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ドリームオーダーのデッキ構成とコストについて(前編)

TL;DR

  • スターターデッキを買ったけど開けていない→まずは開封してカードを仕分けましょう

  • チームカードは構築ルールが書いてあるので重要

  • オーダーデッキは「捕一二三遊外外外+フリー枠(DH)」、投手は「先発」を必ず入れる

  • メインデッキは30枚、同じ(番号の)カードは3枚まで


はじめに

こんにちは。DREAM ORDERが発売されてかれこれ1ヶ月少々経ちますが、未だにショップ大会0勝のkurumi.Fです。

先日元大学の後輩(厳密には違う)をティーチングに誘い、その後彼が即横浜のスタートデッキを購入したまでは良かったのですが、約1ヶ月経過してまだ手もつけていない状態だったので、ボイスチャットで説明することにしました。
で、公式サイトあたりを見ながら説明していたのですが、どういう作り方をすればいいのかというところまで細かく書かれていなかったので、経験やQ&Aを確認しながら細かく説明する、といった流れになりました。
そこで、おそらく結構いるであろう「スタートデッキは買ったけどまず何したらいいかわからない」人のために何をすればいいのかというのをまとめてみようかと思います。

まずはスタートデッキを開封しましょう。話はそれからです。

前提

ティーチング会に参加していない方でも内容が理解できるよう、なるべく説明は飛ばさないようにしています。
また、なるべく野球の知識がなくても読めるよう、野球に関する知識を前提にしている箇所も細かく説明しています。
カードの細かい情報(この数字は何を示しているか)・基本的なルールなどに関しては公式サイトや、スタートデッキ封入のクイックマニュアルをご覧いただければと思います。
重要な用語等に関しては(初出時)太字にしています。
例:先攻後攻を決めてからオーダーデッキ先発投手、および野手をオーダー順に並べます。

スタートデッキのカード構成について

例えば、横浜DeNAベイスターズのスタートデッキの商品情報には以下の内容が書かれていると思います。

「投手」東 克樹/C/3枚
「投手」伊勢 大夢/C/3枚
「投手」山﨑 康晃/C/3枚
「捕手」伊藤 光/C/3枚
「一塁手」佐野 恵太/SR/3枚
「二塁手」牧 秀悟/C/3枚
「三塁手」宮﨑 敏郎/C/3枚
「遊撃手」林 琢真/C/3枚
「外野手」大田 泰示/C/3枚
「外野手」桑原 将志/C/3枚
「外野手」楠本 泰史/C/3枚
「外野手」関根 大気/C/3枚
「戦術」勝負師/C/2枚
「戦術」ミートバッティング/C/1枚
「戦術」フルスイング/C/1枚
「戦術」内野警戒/C/1枚
「戦術」外野警戒/C/1枚

セ・リーグ スタートデッキ「横浜DeNAベイスターズ」 - PRODUCTS(商品情報)- プロ野球カードゲーム ドリームオーダー 公式ホームページ

実際はこれにチームカード1枚、タイムカード5枚が加わり、計48枚が封入内容になっています。
上記のリストの中で、「〇〇手」と記載があるカードを選手カードと呼び、残りの「戦術」を戦術カードと呼びます。この段階では名前だけ覚えてもらえばOKです。
まずやることとして、とりあえず各種類3枚ある選手カードから、すべて1枚ずつ抜き取ってください。抜き取ったカードが、実際に出場する選手(オーダーデッキ)となります。
チームカード、タイムカードもそれぞれ個別で使用するので、他のカードと混ぜないようにしてください(重要)

残った選手カード、戦術カードは合わせて30枚になるはずです。この30枚が、メインデッキになります。シャッフルして手札を引いて手札からプレイして…的なことはこのメインデッキで行います。


さて、ここまでで以下のデッキ構成になっているはずです。枚数を確認しましょう。

  • ①チームカード(1枚):打撃判定や、デッキの構成条件について記載されているカード。

  • ②タイムカード(5枚):このカードを裏返すことでメインフェイズ中にタイムを宣言することができる。メインデッキとは別に置いておき、試合開始時に3枚表向きにする(=1試合中に使えるタイムは3回が基本)

  • ③オーダーデッキ(12枚):試合に出場する選手のカードを集めたデッキ。シャッフルはしない。(色々構成ルールがあるのだが、後述)

  • ④メインデッキ(30枚):サポートカードを集めたデッキ。必ずしもオーダーデッキと同一のカードが入っている必要はない(後述)

②のタイムカードに関してはルールの話になり、また使い方に関しては上記で全部なので、それ以外の3点について順に説明します。

①チームカード

デッキに1枚だけ入っています。NPB12球団のチームカードはスタートデッキにしか封入されていないため、なにげに重要なカードです。

チームカード。常にプレイマットの中央付近に鎮座する、地味に重要なカード(引用1)

カードの下に小さく【構築可能カード】と【出場可能コスト】の記載があり、右側にはそれぞれ投手MAX5、野手MAX10の記載があります。
デッキを作成する際にはこのチームカードに書いてある条件を満たすようにする必要があります。(球団限定構築と呼び、このゲームでは基本となる構築方法です。)

③オーダーデッキ

オーダーデッキは出場する選手が入ったデッキです。戦術カードは選手ではないので入れられません。
先程の段階では、スタートデッキの封入カードから選手カードを各1枚ずつ抜いてオーダーデッキとしてくださいと説明しました。
オーダーデッキを確認してみます。例として横浜DeNAベイスターズの場合で説明しますが、どの球団であっても以下のような投手が3枚、投手以外が9枚の構成になっていると思います。

  • 投手:東、伊勢、山﨑

  • 投手以外:伊藤、佐野、牧、宮﨑、林、大田、桑原、楠本、関根

先程のチームカードで「野手」という記載があったのですが、上記の「投手以外」の選手は全員野手です。
一部の野球に詳しい人に「投手以外が野手」と話をすると「DHは野手じゃない!!!」「投手も野手だろォ!!!???」と言われることがありますが、このゲームにおいて投手以外は間違いなく全員野手です。
チームカードを確認すると、

投手 MAX 5
野手 MAX 10
【構築可能カード】《ベイスターズ》の選手カード + 戦術カード
【出場可能コスト】15

と記載があります。
これらの情報を整理すると

  • 投手の合計コストは5まで

  • 野手の合計コストは10まで

  • オーダーデッキに使用できるカードは《ベイスターズ》の選手のみ

  • 投手+野手で使用できるコストは15まで

となります。4番目は「当たり前だろ何言ってるんだ」と思われるかもしれませんが、わざわざ記載しているということは出場可能コストが投手MAXと野手MAXの和より低いチームカードが存在するということです。この記事では説明しませんが、そういうパターンがあるということだけ覚えておいてください。

というわけで、オーダーデッキに入っているカードのコストを確認してみましょう。

  • 投手:東(2)、伊勢(1)、山﨑(1)→合計4コスト

  • 野手:伊藤(0)、佐野(3)、牧(2)、宮﨑(2)、林(0)、大田(0)、桑原(0)、楠本(0)、関根(0)→合計7コスト

合計で投手4、野手7となり、チームカードに記載されているコストを下回っていることがわかります。厳密には投手のコストの計算方法は違うのですが(後述します)、オーダーデッキのコストは問題なさそうです。
これでオーダーデッキの説明は終わり!……としたいのですが、まだ重要なチェックポイントがあります。
投手のカードは下の方にちっちゃく書いてあるカードのマークに書いてある単語を確認(数字は一旦見なくていいです)して、野手のカードは「〇〇手」の部分を確認してください。それぞれ、以下の記述があると思います。

  • 投手:東(先発)、伊勢(中継ぎ)、山﨑(抑え)

  • 野手:伊藤(捕手)、佐野(一塁手)、牧(二塁手)、宮﨑(三塁手)、林(遊撃手)、大田(外野手)、桑原(外野手)、楠本(外野手)、関根(外野手)

ゲームのルールとして、最初に「先発」の投手を準備する必要があります。そのため、オーダーデッキには必ず先発の投手が1枚以上入っている必要があります。投手に関してはコストが揃っていれば、先発以外の条件はありません。
野手については、以下の条件が満たされている必要があります。

  • 捕手、一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手を各1人以上

  • 外野手が3人以上

  • 合計が9枚であること

ブシロード公式のデッキログでも「捕一二三遊外外外」+投 (引用2)

野球の知識がないとナンノコッチャだと思いますが、ひとまず「捕一二三遊外外外」で覚えてください。これだと8枚になって1枚足りないですが、9枚目は上記の8枚の条件を満たしていればどの野手を入れてもOKです。野球的にはDH(Designated Hitter、指名打者)と呼ばれているポジションになります。大谷翔平選手が投手をやらない日によく入っているポジションです。
現在のドリームオーダーではまだ採用されていませんが、実際の野球ではDHなしというルールがあり、その場合は投手が9人目の野手として入ることになります。
(大谷選手はよく投手兼DHというよくわからないポジションに就いていますが、あれは彼がすごすぎるので特別に設定されたルールです)
ドリームオーダーではDHを明確に区別せず、とにかく先述の条件が満たされていればOKです。外野手が4人いるのは、1人をDHとして扱うためなのです。

打順に関してですが、提示するのは実際に試合をする際に確定するので、デッキを組む段階では厳密に決めてなくてOKです(デッキができた後に能力や効果を確認して、どう配置するか決める)。スタートデッキの編成でいくならとりあえずクイックマニュアルの遊び方に記載されている(プレイマット上の配置)通りにやってみて、選手を変えたときなどにどうすればいいかよくわからなかったら、スポーツナビなどを見て近い日の実際の試合のスタメンを参考にしてみましょう。なんとなく4番付近に強そうな選手が集まっていることがわかるのではないかと思います。これはドリームオーダーでも基本一緒です。
ゲームに慣れてきたら野球のセオリーを無視して自由に組んでみましょう。

もう一つ、メインデッキには重要なルールがあります。
それは「同じ名前の選手を複数入れることができない」です。
スタートデッキでは気にすることはないですが、ブースターパックでカードを強化する際に注意する必要があります。

④メインデッキ

オーダーデッキは制約条件が多く確認が大変だったと思います。
メインデッキはオーダーデッキに比べるとシンプルなので、ここで説明することはそこまで多くありません。
チームカードを確認する内容はここだけです。メインデッキに関しては、コストを気にする必要はありません。また、オーダーデッキに入れていないカードをメインデッキに入れることが可能です。

【構築可能カード】《ベイスターズ》の選手カード + 戦術カード

メインデッキのポイントはざっくりと説明します。

  • 【構築可能カード】の条件は守る

  • 戦術カードは、球団限定構築の場合でも球団が異なっていてOK

  • 合計は30枚

  • 同じカード番号のカードは3枚まで

  • 同じ名前で、カード番号が異なる選手カードを複数入れられる

  • 【本領発揮】【覚醒】はオーダーデッキと同じカード番号でないと発動しない

まず1つ目、2つ目ですが、選手カードに関してはチームカードと同じ球団の選手を使います。戦術カードについてですが、スタートデッキ封入の戦術カードはシンプルなシルエットで表現されています。ブースターパックに封入されている戦術カードは選手カードのように写真を用いていますが、違う球団の戦術カードを使用しても問題ありません。(同じカード名の戦術カードは、すべてカード番号が同じです)

3つ目の合計枚数は30枚で固定です。他のカードを入れる場合は必ず入れ替えになります。
ショップ大会で、実は29枚しかカードがなくて失格になったみたいな話も聞くので、試合前にメインデッキの枚数はきちんと確認しておきましょう。

同じカード番号のカードについてですが、3枚まで入れることができます。
もしスタートデッキのカードを3枚メインデッキに入れたい場合は、もう一つスタートデッキを購入するか、シングルカードを扱っているお店で購入するなどで用意する必要があります。
同じブースターパックに収録されている同じ選手でも写真違いのカード(SR、UR、SP、SSP)は、すべてカード番号が同じです。
またオーダーデッキには同名の選手のカードを入れることはできませんが、メインデッキは同名で異なるカード番号のカードを3枚ずつ入れることができます。
こちらはヴァイスシュヴァルツなど他のキャラクター系TCGに近く、ホロライブの「ときのそら」でも色々なカード番号のときのそらがいるようなイメージでとらえていただければOKです。(ヴァイスの場合同じカード名を4枚まで入れられる)

左右でカード番号が違い、能力も違うのでそれぞれ3枚入れられる
(本領発揮・APの関係でオーダーデッキに入れるのは基本右側)(引用1)
左右でカード番号が違い、能力も違うのでそれぞれ4枚入れられる
余談ですが、この2枚は今年に入るまで制限カードで、両方使用することができませんでした
(引用3)

ただし、戦術カードは先述のとおり同名カードの写真違いでもカード番号がすべて同じため、1種類3枚しか入れられないことには注意してください。(無地の勝負師を3枚入れて、ベイスターズの写真の勝負師を3枚入れるということはできません)

最後はゲームルール的な話になるので細かくは触れませんが、オーダーデッキで使用している選手カードをメインデッキにも入れる理由が【本領発揮】と【覚醒】です。
特に「捕手」については、【本領発揮】により強振ミート両方にサポートDPが振り分けられている形になっているため、オーダーデッキで使用していない選手カードをメインデッキに投入するのは避けたほうがよいです(サポート能力の半分以上が意味なくなってしまうため)。
オーダーデッキ外の選手カードをメインデッキに使う場合、単純に相対的にサポート値が優れていてサポートカードとして使いやすい性能であることがほとんどです。(横浜であれば桑原など)

おわりに

ここまでご覧いただきありがとうございました。
前編としてはここまでになります。とりあえずスタートデッキを開封して、必要なデッキを揃えてもらうことはできましたでしょうか?
後編では、オーダーデッキを組むにあたって重要なコストの考え方についてお話できればと思います。

引用1) プロ野球カードゲーム ドリームオーダー 公式ホームページ
引用2) DECK LOG(デッキログ)
引用3) カードリスト | ヴァイスシュヴァルツ|Weiβ Schwarz


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