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07/28- 早歩きにマスク

07/28 08:30-25:45

バニラの苗が売れたあと、「とおくまでいこうねバニラ高収入バニラバーニラこのはるやすみ」の短歌が頭の中にリフレインしていた。すごく録音的な短歌だからか、頭の中に「鳴る」という感じが強い。それはそれとして、圧を感じるお客さんが多くてちょっとしんどい日だった。


07/29 08:00-25:15

幕張あたりに行っていた。服を買う緊急性のあるとき、南船橋のららぽーとに行くと結構解決する。スイス旅行直前もお世話になりました。

南船橋の駅から見える、薄甘いトーンの壁をした団地とタワマンの風景に勝手に郷愁めいた思い入れを感じていた。なんか見通しが悪くなったなと思ったら、変なららぽーとの建物が建ってた。
このあたりの説明しきれない風景、写真ならパックできるような気がする。
人の存在が都市のあらわれのパラメータになっていない不気味さをとりあえずつぶやきにしたのが「骨組みだけの都市」だった。住まいが押し込まれた幕張のマンション地帯とか、コンビニもない茫洋な駅前とか、延々と続く鉄道の高架とか、働く場所しかないビル街とかがとりあえず集積しているのを骸骨的な都市と言ってみたけど、それって文字通りのゴーストタウンじゃんとも思う。
必要最低限のものを置いて作ったような都市で、何かが集まるための核みたいなものが欠けているなと思う。阿佐ヶ谷が10回アド街に出る間に、幕張は1回くらいしか特集されなさそう。原広司がいうところの「逃亡者の集落」なのに、集落が内側に何も囲い込んでいない。ギリギリ各住戸が各集落として成立しているといえるとすると、ここに住む人たちはお互いから逃亡していることになる。
海浜幕張に、でかいアトリウムに予備校があったり、ミニストップが2フロアに分かれてたり、ベローチェとサンマルクが同時に入居してたり、手腕がイカレまくっている駅ビルがあって度肝を抜かれた。
写真は撮れれば暑い時期でもいいかもしれない。面白いことがたくさんしたい。


07/30 09:00-25:30

一日の大半を注ぎ込んだ身の周り品の漂白が全然結果を出さず、何も白くできなかった。ほな今日は何もしてないってことかえ。


何も進まない日が怖い。色んなものを漂白剤に漬け込んで、買い物やクリーニングをしていた。というのも、7月の終わりを目前にして、まずは一旦先送りにしていたことを消す日にしていた。明日は自分にとってだけは大きなsteppin’ outな進歩があって、それと併せて心の中の色んなデブリを掃除することを目的にしていた。先送りにしていたことを消した達成感で油断して、夕方からは惨憺たる何もできてない時間が過ぎた。この前の日記でも書いた通り、自分を原点に置いたコンパスで誰の方も向かない生活になってしまって苦しかった。きっとみんなこういう日をノーダメージで過ごしてるのに(おれはこんな日を過ごしている場合じゃないからこそダメージがでかいんだけど)。


目上の人を待たせるのが怖い。バイト先でも、お客さんにいくつも声をかけられてるのにゆっくり動いている人を見ると怖くなる。お客さんの心に生じた違和感が自分にも響いているような気がしてくる。


自分のいるコミュニティを誰かが見下げるのが怖い。なるべく積極的な共同体として見えていてくれないと、それごと自分が評価されるみたいで不服に思えてしまう。結局まずは自分が何にでも参加して、しっかり動くことで「しけた奴ら」だと思われるのをなんとか避けようとしてしまう。

自分のせいで周りの士気が下がるのが怖い。「なんかやる気なくなっちゃったな」とか、「もう帰ろうかな」とか、少なくとも言い出す側にはなりたいと思わない。この前は初めて「なんかもう分かんなくなっちゃった」みたいに悪態を大声でついてみたけど、あれは自分にとって殻を破る意味があったんだろうか。


人前で感情を偽るのが怖い。「笑顔を見せてなきゃいけない状況」にとことん弱い。高校のくだらん行事で時間が押していることに気づいていながらも笑顔で進行しなきゃいけない司会役を任されたあとにメチャクチャ泣いたことはまだ友達にもイジってもらえてない。


QOLが0点ではない証拠に、とりあえず日記は捗ってるというか、最近その重みは増している。日記が捗る日々は本業が捗らない日々だから、明日には軌道修正しないと。


07/31 09:00-26:00
月末は日中は調子の最高点が高くなる。やり残していたことを月内で消化すべく歯医者に行った。散々な診断結果を受けたけど、保険証を出した後ちょっと久々に話す友達に会ったのはかなり面白かった。こういう粋な場面があるから診察前の待合室でも沈み切らないで済む。
研究室のお勉強会テイストなゼミでも外部ゲストの方とのとっても貴重な出会いがあった。たくさんお話したあと、もしかしなくても同い年だと思われることに帰宅後気づいて、どしっとした落ち着きに憧れを感じつつ、この差を少しずつ縮めていくぞと決意したり。
ちょだとストレスに晒されそうだと思いながらスケジュールを見ていたけれど、過ごしてみたらどことなくギラっとした日になった。お陰で月末こと心の締め切りにギリギリ間に合うように進歩が出た。

08/01 09:00-26:30
旅行前。慌ててお皿を洗いまくる。

08/02-08/03

真鶴に行ってた。人に見える場所に置いておきたい記憶はあんまりなく、ゆったりした時間。

終わってからすぐにメールフォルダをチェックしたのは偉かった。結果玉手箱みたいに現実に引き戻されたけど、鈍感さは防御力だから、逃げてたら戦えない。
「何にでもなれるよ」と言われて育てられてきた自分の不可能性にここに向かい合わされてるけど、自分の渡る橋は自分でしかかけられないらしい。
これからは、自分が自分であることを過去ごと断罪されるような気分になることは少しでもなくしたい。プライドの高さも、動き出す遅さも、決断の遅さも棄却しなきゃ。

08/04
束の間でお金を稼ぐ。

08/05 10:00-25:15
明後日から後輩の調査に合流する形で始まる東北旅行に、どこに寄ってから行くかを検討する間にもうすぐになってしまった。夜行バスを確保するにあたり重大な一悶着があった。

夜行バスを取ろうとすると、もう直通がほぼ埋まっている。途中で乗り換えるバスも、サイトのタイムラグで結局片方しか確保できず、すっとんきょうな便をとってしまう。
結局現地の状況とも鑑みて、寄り道せず青森に着く新幹線を取ることに。安くないキャンセル料も払って、夜行バスよりも結局5000円くらい余分にかかってしまった。
思い返してみると、今まで夜行バスがうまく取れずにミスることはなかった。かなり姿勢を正された気分になっている。察するに自分はこういう明快な失敗からははっきり学ぶことができる。電車の中に財布を置いて以来、立ち上がる時に席を確認する癖がついたように。

気分を叩き直されたので、自律的生活を立ち上げるためにマネーフォワードを全面改革した。いつも持ち歩くノートにも支出管理のページを設けた。

08/06 09:00-25:30
体調が戻ったのがすごく嬉しい。歩く速さは体調のバロメーターというけど、早歩きな自分が帰ってきたのがとても感慨深い。
このまま生活習慣も25-7時の生活が続いたら、自分の日々はゾーンに入るんじゃないかと思うので、この日記は大事にしていきたい。

そんかわけで調子がいいので、ご飯を30分でこさえた時、ゲームとかで息継ぎせずに次のイベントに移行できた時、急行に乗って人生を進んでるなという心持ちになる。走り切れるテンポで生き急がなきゃな、と、進路を調べながら思った。「これは短距離走なおかつ長距離走」って今月のBGMでKREVAも言っている。

08/07-10

青森へ調査旅行。色々自分の栄養になるものがあった。
「何が楽しくて…」と思いながら、旅行先のバスで色んなサイトを真顔で捌いているが、速く泳ぎ続けるにはぐっと息を止めるのも必要。

半分以上を家の外で過ごしている今月。上に書いた息を止めるような時間が足りていない気がする。別に息を止めるのって苦しいわけじゃないのを再認識したい。生活の組成が狂っている気がする。早歩きし始めた自分に酸素マスクのトレーニングをさせたい。

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