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車いすからベッドへの旅

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毎日、天井を見つめている。ベッドで横になっていると、ぼくの六畳の部屋半分と、ヘルパーさんが仮眠する隣の四畳半三分の一ほどしか視界には入らない。 かぎりなく狭い世界の中で、なにを考…
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#若いヘルパーさんたちへのメッセージ

牛すじの行方

 ただいま、午後十時二十分。オシッコをガマンしながら、この原稿を書きはじめる。ベッドの上…

くすんだ緑の野球帽

 すこし顔を左へむけると、ぼくの視野の中へくすんだ緑の野球帽が独特な存在感を漂わせながら…

かたむいた長屋から

 目が覚めると、もう泊まりと朝のヘルパーさんとの交代時間だった。ゴールデンウィークのころ…

ゲームで乗りきる

 おトイレから食事までひとりでできないぼくの生活は、多くのヘルパーさんたちがシフトを組ん…

一人ひとりの暮らしかた

 二十五年間、介護をする人たちと文化住宅の一室を借りて生活を続けてきた。  長かった施設…

Aさんの戦争体験

 天皇代替わりの奉祝ムードの中で、ぼくはすこし割りきれない気持ちで毎日を過ごしていた。 …