世の中は正規分布でできている、という話。

僕たちは常々、世の中を平均で見がちです。
そして、自分のポジションがどこにあるのか見失いがちです。

仕事に限らず、全てのことにおいて、世の中は平均でできていないということを忘れてはいけません。

平均値というデータは本当に曖昧なのです。
平均値は、誤魔化します。
10人の人間がいて、それぞれの年収の平均値を出す場合、9人が300万円で、一人だけ2000万円の人がいたら平均年収は470万円になります。

これ正しそうですか?
ボリュームゾーンは明らかに300万円付近にあるはずです。
一人の外れ値により平均は歪みます。

こういう時は中央値のほうがマシですね。

これはあくまで一例ですが
平均値というのは結構危険で曖昧です。
外れ値を除けばまだましですが、意図的にそうしないデータもあるでしょう。

「数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う」

これは真理だと思っています。

最初の話に戻るのですが、なぜか平均というのがみんな好きみたいです。

さっきの話でいけば470万円という大雑把な平均値が出ましたが
これをみるとなぜか
年収100万円も200万円も300万円も400万円もそれ以上も皆平等に存在していると考えがちなんです。

そんわけないだろって?そう思いますよね

でもそうでもないんです。
年収というわかりやすいワードなのでそう感じるかもですが、これは全てに言えるのです。

過激な思想を持った人たちは、自分たちと同じように考える人が一定数いると思ってますし
めちゃくちゃ賢い人も、ぶっちゃけ賢くない人も、自分たちと同じように考える人が一定数いると思い込みます。

自分が好きだから同じように好きだろう。
自分が欲しいんだから同じように欲しいだろう。

こう考えがちです。

とはいえ、これはある程度の領域は当てはまります。だから厄介なのですが。。。

そのある程度の領域に属しているかどうかを客観的にみることがとてつもなく難しいんですよね。

そして、そのある程度の領域が正規分布そのまんまで表されるのです。
という話です。

正規分布は真ん中にボリュームゾーンがあり裾を降りるとどんどん領域は小さくなります。
偏差値のグラフでよくみますが、この正規分布はほぼ全ての事象に当てはまると考えています。

外れ値はやっぱり少ないんです。

ビジネスにおいても個人においてもそうで
正規分布のどこのゾーンにいるのか、というのを判断しなければなりません。

学力は偏差値である程度測れるのかもしれませんが、ビジネス偏差値というのは中々数値にしにくいものです。

仮にこれを数値化できた場合、やはり正規分布に自然と従うでしょう。

そして世の中の仕事や売れるものは当然このボリュームゾーンに集中します。
このことを忘れてはいけません。


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