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写真をPNGに変換すると、EXIF情報はどうなるのか?

カメラで写真を撮ると、画像にEXIF情報が記録されます。このEXIF情報、写真をPNGに変換すると失われるのでしょうか?

検証と結果

iPhoneで撮影した写真(画像A)と、それをMacのプレビューアプリでPNGに変換したもの(画像B)を、それぞれ写真アプリで見てみました。

まず、画像Aの情報は、こんな感じです。

画像1

画像Bは、こんな感じ。

画像2

「Apple iPhone 12 mini」の右側を見ると、しっかりファイル形式が違うのがわかります。そしてEXIF情報である焦点距離やF値などはどちらとも表示されています

ちなみに、↑のスクリーンショット自体の情報を確認すると…

画像3

このようになります。まあスクリーンショットにはF値も何もないので、そりゃそうだって話ですね。

ということで、EXIF情報は変換後も保持されると見て良さそうです。

※以下、余談です。

きっかけ

そもそもこの検証をやるきっかけになったのは、PNGフォーマットについて調べていたときのことでした。

WikipediaのPNGについてのページによると、補助チャンクという領域にEXIF情報を保持できるようです(補助チャンクの項を参照)。

ですが、ネットで検索をしてみると、「PNGはEXIF情報を持たない」と断言しているページが多かったのです。

ならどっちが本当なのか?検証してみよう。という流れです。

補足

そもそもなぜこんな食い違いが起きたのか?推測ですが、それっぽい手掛かりはありました。

PNGの仕様書の「10. Appendix: Revision History」を見ると、15 July 2017 (version 1.5.0)にeXIf chunkが追加された、とあります。

そして、「PNGはEXIF情報を持たない」と断言しているページは、ほとんどが上記仕様変更の前に作成されていました(中には今年作成されたページなのに断言してるやつもありましたが…)。

要は、情報が古かった、という話なのでしょう。

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