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薪を焚いていた頃から、木苺が膨らむまでの4ヶ月 2

分かれ道に立った。それは5月末までしか使えない痛み止めについてでした。一つ目の道は、期限いっぱいまで痛み止めを3種類しっかり服用し、できるだけ普通の生活をするか。もう一つの道は、胎児への影響を早めに考慮し、また自ら6月以降の痛みに耐えるため、痛み止めを少なくしてできるだけ痛みに慣れるか。

どうしても胎児への影響が頭から離れず、後者の道を選びました。先生は、大変だよ、と言っていました。選んだ薬は1種類、頓服で、一日2回まで。私としては、できるだけ一日1回を目標にし、5月後半からは使わない日も作れるようにしたかった。

この選択で、その後どうなったか。実は目標通り、痛み止めを使わなくても耐える日が何日か、5月最終週にはありました。3、4日服用しない時もあり、この結果については満足しています。赤ちゃんに問題はありませんでした。

工夫したのは、薬を服用するタイミングです。一番痛むのは、朝起きる時。なので、寝る前に服用し、朝起きる時はちょうど薬が効いていて、できるだけ苦労が少なく立ち上がり、早めに散歩をして血行を促す作戦が最良でした。

外出の用事がある時は、もう一つ服用してもよい、というように自分に許可をします。そうすると気持ちも楽で、服用しなくてもがんばれる時も多々ありました。

とはいえ・・・やっぱり痛いものは痛いです。薬を服用していても。立ち上がってからは唸りながら、しばらくは歩行器(市町村の保健センターで貸してくれます。利用者の年齢を言うとびっくりされました・・・本当は高齢の方優先にしたいところだったと思います、申し訳ないです)を使ってから、やっと離れるという動きが毎日です。

そして、唸る。これについて、今でも反省していることがあります。我を忘れている部分もあり、「なんでこんな目に」とか「もう嫌だ」とか、弱音を吐くわけですが、「死んでしまいたい」と言ってしまったことに、後悔しています。

家族も、そう言われたってどうしようもできないし、何より、赤ちゃんが聞いていたのではないか・・・

弱音を吐いてはいけないというわけではありません。私は、根拠のないポジティブよりは素直なネガティブを表に出したほうが心には良いと考える方です。ですが、痛みに慣れ、耐える道を選んだのは赤ちゃんを守るためではありましたが、こんなことでは、果たしていい選択だったのか。

この春を乗り越え、真夏が来た今では、「暑い暑い」とは言っていますが、前に比べ痛みより赤ちゃんの方にやっと意識がいくようになりました。埋め合わせのように聞こえるかもしれないけれど、素直な気持ちで「きみは素晴らしい子だともうわかっている」と、赤ちゃんに声をかけています。



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