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車いすからベッドへの旅

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毎日、天井を見つめている。ベッドで横になっていると、ぼくの六畳の部屋半分と、ヘルパーさんが仮眠する隣の四畳半三分の一ほどしか視界には入らない。 かぎりなく狭い世界の中で、なにを考…
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#人間関係

ことば

 最高の一日だった。  自分を確かめられた一日だった。  考えさせられる一日でもあった。 …

投げかける

 あの日、ぼくは扇町公園での集会に参加していた。 山にかこまれた施設で、生涯を過ごすつも…

お米

 佐野くんがいつものペースで、台所からゆっくりとベッドのそばへやってきた。 お米の入った…

お米になりたい

 こんがりきつね色をしていた。見ているだけで、サクサク感が連想できた。  ぼくは昼ごはん…

ご苦労さまです

 週末になると、彼は施設へ面会にやってきた。  話したいことがいっぱいありそうな顔をして…