夢みたいな夜が溶ける
カネコアヤノツアー「よすが」@オリックス劇場
ライブの記憶であり記録です。
全体の照明があたたかくって幻想的な空間を作り出していた。
「抱擁」と「ぼくら花束みたいに寄り添って」でいままでのことと普段のことを思い出して、思い切り泣いた。
視界がぼやけた。
アヤノさんの声は、まっすぐ突き抜けていて、どこまでも伸びるような声だった。だから、胸にずんと響くものがあった。足踏みしたり手をちょっと殴るようにして動かしたりして歌っていたのが、自由に、自然に、ロックに昇華させて楽しんでるみたいでいいなぁと思った。周りにはたくさんのお客さんがいるのに、バンドメンバーがいるのに、アヤノさんとわたししかいないように思った瞬間があった。
涙が溢れるときのあの感覚と、鳥肌が立つ感覚はあんなにも似ているんだな。
とりあえずなんだかわかんないけど泣きたい気持ちがある。
つらいから泣いてるんじゃない。
何かを外にやりたいという気持ちがあって泣いてるのかもしれない。
だけどライブで泣いてるときは、くるしいというよりなんだかすっきりする。
音楽のふちにそって、
舟にのっているような気分でいた。そのからだを流れる血には魚がふよふよと泳いでいる。その感覚が楽しくてうれしい。
聴きたい曲も聞けて良かったなぁ。
「とがる」
「アーケード」
「かみつきたい」
「星占いと朝」
「グレープフルーツ」
「車窓より」
「光の方へ」
「愛のままを」
「とがる」で私もその場でできるかぎり、からだをうごかして、暴れるようにして楽しんだ。隣に人いなかったから。
たのしかった。
最後「追憶」のギターの音は強くてやさしかった。
ステージには1人のカネコアヤノと
それをただみまもるようにしてみつめる観客。
その光景が本当にあたたかくて、にっこりしちゃいました。
良い夜の夢。魔法みたいな夢。
夢みたいな夜に颯爽とあらわれたカネコアヤノ。
また会えたら会いたいです。
みんな大吉だよ。って言ってくれたこと、忘れないよ。
私はあなたに会えて、本当によかった。
いつも助けてくれてありがとう。