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2021.2 CRLメタゲーム まとめ


今年からCRLはチーム戦から個人戦に変わり、ゲーム方式もデュエルモードを導入し始め、大きくCRLも変化した。現在進行されている予選からは以下の8名が予選を突破した。
•Mohamed Light 選手 •KK選手 •YUYA選手•Miniminter 選手 •Rubén選手 •Hajime選手・Line選手 ・Richard選手 
8人中7人がCRL経験者であり、Miniminter選手はセミプロのトップクラスの実力者で、最近ではBrenChongCupで全体6位、All Starsでは2位など、いま世界で一番乗りに乗っている選手だ。

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新しいゲームモードでのメタ

新しいゲームモードになり今までよりも多くの種類のデッキが使われるようになったが、環境的のメタの基盤は前年12月末の延長線上に近い。ロイジャイ、ラバ、スケラがメインユニットとしてよく使われ、サブユニットはトリトン、ハンターがOPカードとして多くのデッキに採用されている。
大まかな図にまとめてみると以下のようになる。

ps次第 (1)


ロイジャイ系統

トリトンロイジャイ

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多くの人がこのデッキを使用し、形を変えて長く環境の中心に居続けるこのデッキ。予選ではRubén選手がゴーストの枠をヒーラーにしたデッキを使い、スケラに対して立ち回りやすくした形も使われている。

巨スケロイジャイ

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通称HANE✖HANEデッキ。大型系に対してかなり強く、かなりアグレッシブに攻めても、巨スケの爆弾によるカウンター阻止がかなり強い。ボムタワー入りのデッキや見親ロイホグがきつい。しかし、デッキパワーは高いため、ゴリ押しで突破できることも多い。


ラバ系統

ラバディガ―

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世界大会を機に競技シーンでよく見るようになったこのデッキ。スケラやホグに対してはかなり強く、一部のWBデッキに対して相性でかなりの有利をとれているため、相手のデッキの出し方さえかみ合えば、かなり化ける。また、ほかのデッキで使うことのないカードが多用されているため、デュエルモードには適したデッキだといえる。


スケラ系統

ムートスケラ

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もともと迫撃スケラとして使われていたが、迫撃⇒ボムタワーになったことによって環境の一角にいた見親ロイホグに対して有利が付くようになりはやりだしたデッキ。ラバ対面は絶望的だが、ほかの環境デッキには有利をとれているものが多く、ほかのデッキとも被りがないのが魅力的。スケラなのにスケラ系統に有利がついているのもこのデッキの強み。


遅延スケラ

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対バルーン最終兵器。長期にわたって使われ続けているデッキだが、今でも相変わらず強い。見親ロイホグには強いが、ロイジャイ系統がかなりきつい。意外にもクエイクホグとは五分であり、ムートスケラの台頭のせいかすこしだけ出しづらくなった。


ロイホグ系統

見親ロイホグ

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陸受け最強の見習い親衛隊が中心となり、ボムタワーさえなければ、どのデッキに対してもきつい受けを強要できるデッキ。ラバに対しても五分で戦えるデッキであり、警戒を怠ると相性だけで持っていかれかねない。多くのプレイヤーに使われることが予測される。


WB系統

高回転WB

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高いPSが必要となるため使用者が多くないデッキ。型も豊富でハンターが入ったり、ファイボ⇒クエイクになることもある。見ている側が何をしているかわからないほどの手数で押していくこともあり、プレイヤーのPS次第でどんなデッキに対しても戦えるのが特徴。


メガナイトWB

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攻め方の種類が多く、スケラに対して強いこのデッキ。代用がきくカードが多く、このフォーマット下では活躍が期待されるデッキ。ロイジャイがきついのがネックとなっているが、環境の立ち位置的には悪くはない。来月以降にも活躍が期待されるデッキでもあるため、長い間このデッキは見ることになりそう。


ホグ系統

クエイクホグ

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クエイクの緊急修正によってホグの一発が通りやすくなったデッキ。陸受けが少なく、使用者はそこまで多くはない。スケラ系統には有利に思えるが、橋前の突破力の高いデッキや両サイドに振っていくデッキに対しては少しきつい。ボムタワーの使い方が重要となってくる。


競技シーンやデュエルモードで強いデッキたち

*デッキの説明は省略

ウルトラスケラ

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遅延ゴレ

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エレジャイ

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PPスケラ

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ムート枯渇

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上記で上げたデッキ以外にも、巨スケバルーンゴブジャイPPムートラム神器などデュエルモードらしい様々なデッキが見られた。


デュエルモード内での戦略

デュエルモードではデッキ選択だけでなく、状況によって強いデッキを即座に判断するアドリブ力が必要だ。事前にいくつかのデッキ選出のパターンを想定していない限り、game間でのデッキ選択は困難を極める。ここでは予選であったPandora選手 vs Mohamed Light選手のBO3を見てどのような戦略で戦おうとしていたか予想を立てながらデッキ選択について考えてみる。

Game1

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まず一試合目、左側がPandora選手、右側がLight選手。Pandora選手はLight選手の得意デッキであるWBに対して有利がとりやすいラバディガーを選択。意外にも素直なデッキ選択だといえる。Light選手は中コスト呪文を節約しつつ、ラバ、スケラ、ロイジャイ、どのデッキが来てもある程度対応ができる迫撃ディガーを選択。このgameはLight選手が勝利したものの、Light選手は得意デッキのWBデッキを選出できなくなり、ある程度デッキ選択の幅を狭めることにPandora選手は成功した。この状況ではPandora選手側への影響はそこまでない。

Game2

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2試合目、Pandora選手はロイジャイ、スケラ、ラバどのデッキにも対応できるように作られたムートスケラを選択。どうしても落としたくないgameであるため、メガゴ⇒ハンターに変え、防衛をより厚くした。Light選手はCRLAsiaでも使っていた遅延スケラを選択。デッキ内容的にデッキをメタりにあったというよりは自信があるデッキを選択したように思える。このgameはPandora選手が勝利を収めたものの、多くの環境で強いカードを使用した。Light選手はもう少しデッキ選択に工夫ができたようにも思える試合だ。

Game3

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3試合目、Light選手はロイジャイに対してめっぽう強い見親ロイホグを選択。ラバ、スケラを使った後であり、ミラーマッチを考えたゴブ檻⇒ボムタワーの変更はこの状況で強いデッキを熟知している証拠だといえる。しかしながら、それらの環境デッキをかいくぐり、Pandora選手はホグクエイクを選択。見親ロイホグに対して5分以上で戦えるデッキをうまいこと見つけ出せたといえる。テスラの採用も妥当でBestのデッキ選択ができたといえる。勝者はPandora選手。game3はかなり情報戦においてハイレベルな戦いが行われていた。

Pandora選手 vs Mohamed Light選手 まとめ

1戦目で両選手が中型呪文のファイボ、ポイズンを使わなかった点を見るとgame1は様子見をし、デッキを絞った状況で戦うことを前提とした戦いのように思えた。game3になるとPandora選手側のデッキもLight選手目線から見ればかなり絞られているように思えたが、うまくそのメタをかいくぐり勝利した。game全体を見るとLight選手のデッキ選択が相手を誘導しているようにも思えた。1試合目でのデッキ選択である程度戦略の意図を読み取ることができれば、かなり戦いやすくなるゲームモードに思える。まだまだ未発見の部分が多い。


総括

環境デッキが固まっていて、環境内で強いデッキを見つけることは容易ですが、環境外の強いデッキを用いることは難しい環境だ。しかしながら、Finalに残ったプレイヤーは各個人でオリジナルデッキや練度の高いデッキを使用し、うまくここまで勝ち残ってきた。今月勝ち残ったプレイヤーは相手のデッキに対しての研究度合いが高く、かなり高度な情報戦が繰り広げられると予想される。もちろんPSも一級品だ。それらを見られるのがCRL。ぜひ、一緒に白熱したCRLを観戦しましょう!よきアリーナライフを!

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