迸る蒼 #036
トーストが焦げた匂いがした
何やら不吉な予感がした
どうにも外は明るすぎて
何か隠されている気さえしたんだ
当事者意識が欠けたままの町
僕には関係のないことばかり
ひとりよりひとりだって思った
外は明るすぎる
変わらず聞かん坊の身体に
出所不明の熱が帯びる
言葉遊びで騙して眠れたら
夜がくれば何か変わるかな
幾度目かもわからなくなった
祈りを捧げた
いつだってあなたのとなり 笑って過ごせたら
後悔のない毎日を余裕で過ごせたら
分からない事 分からない儘
祈りの麦芽は育ちすぎて
迸る躁
そうして嵐が去ったら
理由のない衝動の尾を掴んでしまう
しどろもどろになる魔法
それは心の隙が産んだ幻想
夜勤明けの空模様
誰にだって歪んで見えた
分からない事 分からない儘
祈りの麦芽は育ちすぎて
孤独を増す笑み
いつだってあなたのとなり 笑って過ごせたら
後悔のない毎日を余裕で過ごせたら
分からない事 分からない儘
祈りの麦芽は育ちすぎて
迸る蒼
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正直言って、現在私は新しい曲を書く必要などほとんど無いのだが、それでも生まれてくるのには、どこか希望の影を感じるところもある。結局すべて自分の中から気まぐれに現れたり、隠れてしまったり、その抑揚の中で一喜一憂しているに過ぎないが、いつかなにかの助けになればいいと、そう思う。
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