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ラジオ

昔からテレビよりラジオが好きで。

しかもAMのザラザラした音とか、
途中で電波が途切れてピーってなるのが好きで。

受験生の頃、勉強の合間にオールナイトニッポンを聞くのが楽しみで、
あのオープニングの曲が流れた瞬間ワクワクして勉強を中断して聞き入いった。

というか、オールナイトニッポンを聞くために
遅くまで勉強してたようなものだ。

中島みゆきさんのオールナイトニッポンだったかな、

夜中にみんなで何か同じ物を食べるコーナーがあった。

一人だけど、その時は一人じゃなくて、みゆきさんとリスナーとみんなで食パンとか卵かけご飯とかを夜中に食べた。

1週間前に来週は何を食べるからと告知してくれて、それを知ってから送ったであろうリスナーからのハガキのエピソード読みながら。
ニヤニヤしながら食パンを買って机の引き出しに隠して準備した。

もちろん私もハガキを送った。1度も読まれなかったけど。

「今、夜中に家族が寝てる間にそーっとみんなで同じ物食べてる」
その感じが楽しさを倍増させたんだと思う。

ラジオは聴覚だけで、視覚の情報がない。

だから
集中して色んなこと想像して聞くから、
そこにテレビにはない親近感と臨場感があるんだと思う。

音楽を聴くだけだったらサブスクで聞けばいい、
ラジオはパーソナリティがコメントやエピソードを話してくれてリスナーと「一緒に」みんなで音楽を、語りながら聞くから、そこにテレビにはない良さがあるんだと思う。


東日本大震災の時、
当時テレビで被災地の避難所の体育館が報道されたのをたまたま見た。

インタビューに答えていた方の言葉があまりに印象に残っている。

テレビはいらない。

行方不明者が今何人とか、津波の映像とか、
被害の状況とか、もうたくさん。何の役にたつものか。

ラジオからずっと流れる懐かしい音楽がどれだけありがたかったか。

歌は生きる源、音楽は人と人をつないでくれる。

明日を生きる力になったのは、ラジオがかけてくれた音楽。

それを聞いて涙が溢れた。

誰かがリクエストしたものが、誰かの心を癒やし
誰かの温もりが音となり、誰かに届く

ラジオはリアルタイムに人の心に暖かいものを届けてくれる。

一人だけど一人じゃない気持ちにさせてくれる。

今、このnoteを書きながら聞いてるラジオから流れているのは

イーグルスの Desperado

明日も仕事頑張ろう。

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