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剪定について
剪定について
植物を剪定すると、傷ついた部分を修復し成長を促進する反応が起こります。剪定によって植物の成長点(頂点メリステム)が除去されると、植物は新しい成長点を見つけるため、剪定された部分の近くにある複数の休眠中の芽(潜在的な成長点)が活性化します。植物の成長を制御するホルモンであるオーキシンは頂点メリステムから分泌され、植物の成長を調節する役割を果たしています。剪定によって頂点メリステムが除去されると、オーキシンの分布が変化し、植物は休眠中の芽を活性化させるシグナルを受け取ります。これにより、剪定された部分から新しい芽が2つ以上出てくるのです。
分裂組織
植物では細胞分裂は特定の組織で集中的に起こり、その組織を分裂組織(メリステム)と言う。細胞分裂によって細胞数が増加し、その細胞が増大・分化することによって植物は成長する。茎や根など器官の先端に存在するのを頂端分裂組織と言い、器官の長さを伸ばして成長する。
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頂芽優勢
頂芽優勢とは、頂芽の成長が優先され、側芽の成長が抑制されること。
植物の先端にある分裂細胞ではオーキシンというホルモンが合成され、頂芽がある先端で高濃度、根に近い基部で低濃度になります。オーキシンは、細胞分裂を促進するホルモンであるサイトカイニンの合成を抑制する働きがあります。これによって、先端の側芽は小さくなり、基部の側芽は大きくなることで、葉の重なりが小さくなり、効率的に光を吸収することができます。
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