好奇心

小さい頃カードキャプターさくらのアニメを見ていた。

私はカードと封印の杖のおもちゃを買ってもらった。あの、アニメと同じアイテムが目の前にあるのだ…!

アニメでは封印の杖を叩くとカードから何か魔法使いみたいなものが現れる。私も同じく叩いた。しかし、

何も起こらない。
えっ!?想いが足りないのかな?

念力パワーを送ってみる…

何も起こらない。  なんだこの切なさ…!!!

ひとりで悲しい気持ちになったのを覚えている。

小さい頃というのは、おもちゃもアニメも現実も違いが分からないもので、私はアニメと同じように封印の杖をカードの上でたたけば、何か出てくると思っていた。

しかし、何も変化が起こることはなく、出てきたところを想像するしかなかった。そのおもちゃはその後、時々眺めはしたものの、おもしろくなくなり、大事にただ、押し入れの奥の方へとしまい込んだ。

もうひとつ、シルバニアファミリーも同じ気持ちになった。CMでは動物たちが勝手に動いているのに、買った動物たちはどうだろう?動かない笑

何も動かないことに、何も起こらないことに私はショックを受け、ただ悲しんだ。

自分で想像し、自分で動かすしかない。他人は動かせない。(これは人じゃなくおもちゃだけど、実際他人も動かすことは出来ない。)自分で動くことでしか変化はないんだなぁと思い返して思ったのです。

そんな私は現実世界で、何でも体験することが好きになった。〇〇体験という文字に、私の好奇心が掻き立てられた。自分で体験すれば、変化が起こる。それが楽しい。

そんなわたしは、今日も好奇心を探して生きている。


でも、純粋な子供の頃のわくわくもちゃんと大事にしておきたいものです。



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