キンコン西野 伝説のスピーチ「人生に失敗など存在しない」平成30年度近畿大学卒業式

「過去は変えられる」

最初聞いたとき、「は?」って思ったの覚えてる。

過去はすでに過ぎ去ったもの

変えることなんてできない、って。

でもよく考えると、やっぱり過去は変えられる。


どういうことか


ここには「事実」と「解釈」のカラクリがある。


500mlの麦茶があったとする。

この麦茶を目の前にしたとき、

「500mlの麦茶」という「事実」に対して

「500mlは少ないなぁ」
「麦茶より烏龍茶が飲みたい」
「誰かが忘れていったのかな?」

などの「解釈」は無限にある。


キンコン西野さん自身、

漫才師としてスピード出世を果たし、

レギュラー番組を勝ち取った。

しかしその後、絵本を書き始めると

多方面から批判を浴びた。

この過去は変わることはない。

でも過去起こった事実に対して

「俺は間違った道を歩んでしまった」
と解釈するか

「周りと違うことをしたから周りと違う結果が得られたんだ」
と解釈するかで、心の状態は大きく変わる。


「過去は変えられる」

このときのスピーチで西野さんが言いたかったことは

「過去起こった事実は変えられないけど、過去の事実に対する解釈はいくらでも変えられるよ」

と言いたかったのではないか。

だとすれば、過去にどんな経験をしようが、
これからどんな経験をしようが、
自分の解釈次第でいくらでも美化できる。