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ライブ後記

WALTZMORE こうのいけはるかです。
8月が幕を開けましたが、どのようにお過ごしですか?

7/24と7/29、僕は二本のライブを終えました。ソロ無観客と、WALTZMOREでお客さんを前にしたライブ。

ライブハウスで歌うこと自体、およそ5ヶ月ぶりでした。こんなこと、ライブ活動を始めてから10年ほど経ちますが初めてのような気がします。
今回は僕にとって、とても特別な体験となったこの二日間のことを綴ろうと思います。

2020.07.24
Kounoike Haruka × 夏未 solo e.p. release live

7月15日、僕と夏未はそれぞれのソロ音源をWALTZMOREの所属レーベルであるTONIGHT RECORDSから配信リリースしました。
僕の作品「NUDE」ではヒップホップ、オートチューンの要素を取り入れた楽曲が入っていたり、夏未の「sapphire」ではWALTZMOREの彼女とは一味違う、ミステリアスで陰影に富んだ一面を垣間見ることができたり 全く別ベクトルの二つの音楽作品です。
(リリースに踏み切ったTONIGHT RECORDS、改めて攻めてるな...と思いました。)

そして迎えた今回のツーマンは、メンバーの脱退もあり表面上バラバラになってしまったようにも見えたWALTZMOREが再び"バンド"として再生するきっかけの夜でした。
WALTZMOREの第2章を始める布石でもあったのです。

WALTZMOREの発表を控え、メンバーのみがフロアで見守る中、二人のライブが始まりました。
お客さんは誰もいない。画面の向こう側で、誰が、どんな表情で、どんなことをしながら、僕らのことを見ているのか全くわからない。最初はなんだか得体の知れないものと闘わなくてはいけないような気がして身構えてしまったけれど、始まってしまえばあっという間のステージでした。

なによりメンバーがいてくれたからこそ、落ち着いた心のまま歌うことができたように思います。
最後の夏未とのコラボも楽しかったなぁ。彼女と一緒に歌うと、自分の声が喜んでいるような気がするんです。

そして終演後は久しぶりにメンバー全員揃っての、WALTZMORE ONLINE CONCERT "Reunion"の開催発表を行いました。
報せを知ったみんなが喜んでくれて、本当に嬉しかったです。

まさしく、WALTZMORE再起のきっかけとなった夜でした。

今回、二人はまったく趣向の違うソロ作品を出しました。しかし、二つは今後とある形で交差していきます。
いろんな可能性を想像しながら、この後の僕らの動きを楽しみにしていてくださいね。

2020.07.29
asayake no ato pre. "風を起こす"

会場に向かう途中、WALTZMOREで最後にライブをしたときのことを思い出していました。
2月23日、会場はTSUTAYA O-Nest。MUSIC MONSTERSというイベントです。
満員の会場で、とても楽しくライブをした記憶があります。あの頃からコロナウイルスの話は水面下で着々と大きくなっていたけれど、まさか今こんな風になっているなんて夢にも思わなかったな。

そしてあっという間に五ヶ月が経過し、サポートメンバーのyokodoriくんを迎えた新体制の初ライブがこの日でした。

ライブ中、「水際の花」というタイトルの新曲を演奏しました。
夏未が僕に歌ってほしいと、メロディを送ってくれて、僕がそれに言葉を乗せた曲であり、WALTZMOREとしては初の共作曲です。
メンバー一度も顔を合わせずにオンライン上のみでアレンジを練りながら完成させるという、初の試みではありましたが、とても愛おしい歌に仕上がりました。歌えてよかった。

そうそう、あと「大展覧会」を歌っている途中で、なぜかはわからないけど涙が溢れてきてびっくりしましたね。
曲の中の世界では今どんなことが起きているんだろう、大展覧会は何事もなく終わったかな。こっちは今大変だけど、頑張ってるよ。なんて、曲の登場人物に語りかけるように歌っていたら、なんとも切ないような、愛しいような、言葉にできない気持ちに締め付けられてしまって...。不思議だったな〜。

とにかく色んな感情に揺さぶられた夜でした。
大変な中で足を運んでくれた方、どうもありがとう。

あとがき

今まで通りのやり方では通用しなくなってしまった現状で、それでも現場で音楽を鳴らすことの美しさに改めて気づかされた二日間でした。
ライブハウスのスタッフが、頑張ってカメラの撮影をしている姿にも心打たれました。
大きな転換期がきているのかもしれない。でも僕はやはりライブハウスという場所を愛しています。
みんなも、その気持ちをなくさないでいてくれたらとても嬉しいです。

はてさて、長々と文章を綴ってしまいましたが、これにてDIALOG 第五回目、終となります。
お次は誰が書き手となるのかしら。楽しみにしていてくださいませ!

こうのいけはるか

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