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これからどうしたらいいのだろう?

赤ちゃんを連れて冬のお祭りへ行きました。まだお祭りの意味がわからない赤ちゃんは、寝てしまいます。氷の中のろうそくの火を見て、考えます。脊髄腫瘍のこと、これからどうしたらいいのだろうか。

-手術をするのか-

 大病院の先生は、手術で取れると言います。ただし、一年、一年半くらい、リハビリがあるそうです。

 また、地元の整形外科の先生は、手術後に残る可能性がある障害について教えてくれました。位置的に下半身に出ること、例えば、自分で排泄したのがわからなくなる、など。

 この先生は言います。「今の幸せを享受するので十分ではないですか?」

 つまり、リスクが高いということなのでしょう。腫瘍が取れれば、次は神経痛のない妊娠が望めます。でもそれと引き換えに、長期のリハビリで我が子の世話ができない、障害が残れば夫ただ一人に育児と介護がのしかかります。私達にとっては現実的ではないと思いました。

-小さくなるのか-

 良性といえど、時間経過とともに少しずつ大きくなる可能性があるそうです。そうなると、また神経に触れて激痛が走ります。

 まあ、合併妊娠のときとは違い、痛み止めが飲めるのですが。

 小さくはなるのだろうか…病院の先生は、「ならない」とのこと。鍼と漢方のおじいちゃん先生に聞いてみます。「なった事例はあります」

 「でも長いよ。待っていたら、次の妊娠の機会を逃してしまうくらいだよ。」

 すごく迷います…でも、まず今抱っこしているこの赤ちゃんのことを考えて、次の妊娠については忘れようと思いました。

ただし、腫瘍が大きくなって再び痛くなるのはできるだけ避けたい。私が毎日泣き叫んだら赤ちゃんはもっと泣いて苦しみます。小さなこどもの精神にどんな影響があるのか…怖いものがあります。

 そして、一抹の希望…小さくなるのか、努力したらどうなるのかな。できることがあれば試そうかな。

 同じ悩みを抱える方々は、それぞれ迷いがあると思います。手術に踏み切る、そのまま共存する、どの道も、悩んで悩んで決めるんだなと、

 優しい色のろうそくの火を見てやっぱり考えるのでした。

 

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