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あした「ピンクとグレー」をみにいくので原作おさらいしてみた

今日ついに「ピンクとグレー」が公開になったので、明日の鑑賞に備えて前に読んだ原作をふりかえって楽しみなシーンをまとめてみた。
公開前のインタビューとか読むと、映画は結構原作をアレンジしているらしいから私が挙げる楽しみシーンは映画で描かれるかどうかは分からないけど、「原作のストーリーしか知らない今すきなところ」を話せるのはいましかないじゃん!って思ったら、なにかメモしておきたいなと思った。

・高校の文化祭でのバンドシーン
文化祭でごっちとりばちゃんが披露する自主制作曲の「ファレノプシス」はストーリーの大きなカギになっている。
まあそれはどう使われるかは置いといて、このバンドでりばちゃんはボーカル、ごっちはギターを担当するのだ。
予告映像でも既出だが、このまあなんとも言えない青春の1ページはストーリーの中でも最高にキラキラしている場面だし、なんと言っても普段はドラムを担当している中島裕翔くんがギター、さだまさしさんのドラマでギターを練習して今では趣味に発展している菅田将暉くんがボーカルと、普段とは違うポジションでバンドを組むのだ。きっと撮影中に仲を深めた2人のことだから、イチャコラしながらギターを教え合ったりセットのドラムで遊んでいたに違いない。カワイイ。好きだ。たのしみ。

・ランチで賭けをしているシーン
渋谷が舞台の本作では、実在するお店の名前ももちろん出てくる。
このシーンはテストが終わったあと、金欠の2人が昼は①ラケルのオムライスか、②一蘭のラーメンか、③ビックカメラ横のマックで100円バーガー×2か、という選択肢で悩んだ末に、東横線の改札から出てくる人の性別で昼を決めるというゲームをするところだ。今考えるとここでも「男か、女か」とファレノプシスの歌詞に共通するワードが飛び出してきていた。
最終的に2人は、雑誌のスナップ協力をして当時の所持金では食べられなかったであろうハワイアンバーガーショップでランチする。
配役が決まったあとにこの文章表現を再読した時、情景や2人が話している声のトーン、笑い方が驚くほど鮮明にリアルに想像できたのだ。中島裕翔くんはあの天真爛漫な笑い声と楽しいことがあるとついのめり込んでふざけてしまういつもの様子。菅田将暉くんはアノCMでも見慣れた、ちょっとチャラい男口調で人を茶化してニヤニヤしてる表情。まさにこの2人なのだ。好きだ。見たい。
山手線渋谷駅で下車し、7〜8番ホームあたりにある階段を上って改札を出て井の頭線に乗り換えて高校に通っていた私としては、いつも近くを通っていた今はなき、東横線の旧ホーム近くで笑いながらそのゲームをしている2人が本当にいたんじゃないか?という気がしてならないのだ。

・2人で獅子座流星群を見るために夜更かしするシーン
絶対にこのシーンだけは外せない。このシーンのワンフレーズ「それは恋とか愛とかの類いではなくて。」という部分は、超有名ジャニヲタブロガーのあややさんのブログタイトルでもある。私があややさんのブログタイトルを初めて見た時に「こんなにジャニヲタを感情にぴったりなフレーズ思いつくあややさん、本当にただ者じゃねえ!」って思っていたけど、ただ者じゃねえのはシゲアキ先生だった。(土下座)
でもあややさんのリサーチ力と文章構成力には目を見張るものがあるし、本当にすごい人であることに変わりはない(大好き)
さてこのシーンは9〜11歳の幼少期のシーンなので、もし映像化されたとしても中島裕翔くんも菅田将暉くんも多分登場しないだろう。だとしても、このシーンから読み取れる(あくまで私の主観だが)2人の運命を予感させるような表現がどう取り扱われるのか、はたまた取り扱われないかもしれないが、一個人の解釈としては、流れ星がやっと流れたのにすぐに眠ってしまうごっちと、それを見てなんとも言えないまさに「愛とかの恋とかの類いではない」感情をもつりばちゃんというシーンは、結末を知った時に真っ先に思い出した伏線(と私は思ってる)シーンだったのだ。
あと流星群とかのネタは、東野圭吾氏の「流星の絆」の兄弟愛をつい思い出してしまうことや、午前2時に望遠鏡を担いでいってしまう青春ソングや、9時の門限があるけどなんとなく一緒に星空を眺めていたいココロを歌詞にしちゃう八乙女光くんを連想させることが、わたしが好きな世界観と似ているので若干先入観が入っているということは考慮したい。

長々と書いてみたが、実際には原作小説と映画そのものは構成も変えてみたりしているそうなので、違うものとして捉えるべきなんだろうと思う。原作があるものだとどうしてもその世界観が好きな人は忠実な再現を求めてしまうこともあるかもしれないが、この作品に関してはそもそも別物のエンターテイメントとして母体を変えて表現するつもりのようだ。
映画制作についてド素人の私だから細かいあれこれが言えるわけではないし、ここまで見たいシーンとか長々と書いてみていて言うのも難だが、とにかくまっさらな気持ちで映画を見たいと思う。
だって映画を見る前から映像化ではどう構成し直すんだろうとか、あれこれ考えさせられた映画は初めてだし、観客にそう考えさせているという時点でみんなの想像で何通りにもストーリーの解釈ができてしまうということだ。それだけ私たちを楽しませてくれる「ピンクとグレー」だから、面白くないわけがないのだ。

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