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ただいま、午後十時二十分。オシッコをガマンしながら、この原稿を書きはじめる。ベッドの上…
十歳ごろだった。 施設には、毎日のように学生ボランティアが訪れて、食事やお風呂の手伝…
なにも書きはじめていないモニターを、ぼくはしばらく見つめていた。 ぼくの生きてきた長い…
すこし顔を左へむけると、ぼくの視野の中へくすんだ緑の野球帽が独特な存在感を漂わせながら…
目が覚めると、もう泊まりと朝のヘルパーさんとの交代時間だった。ゴールデンウィークのころ…
「思いこみコロナ」のおかげで、ずっと通いつづけてきた作業所と疎遠になり、毎日のように昼…
「ぼくを探す旅4」を書こうとして、4に目が行ってしまった。縁起が悪い数字だ。 この間は、noteのどのカテゴリーも、見事に九本目でそろいそうになった。 「九かぁ、縁起が悪いなぁ…」などと、必死でつぎのネタ卸をがんばった。 そういえば、欧米では十三が不吉な数らしい。 よく読めない地名シリーズに登場する「十三(じゅうそう)」は、阪急電車の乗り換え駅の代名詞に近い存在だ。 以前、住んでいた文化住宅は、阪急の三つの駅の中間にあり、通っていた作業所もなぜか同じような図式
おトイレから食事までひとりでできないぼくの生活は、多くのヘルパーさんたちがシフトを組ん…
二十五年間、介護をする人たちと文化住宅の一室を借りて生活を続けてきた。 長かった施設…
天皇代替わりの奉祝ムードの中で、ぼくはすこし割りきれない気持ちで毎日を過ごしていた。 …
ぼくの身近にも、そろそろコロナの影がしのびよっている。およそ三十人ちかくのヘルパーさん…
朝、いつものようにラジオのスイッチが入ると、PM2.5は飛んできているものの、大阪はよく晴…
ぼくのガラケーの登録名「弁慶が止まらない」くんは、仕事と趣味のお節介が高じて、ほんとう…
ついさっきのこと。 ぼくは、このマガジンにまったく別のことを書こうとしていました。 十行ほど進んだところで、急にオシッコがしたくなったんです。 さっそく、ソーシャルディスタンスを守りながらぼくの言葉をパソコンに入力してくれていたSくんに、お願いしたんです。ベッドの上でのけぞるほどになっちゃって…。 彼は入力を中断して、要領よくシビンを受けてくれました。 無事、オシッコを出しきった瞬間、ぼくははっきりと言ってしまったんです。 「マル!」。 一瞬の間がありました。