回転使いが多いことからWBの選択が増えてくる様子。解説が大変になりそう。

では、CRL2021会いましょう!よき、アリーナライフを!

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